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パウル・ビーヘル (Paul Biegel) 1925年オランダのブッサムに9人兄弟の末っ子として生まれ、14歳のときに初めて書いた物語が新聞に掲載される。戦後1年間アメリカで生活した後、オランダで編集の仕事につく。その後コピーライターをしながら、本格的に子どものための物語を書き始めた。主な受賞作品は次の通り。 1965年 『ふしぎな薬草』(未訳)で「CPNB(オランダ図書宣伝協会) の児童文学賞」受賞。 1972年 『小さな船長』で金の石筆賞を、『十二人の盗賊たち』(未訳)で 銀の石筆賞を受賞。 1973年 「児童文学とヤングアダルト文学に対する国家賞」 (現テオ・タイセン賞)を受賞。 1988年 『赤姫さまの冒険』で「銀の石筆賞」受賞 1993年 『夜物語』で再度「金の石筆賞」受賞 レビュー |
マリオン・ブルーム (Marion Bloem) 1952生まれのインドネシア系のオランダ人。 レビュー 『マタビアは貝のおまもり』 |
バーニー・ボス (Burny Bos) 1944年、オランダ、ハーレム生まれ。1967年に学校教師になり1973年にはオランダ・ラジオ放送の児童向け番組の制作をてがけ、1976年からは、オランダ・テレビの児童向け番組の仕事もしている。児童用放送劇のレコードやカセットの制作もしており、子どものための放送、映画、レコードで、さまざまな賞を受賞。初めての児童書出版は1975年。その後、25冊以上の本がオランダで出版されている。邦訳はほかに、やはりハンス・ド・ビアとコンビを組んだ『ひとりっこのオリー』(童話屋)がある。 レビュー 『もぐらくんちへようこそ!』 |
ハンス・ド・ビア (Hans de Beer) 1957年、オランダのアムステルダム近く、ムイデンという村に生まれる。在学中に絵を描きはじめ、アムステルダムのリートフェルト美術大学のイラストレーション・クラスで勉強した。1984年にフリーで仕事をするようになって以来、オランダの児童向けの雑誌のために、いろいろなシリーズの絵を描いた。子どものしろくまを主人公にした最初の絵本、『しろくまくん、どこへ?』(邦訳は童話屋より)は世界12カ国で出版された。ほかの邦訳作品は『しろくまくん、ふねにのる』『しろくまくん、つれてって!』(童話屋)『しろくまくんとこわがりうさぎ』(ほるぷ出版)など。今までにボローニャ国際児童図書展エルバ賞など多くの賞を受賞している。 レビュー 『もぐらくんちへようこそ!』 |
イダ・ファン・ベルクム (Ida van Berkum) 作者のベルクムは、1964年生まれの新進気鋭の絵本作家。オランダ、スヘルトゲンオスにある芸術アカデミーを卒業後、95年に『ローザ』(未訳)でデビュー。実生活でも、かなりの動物好きだそうだ。 レビュー 『動物たちのひとりごと』 |
リーバ・バータ (Lieve Baetan) 1954年、ベルギーに生まれる。アントワープのロイヤル・アカデミー・オブ・アートでグラフィック・デザインを学んだあと、絵本作家、児童書のイラストレーターとして活躍。『アニーとペペのまよなかの大ぼうけん』(宝島社)でボローニャ国際絵本展のエルバ賞特別賞を受賞。ほかに "Nicky at the Magic House" "What is Maggie Eating" など作品は多いがいずれも未訳。 レビュー 『アニーとペペのまよなかの大ぼうけん』 |
ペッツィー・バックス (Patsy Backx) 現在オランダで最も注目を浴びるイラストレーターのひとり。アムステルダムにあるリートフェルト・アカデミーでグラフィックアートと絵画を学んだのち、フリーのアーティストとなる。日本の墨絵や木版画が大好きで、制作にも生かしているという。『ヤンとスティッピー』はバックスが手がけた最初の絵本。ほかに『フィーンチェのあかいキックボード』(BL出版、2000年12月刊)がある。 |
イエンニ・ダレンノールド (Jenny Dalenoord)
レビュー 『みんなの広場』 |
