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  やまねこ翻訳クラブ

『子どもの本だより』
徳間書店

公開日 2008/02/05

徳間書店刊行『子どもの本だより』にやまねこ賞が取り上げられました。



★やまねこ賞が紹介されました!★


『子どもの本だより』をごぞんじですか?
 徳間書店の児童書編集部が、子どもの本の情報を満載して隔月発行している小冊子です。
その『子どもの本だより』で、昨年10回目を迎えた「やまねこ賞」が紹介されました。
徳間書店さんのご了解を得て、全文を掲載させていただきます。

徳間書店ホームページ



子どもの本たより


子どもの本だより2008年1月/2月号
徳間のゴホン! 第56回「やまねこ賞」


児童書の翻訳家をめざす人たちが集う、インターネット上の研究サークル「やま ねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org/)が主宰する、二〇〇七年度の 「やまねこ賞」が十二月に発表され、徳間書店刊の『ウェン王子とトラ』が見事、 絵本部門の大賞に選ばれました。
 「やまねこ賞」とは、前年度十月からその年の九月までに出版された邦訳児童 書及び、過去に海外で出版された未邦訳の児童書を対象に、クラブ会員が投票に よりベスト5を選ぶもので、読み物部門・絵本部門・未訳部門(第十回より原書 部門に変更)などがあり、〇七年で第十回を数えました。集計の結果は、電子 メール版情報誌「月刊児童文学翻訳」の誌上で発表されます。今回は、このやま ねこ賞に入賞した徳間の児童書の中から何点か、会員のみなさんの感想を添えて ご紹介します。
 第一回(九八年)読み物部門大賞『ヤンネ、ぼくの友だち』。
 第四回(〇一年)読み物部門第二位『緋色の皇女アンナ』。「重厚ながら、エ ンターテインメント性も高い。歴史物をこんなにおもしろく読めるなんて、と驚 いた」。
 第五回(〇二年)絵本部門大賞『コッケモーモー!』。
 第六回(〇三年)読み物部門大賞『ブリット‐マリはただいま幸せ』。「ピッ ピやら、やかまし村やら、いろんなお話の原型がたっぷりつまっていて、初めて 読むのに、とてもなつかしい気持ちになった」。同絵本部門大賞『ねんどぼう や』。「これを読んで聞かせると、みんな目がまん丸になる。ストーリーと絵の 相乗効果がスゴイ!」。
 第七回(〇四年)絵本部門第三位『げんきなグレゴリー』「とにかく、ヤッ ホー! ヤッホッホー! という元気のいい声が響いてくる、楽しくてあったか い絵本」。
 第九回(〇六年)読み物部門第三位『その歌声は天にあふれる』。「子どもた ちが虐げられていた十八世紀の英国の現実が、いやというほどつきつけられる作 品。つらいけれど、救いもあり、心に深く残った」。
 そして、第十回(〇七年)絵本部門大賞『ウェン王子とトラ』。「予想をいい 意味で裏切るラストがよかったです。最近の児童書ではあまり見かけられないよ うな水墨画のイラストも、物語を盛り上げてくれました」。同読み物部門第三位 『ビッグTと呼んでくれ』。「のっけから熱いパワーに圧倒されっぱなしでした」 「徐々に変わっていく主人公の姿がとてもリアル。かっこいい!」
 二〇〇七年十月で十周年を迎え、ファンタジーのガイドブックを出版するなど、 年々活動の幅を広げている「やまねこ翻訳クラブ」。現在は、翻訳という枠を越 え、絵本の読み聞かせを行ったり、日本の児童書の創作物を読みこんだりする会 員も多いとのこと。子どもの本を愛する人々が、それぞれの地域やインターネッ ト上で、よい本を広めていく、このような熱心な活動を目にするたび、子どもの 本に関わる一人として、心強く思います。

(編集部・飯島)

絵本
『コッケモーモー!』
ジュリエット・ダラス=コンテ文/アリソン・バートレット絵/たなかあきこ訳
『ねんどぼうや』
ミラ・ギンズバーグ文/ジョン・A・スミス絵/覚和歌子訳
『げんきなグレゴリー』
ロバート・ブライト絵/なかつかさひでこ訳
『ウェン王子とトラ』
チェン・ジャンホン作・絵/平岡敦訳

児童文学
『ヤンネ、ぼくの友だち』ペーテル・ポール作/ただのただお訳
『緋色の皇女アンナ』トレーシー・バレット作/山内智恵子訳
『ブリット‐マリはただいま幸せ』アストリッド・リンドグレーン作/石井登志子訳
『その歌声は天にあふれる』ジャミラ・ガヴィン作/野の水生訳
『ビッグTと呼んでくれ』K・L・ゴーイング作/浅尾敦則訳



担当:ぐりぐら(WYN-1039)

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