Page 6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼"Ella's Big Chance"きました! NON(WYN-1019) 04/7/20(火) 10:16 ┗"Ella's Big Chance" NON(WYN-1019) 04/10/4(月) 9:23 ┣Re:"Ella's Big Chance" わんちゅく 04/10/4(月) 17:13 ┃ ┣Re:"Ella's Big Chance" NON(WYN-1019) 04/10/8(金) 5:41 ┃ ┗Re^2:"Ella's Big Chance" りり(WYN-1006) 04/10/8(金) 16:36 ┗Re:"Ella's Big Chance" りり(WYN-1006) 04/10/4(月) 20:36 ┗Re:"Ella's Big Chance" NON(WYN-1019) 04/10/8(金) 6:54 ─────────────────────────────────────── ■題名 : "Ella's Big Chance"きました! ■名前 : NON(WYN-1019) ■日付 : 04/7/20(火) 10:16 -------------------------------------------------------------------------
みなさま "Ella's Big Chance"が先程届きました。 今、急ぎの仕事でじっくり読むことができないのですが、ぱらぱらとながめてみました。かっこいいです。グレート・ギャッツビーの世界。1920年代のあのジャジーな雰囲気が伝わってきます。 お話は読んでないけど、絵を見る限り、終わり方もすごく粋です。 大人がしびれてしまいそうな絵本です。 ああ、早く読みたい。 読んだらこちらにレビューをアップしますね。 8月になるかもしれませんが……。 |
みなさま たいへんたいへん遅くなりましたが、"Ella's Big Chance" のレビューを書きました。とてもお洒落な大人のための恋物語です。 "Ella's Big Chance" by Shirley Hughes 2003,The Bodley Head,ISBN 0-370-32765-9 町の閑静な一画で洋品店を営むシンダー氏。奥さんに先立たれ、一人娘のエラ、そしてドアボーイ兼配達係のボタンともにこぢんまりとした店を切り盛りしていた。ところがある日、シンダー氏は再婚することになる。抜け目のなさそうな、派手に着飾った新しい奥さんは、ファッションモデル張りの二人の娘を連れていた。彼女が洋品店を素敵なサロンに改装すると、あっという間に店は流行った。裏でお針子をするエラは寝る間もないほど忙しくなる一方、新しい二人の姉は、店のモデルとして、エラの作ったドレスを着て、サロンでクッションにもたれる毎日。シンダー氏は、エラを使用人のように扱う奥さんのいうなりとなった。そんなある日、海外に住んでいたアーク公爵が帰国し、盛大な舞踏会が開かれることになった。シンダー氏の元に招待状が届けられ、二人の姉は何を着ていくかで大さわぎを始めた。しかし、舞踏会に連れて行ってもらえないと知っているエラは、心穏やかではない。 シンデレラを元にした話は数多いが、この絵本は多くの意味で今までのシンデレラの概念を覆す物語となった。現実に根ざし、おとぎばなしの要素は最小限なこと、エラがぽっちゃり体型のヒロインであること、登場人物がひとり多いことなどいくつかの要素が挙げられる。しかしなによりも特徴的なのは、舞台を1920年代という具体的な時代に設定していること。腰に切り替えのあるすとんとした形のドレスにショートヘアという女性たちのファッションが、この絵本の目玉だ。数々のドレスは、当時の実際にあったブランドを参考に描かれている。アールデコのエレガントな雰囲気に、ヒューズの得意とする人物の生き生きとした表情が加わり、ページを繰るにつれて、映画を見ているような錯覚にとらわれる。そして、ひねりの効いた粋なエンディング。"Ella's Big Chance" はブランデーのきいたフルーツケーキのような、大人の味のするシンデレラ物語だ。 |
NONさん ご報告ありがとうございました。 わたし、アールデコのシンデレラ持ってますよ。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1862054878/qid=1096872137/sr=1-2/ref=sr_1_8_2/249-1467702-7499517 絵を描いたのは『あわれなエディの大災難』のデイヴィッド・ロバーツです。シャーリー・ヒューズさんとはだいぶ絵柄が違いますね(^^)。ストーリーはオーソドックスなシンデレラでした。でも絵はユニーク。かぼちゃの馬車の代わりに、リーキのロールスロイスなの。この本が騒がれずにそちらが賞を取ったのは、もちろん絵柄もあるでしょうけれどそのユニークなストーリーなのでしょうね、きっと。 上記のアールデコのシンデレラを検索していたら、どうも高層ビルのラプンツェルもあるようです。こっちも気になります。 |
わんちゅくさん アールデコのシンデレラって、他にもでているのですね。しりませんでした。独特の装飾デザインが作者の創作意欲を刺激するのでしょうか。ウィルソンの "My Brother Bernadette" の挿絵がbyデイヴィッド・ロバーツですが、かっこいい服を縫うお話なので、きっと服飾に興味がおありなんでしょうね。 しかし、ロバーツさんのシンデレラ、インパクトありますねー。お洒落に徹しているといえば、こちらの方が上かも。ヒューズさんは、人間味あふれる感じで、クールさに欠けるので。 高層ビルのラプンツェエル、すごいアイデア! みてみたいです。 |
わんちゅくさん、NONさん 昨年、『哀れなエディの〜』を読んだとき、その絵本の絵をネットで見て、をを……と思った記憶が。 デイヴィッド・ロバーツは、ちょっとゴーリーに似た感じで、なかなかキュートです(あそこまで毒はないかな?) りり |
をを、NONさん、ありがとうございます〜 シンダー家のエラなんですね。 シャーリー・ヒューズは英国ではものすごく人気があるようですが、日本ではさほどでもない……(ように思うのは、わたしの偏見? でも、絵本の翻訳はあまりないですよね) 邦訳は出るでしょうかねえ。 マーヒーの『魔法使いのチョコレートケーキ』の挿絵は好きなんですが。 りり |
りりさん 確かに、日本ではあまり紹介されていませんね。濃い顔が受けないのかしら? わたしは、20年前にロンドンで "My Naughty Little Sister" のピクチャーブックを買って以来、ヒューズさんのファンなんです。これって、昔「きかんぼの妹」みたいな邦訳ででてたような記憶があるのですが、横浜の図書館検索でヒットしませんでした。うーん、とおもってあちこち行っているうちに "My Naughty Little Sister" のシリーズが50周年記念ででているのを発見! 注文してしまいました。 下の発言とのタイムラグはそんな理由からです。(^_^;) |