インメ・ドロス (Imme Dros) 1936年9月26日生まれ。 1971年 "Het Paard Rudolf"という絵本でデビュー。 1981年 "De zomer van dat jaar"で銀の石筆賞受賞 1988年 "De trimbaan""Annetje Lie in het holst van de nacht" で銀の石筆賞受賞 1989年 "De reizen van de slimme man"で銀の石筆賞受賞 1990年 "Roosje kreeg een ballon"で銀の石筆賞受賞 1991年 "De o van opa"で銀の石筆賞受賞 1992年 "Ik wil die!"『リサのあかいくつ』で銀の石筆賞受賞 1994年 "De blauwe stoel, de ruzie stoel"で銀の石筆賞受賞 1995年 "Odysseus, een man van verhalen"で銀の石筆賞受賞 1996年 "Morgen ga ik naar china"で銀の石筆賞受賞 1998年 "Dit is het huis bij de kromme boom"で銀の石筆賞受賞 レビュー 『リサのあかいくつ』 |
ハリー・ゲーレン(ヘーレン) (Harrie Geelen) 1936年オランダ、ヘールヘン生まれ。映画監督、グラフィックデザイナー、作曲家として活躍していたが、のちに子どもの本の仕事を始めた。邦訳作品には、『テーブルの下のアンネ』(くもん出版)と、妻のインメ・ドロスと組んだ『リサのあかいくつ』(セーラー出版)がある。絵も文章も高く評価されており1995年には、<金の絵筆賞>を受賞したほか、<銀の絵筆賞>を1回、<銀の石筆賞>を2回受賞している(受賞作は、いずれも未訳作品)。 |
マルフリート・ヘイマンス (Margriet Heymans) 1932年生まれ。王立美術学校に学び、1972年より同校で教鞭をとる。1973年"Hollidee de circuspony"で金の絵筆賞、1989年"Lieveling, boterbloem"で銀の石筆賞を受賞。1998年には3度目の金の絵筆賞に輝く。アネミー・ヘイマンスの姉。 レビュー 『ハンナのひみつの庭』 |
アネミー・ヘイマンス (Annemie Heymans) 1935年生まれ。1985年、"Neeltje"で銀の石筆賞受賞。1982年より美大でイラストレーションの講義をもつ。姉マルフリート・ヘイマンスとの共同作品も多い。 レビュー 『ハンナのひみつの庭』 |
アンネマリー・ファン・ハーリンゲン (Annemarie van Haeringen) 1959年、オランダ、ハーレムに生まれる。アムステルダムのリートフェルト・アカデミーでイラストレーションを学び、児童書、学校用教材、新聞、雑誌等を舞台に活躍するほか、『木と少女』(未邦訳)などの絵本も何作か出している。クロムハウトと組んだ絵本『なんてかいてあるの?』で、はじめて日本に紹介された。 レビュー 『なんてかいてあるの?』 |
カール・ホランダー (Carl Hollander) 1934年アムステルダム生まれ。オランダの有名な児童文学作家の挿絵を数多く手がけている。 |
マインダート・ディヤング (Meindert De Jong) 1906年、オランダのフリースランド州ヴィールム村に生まれる。8歳のときに、家族とともにアメリカ・ミシガン州に移住。大学卒業後、父親の農場を手伝っていたが、図書館員に勧められ、作家の道へ。1962年にアンデルセン大賞を受賞。主な作品に、ニューベリー賞を受賞した『コウノトリと六人の子どもたち』(遠藤寿子訳/岩波書店)、第1回全米図書賞を受賞した『ペパーミント通りからの旅』(E・マッカリー絵/足沢良子訳/講談社)など、幼少期を過ごしたオランダ・フリースランド地方を舞台にした作品が多い。1991年没。 レビュー 『青い目のネコと魔女をおえ』 |
ドルート・デ・ヨング (Trude de Jong) 1946年、オランダのフォールブルグに生まれる。教師、書店員を経て、作家の道を進みはじめる。代表作『アラム』は1985年度銀の石筆賞。ユトレヒト在住。 レビュー 『くまのローラ』 |
