************************** 『バックルさんとめいけんグロリア』Officer Buckle and Gloria ペギー・ラスマン/作・絵 ひがしはるみ/訳 ************************** |
アメリカの優れた絵本に与えられる栄誉ある賞「コールデコット賞」、96年の受賞作品。絵本ならではの楽しさがいっぱいつまっています。子どもは大喜び。おとなも楽しい。最近、笑っていないと感じたら、この本を読んで、にんまりしましょう。
バックルさんはおまわりさんです。いつも、みんなの安全を考えて、安全メモをつくっています。ときどき、ちかくの小学校へ安全教室をしに行きます。自慢の安全メモを生徒のみんなに教えてあげるのです。でも、生徒たちはつまらなさそうに、ちっとも聞いてくれません。
ある日、バックルさんは、グロリアという警察犬をつれて安全教室をしに行きました。グロリアは、バックルさんの言うことをよくきき、後ろでおすわりをしておとなしくしていました……と思ったのはバックルさんだけ。バックルさんが読みあげる安全メモにあわせて、グロリアは大活躍。たちまち、人気者になりますが……。
ペギー・ラスマンの絵本の魅力は、全ページの絵をすみずみまで楽しめることです。表紙をあけると、たくさんの安全メモ。これを一枚一枚、よく見てください。きっと、口もとがにやにやしてきますよ。
ペギー・ラスマンのほかの作品★『まねっこルビー』ペギー・ラスマン作・絵 ひがしはるみ訳 徳間書店 転校生のルビーは、前の席のアンジェラのまねばかりします。リボンも服も、なにもかも。やさしかったアンジェラもとうとう怒ってしまいました……。 自分らしさを見つけられないでいるルビーに、自信をもたせてくれる先生が素敵です。 この本も楽しみがいっぱい隠れています。絵をじっくり見て、ルビーのまねっこぶりを観察してみてください。また、読者もルビーたちのまねっこができるように「ねこのかきかた」のおまけがついています。 ★ほかにも『いじわるブッチー』(バーバラ・ボットナー文 ペギー・ラスマン絵 ひがしはるみ訳 徳間書店)や『おやすみゴリラくん』(ペギー・ラスマン作・絵 いとうひろし訳 徳間書店)があります。どちらの本も、やはり絵に楽しみが隠れています。たくさん見つけて、にんまりしてください。 |
担当:Chicoco *表紙の写真は出版社の許可を得て使用しています。
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