Page 6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】Just Binnie ちゃぴ(WYN-1026) 05/5/2(月) 14:44 ┗Re:【カ】Just Binnie りり(WYN-1006) 05/5/3(火) 0:31 ┗Re^2:【カ】Just Binnie ちゃぴ(WYN-1026) 05/5/4(水) 15:32 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】Just Binnie ■名前 : ちゃぴ(WYN-1026) ■日付 : 05/5/2(月) 14:44 -------------------------------------------------------------------------
みなさん、こんにちは。 「これから読む予定の本」のツリーで発言できなくてすみません。 機を失っていました。 原書マラソンの延長で読んでいるので、ロングリストからPBで入手しやすいもののみ5冊("Horace""The Defender""Wolf Brother""My Mum's from Planet Pluto""Just Binnie")を注文しました。そのうち、"The Defender" 以外の4冊がいま手元にあります。 ショートリストに残った作品では、唯一 "Heartbeat" がカートに入っていますが、PB は10月出版のようで、この読もう会には間に合わないです。(*^_^*) ショートリスト発表後も、ロングリストOK ということなので、書かせてください。 "Just Binnie" Text by Dick King-Smith, Illustrations by David Frankland Puffin Books 1912年4月、英国のボーン夫妻は20年の結婚記念にタイタニック号でアメリカへ向かう途中、沈没事故にあい、命を落とす。17歳のビニーを頭に6人の子どもたちが、大屋敷に残された。父方と母方、双方の祖父母たちは話し合い、兄弟たちを3人ずつ引きとろうと提案するが、ビニーは、きょうだいはいっしょにいたいと断る。そして雇い人のいる大屋敷の女主人として、弟と妹たちの保護者として、役割を果たすべく気丈にふるまう。同じ年の夏、父方の祖父が突然なくなったものの、その後は穏やかな日々が過ぎていった。だが1914年、第一次世界大戦が勃発し、長男のアレックは陸軍、次男のチャールズは空軍に志願し、戦地に赴く。さらに、ビニーがひそかに慕う11歳年上の教会区の牧師ロビン軍の牧師に志願した。 ディック・キング・スミスの本であり、しかも、タイタニック号沈没で子どもたちが両親を失うところから物語がはじまるということで、かなり期待して読んだ。そのせいもあって、前半は拍子抜けした。 子どもたちは金銭的にかなり恵まれていて、屋敷にはナニーや料理人、庭師などもいるから、子どもたちの生活にあまり変化はない。そのせいか、両親を失った悲壮感が伝わってこないのだ。ただ、この作品は、そういったことよりむしろ、ビニーの気丈な生き方にスポット当てている。この時代に17歳の女の子が、大人である祖父の言葉に従わず、またひとつ下の長男をおしのけて家長になることは、どれだけ勇気と決心が要ることだっただろう。また、大きな屋敷をきりもりするのず、どれだけ大変だろう。そのあたりを、日本のあまり裕福でない庶民的家庭で生まれ育ったでわたしは実感できないので、感情移入がいまひとつできなったのかもしれない。 後半は、戦地に家族を送り出したものの不安や心配が中心になる。こちらも、戦争は外地で行われており切迫感はないのだが、新聞の記事を追いながら戦況を伝えたり、死者の数を具体的にあげたりするなど客観的なので、かえって、ビニーの目で物語を追えるようになり、おもしろかった。 それにしても、大金持ちってあこがれるなあ。(ため息) ちゃぴ(WYN-1026) |
ちゃぴさん、 heartbeat、UK版はPB出てますよ〜 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0747571473/yamanekohonya-22/ref=nosim ご参考まで。 ただ、US版のPBのほうがずっと安いですね。 この作品はUK、US両方でいろんな版が出ています。 ディック・キング・スミスの本のご紹介、ありがとうございました。 一家を支える女主人公のがんばり、というテーマは、一般的には時々見かけるような気がしますが〜 これはまた、作者のイメージと違う〜と思いました。でも、キング・スミス=動物もの(『ベイブ』とか)というのは、日本だけのイメージなんでしょうか……。 そういえば、『奇跡の子』『白い馬をさがせ』など、シリアスな作品もありますね。 りり |
りりさん > heartbeat、UK版はPB出てますよ〜 おお、気がつきませんでした。 ほんと、US版のほうが、ずっとお得だ。 ただ、また、US版はUK版と違う箇所がでてきたりするかもしれませんね。 > 一家を支える女主人公のがんばり、というテーマは、一般的には時々見かけるような気が > しますが〜 それで、期待して読んだのが拍子抜けだったのかもしれません。 また、ほのぼの〜としたのを期待していたせいもあるかもしれません。 銃後の女性を描く後半のの部分で、戦争の非常さ恐ろしさを訴えたかったのかもと思ったりします。 ちゃぴ(WYN-1026) |