Page 3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【グ】One More Sheep えみりい(WYN-1041) 05/4/22(金) 23:32 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【グ】One More Sheep ■名前 : えみりい(WYN-1041) ■日付 : 05/4/22(金) 23:32 -------------------------------------------------------------------------
"One More Sheep" by Mij Kelly and Russell Ayto Hodder Children's Books ある嵐の晩のこと。サムさんは大事な羊たちを家の中に入れ、暖かいソックスをはかせ、暖かい帽子をかぶせ、大きなベッドに並べて寝かせました。サムさんは羊を10頭飼っています。間違いなく1頭残らず連れて帰ったかどうかちゃんと確かめてみないといけません。だって、風の吹きすさぶ荒野には、お腹をすかせたオオカミがいるんですもの! サムさんは数え始めました。「羊が1匹、羊が2匹……」たちまちサムさんは夢の中。そこへ、「ドンドンドン!」と玄関の扉を叩く音。扉を開けると、そこには……もう1頭の羊? 羊たちはあわてて扉を閉めると、「ちょっと待ってよ。あいつを中に入れるのは、ぼくたちの数をちゃんと数えてからにして!」でも、サムさんたら、羊たちの数を数えようとするといつも眠くなっちゃうんです。困ったなあ。いったいどうしたらいいの?…… ラッセル・エイトは、2004年のやまねこ賞絵本部門大賞を受賞した『魔女の子どもたち』(アーシュラ・ジョーンズ文/みはらいずみ訳/あすなろ書房)のイラストレーターです。あの絵本でも、風がビュービュー吹いていましたが、こちらもまたすごい風(もちろん、家の外は、ですけどね)。 サムさんが羊の数を数えながら眠ってしまうシーンや、あとからやってきた怪しい羊が正体を現すところなどがコマ割になっていたり、サムさんや羊たちがびっくりするシーンで帽子やソックスがぽーんと脱げてしまったりするところは、漫画っぽい感じですかねー。途中ちょっとした仕掛けもついていて、いろいろと楽しめます。 眠れないときは羊の数を数える→羊の数を数えると眠くなる、という単純なモチーフですが、サムさんがどうしても途中で眠っちゃって羊の数を数えられないというのは、可笑しいです。で、羊たちがいろんなことを口々に言っているのも可笑しいし、羊たちに向かって開き直るサムさんのセリフも面白い! これもまた、すごーく気に入りました。スカッとした楽しさがいいです〜。 |