フィリス・クラシロフスキー (Phyllis Krasilovsky)) 1926年ニューヨークのブルックリン生まれ。舞踏家か女優になりたかったが、物を書くことが好きだった母親の影響を受けて、8歳のころからいつも書いていた。19歳のときガンで死にかけていた小さい男の子のために手紙に書いたたくさんのお話の中から、その子が一番好きだったお話『おさらをあらわなかった おじさん』が後に出版されて、彼女の最初の子供の本になった。その後も、『とても小さい女の子』などのユーモラスな本を出版している。子供たちには明るい笑いを、というのがこの作者の信条。 レビュー 『うんがにおちたうし』 |
フース・コイヤー (Guus Kuijer)
レビュー 『ひみつの小屋のマデリーフ』 |
リンデルト・クロムハウト (Rindert Kromhout) 1958年、ロッテルダムに生まれる。教師、図書館勤務、書店員、人形劇の仕事をした後、子どもの本の作家としてデビュー。子どもの本の評論、ラジオ劇の台本なども手がけている。独特のユーモアで、オランダの子どもたちにも大変人気があり、1990年には『ペピーノ』(未邦訳)で銀の石筆賞を、『やい手をあげろ!』(あかね書房)で「子どもが選ぶ優良図書賞」を受賞している。作品は多数だが、他に『まよなかの動物たち』(岩崎書店)が邦訳されている。 レビュー 『なんてかいてあるの?』 |
アン・ルッヘルス・ファンデル・ルフ (An Rutgers van der Loeff) 1910年オランダのアムステルダムに生まれる。少年少女向きの作品を多く書いた。1967年に全作品に対して、オランダ国家賞を受けた。おもな著書に『風車小屋の足あと』(学習研究社)、『なだれ』(講談社)などがある。 レビュー 『みんなの広場』 |
バルト・ムイヤールト (Bart Moeyaert) 1964年、ベルギーのブルッへ(ブルージュ)で生まれる。子どもの頃から読むことと書くことが大好きで、16歳になるかならないかの頃に書き上げた本作品は、19歳のとき(1983年)に刊行された。翌年、<子ども審査団>賞受賞。その後も増刷され続けている。 『キスして』(1991)『素手』(1995)は、ベルギーの<ライオン賞>を受賞。『素手』はオランダの<銀の石筆賞>も受賞している。オランダ語文学を代表する作家のひとり。 レビュー 『調子っぱずれのデュエット』 |
ジョージーン・オーバーワーター (Georgien Overwater) 1958年、オランダのホルクムに生まれる。子どもの本のさし絵等で活躍中。アムステルダム在住。 レビュー 『くまのローラ』 |
エルス・ペルフロム (Els Pelgrom) 1934年、オランダのアルネムに生まれる。1977年に『第八森の子どもたち』で「金の石筆賞」を受ける。85年に『小さなソフィーとのっぽのパタパタ』で、90年に『どんぐり食いたち』("De Eikelvreters" 未訳)でも受賞し、「金の石筆賞」初の3度の栄冠に輝く。94年には作家としての全業績に対して、「テオ・タイセン賞」が贈られた。 レビュー |
ハリエット・ヴァン・レーク (Harriet van Reek [Harrietのeに‥]) 1957年11月21日、オランダ、ライデン市に生まれ、海や森など自然に囲まれて育つ。現在は、ロッテルダムの都会に移り住み、絵本執筆のほか、人形劇の製作にも力をいれる。1987年、本書で金の石筆賞を受賞。ほかの絵本作品に、"Het Bergje Spek"、"Henkelman, ons Henkelmannetje"などがある。 レビュー 『レナレナ』 |
ピーター・スパイアー (Peter Spier) 1927年オランダのアムステルダム生まれ。 1953年に渡米、1958年に市民権を得て現在はニューヨーク近郊に住む。挿絵を主に描いていたが『うんがにおちたうし』ではじめて絵本を手がけた。オランダ海軍、オランダの雑誌記者を経験している。主な受賞暦は次のとおり 『キツネは寒い夜出て行った』 1962年コールデコット名誉賞 『ノアの方舟』 1978年コールデコット賞 『エリー運河』『ノアの方舟』 クリストファー賞 『ゴブル、グロウル、クラント』 ニューヨーク科学図書賞特別賞 レビュー 『うんがにおちたうし』 |
ヒッテ・スペー (Gitte Spee)
レビュー 『げんきをだしてウィリアム』 |
ジャミル・シェイクリー (Jamil Shakely) ジャミル・シェイクリーは、1962年イラク北部のクルド人の住むクルディスタンに生まれる。1982年から戦争報道の記者をつとめていたが、イラク軍による攻撃が始まった1989年ベルギーに渡った。現在は子供の本の作家としてベルギーで活躍している。1993年に『白い雲』、1996年に二作目の本作品を発表した。 レビュー 『ぼくの小さな村 ぼくの大すきな人たち』 |
アンドレ・ソリー (Andre Sollie) アンドレ・ソリーは1947年ベルギーのメケレンに生まれる。イラストレーターとして人気が高い一方、1986年には詩集を出版した。また作詞家としても活躍している。 レビュー 『ぼくの小さな村 ぼくの大すきな人たち』 |
ディーター・シューベルト (Dieter Schubert) 1947年にドイツのオシャーレーベンで生まれる。ミュンスター、デュッセルドルフの美術学校に進んだ後、オランダに移る。作品は、妻イングリットとの共作が多い。1980年に発表された『ベッドのしたにワニがいる!』(佑学社)は14か国で翻訳出版された。『ぼくのおさるさんどこ?』(文化出版局)は「金の絵筆賞」を受賞。現在は、妻と二人の娘とアムステルダムに住んでいる。 |
イングリット・シューベルト (Ingrid Schubert) 1953年ドイツのエッセンで生まれる。 |
アニー・M・G・シュミット (Annie M. G. Schmidt) 1911〜1995。子どものための物語・詩・劇作家として活躍し、オランダで最も読まれ、愛された作家といわれる。1988年に国際アンデルセン賞を受賞したほか、青少年文学のための国家賞、金の石筆賞、銀の石筆賞など数々の賞を受賞。既訳に『魔法を忘れたウィプララ』『天使のトランペット』(どちらもあかね書房/現在絶版)『鼻の島特急』(角川書店)がある。 |
ヤン・テルラウ (Jan Terlouw) 1931年、オランダ中部のエイセル川ほとりの小さな村で生まれる。ユトレヒト大学で自然科学を専攻、卒業後原子力研究などを中心に科学者として仕事をするうち、政治に関心を持つようになる。1971年には国会議員に当選、環境・エネルギー問題に熱心に取り組み、1982年に政界を退くまで自然保護活動に尽力した。一方で、1970年には児童文学作家としての仕事も始めており、『ぼくのおじさんは世界一』(横山和子訳/佑学社)、『ピョートル』(未訳)などを発表。72年には、『カトーレンの王様』(未訳)で、73年には『戦争の冬』(横山和子訳/岩崎書店)で金の石筆賞を受賞している。 レビュー |
テー・チョン・キン (The Tjong-Khing) 1933年インドネシア生まれ。中国系オランダ人。『小さなソフィーとのっぽのパタパタ』で「金の絵筆賞」を受賞。 レビュー |
フィール・ファン・デア・フェーン (Fiel van der Veen)
レビュー 『赤姫さまの冒険』 |
ミンダルト・ヴィンストラ (Mindert Wijnstra)
レビュー 『お話のすむ家』 |
バッブス・ヴィンストラ (Babs Wijnstra)
レビュー 『お話のすむ家』 |
ヤン・デ・ツァンガー (Jan de Zanger) 1932年、オランダのシーダムに生まれる。大学卒業後、20年間教師としてオランダ語を教えるかたわら、デンマーク語、スウェーデン語、ドイツ語などの翻訳に従事。1967年に作家としてデビューし、1981年には初の児童書である『不良と呼ばれたベン』(金の星社/天沼春樹訳/"Ben is dood")を発表した。教師をしていた経験から、現代の若者を取り巻く社会問題をリアルに描いた作品が多く、オランダのリアリズム児童文学のひとつの流れを作った。また、オランダ国際図書評議会のチェアマンも務めるなど、文学界で重要な役割を果たした。 1990年、58歳の若さで惜しまれながら急逝。 レビュー 『ドロップス』 |
バブス・ファン・ウェリ ()
レビュー 『たのしいゾウの大パーティー』 |
Updated: 2001/3/30
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