Page 31 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】オオカミ族の少年 蒼子 05/7/15(金) 14:13 ┗Re:【カ】オオカミ族の少年 ちゃぴ(WYN-1026) 05/7/15(金) 18:11 ┗Re:【カ】オオカミ族の少年 蒼子 05/7/16(土) 22:16 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】オオカミ族の少年 ■名前 : 蒼子 ■日付 : 05/7/15(金) 14:13 -------------------------------------------------------------------------
またまたロングリスト作品です。 『オオカミ族の少年』クロニクル 千古の闇1 ミシェル・ペイヴァー作 さくまゆみこ訳 評論社(2005.06) "Wolf Brother" Chronicles of Ancient Darkness 1 by Michelle Paver 2004 ★カーネギー賞ロングリスト ★ブランフォード・ボウズ賞ショートリスト ★ガーディアン賞ロングリスト 【あらすじ】 トラクは、クマに襲われて瀕死傷を負った父さんに、不思議な誓いを立てさせられる。父さんを襲ったクマは、悪霊がとりついて邪悪な存在だった。あと一度月がめぐると強くなりすぎて、だれもたおせなくなる。そうなるまえに〈天地万物の精霊〉が宿る山をみつけなければならない。トラクはわけもわからぬまま、山を見つけると誓った。じきにクマがやってきた。トラクは悲しみにくれる間もなく誓いをはたそうと北へ向かう。飢えでどうにもならなくなったとき、洪水で家族を失ったオオカミの子と出会った。トラクは心を鬼にして、オオカミの子を食べようとするが、思いがけないイメージが浮かび上がって、その手をおろした。なぜか、トラクはオオカミの子のことばがわかったのだ。トラクは、オオカミの子をウルフと名付けて、兄弟のように行動をともにする。オオカミの子は行く先がわかっているようだ。ウルフが父さんのいっていた〈案内役〉なのだろうか? 旅を続けていたある日、トラクは不注意から3人の若者につかまってしまった。3人はノロジカをしとめたトラクを泥棒よばわりし、ワタリガラス族の長、フィン=ケディンのもとにつれていく。クマによる被害は、森で暮らす氏族たちのあいだでも深刻なものとなっていた。氏族の長たちが集まり、トラクが予言でいわれている子なのかどうかの話し合いが始まった。このままでは生贄にされてしまう。トラクはなんとか逃げだすが……。 【感想】 舞台は6000年前の、ヨーロッパ北西部。人間たちは氏族にわかれて、狩猟や木の実などを採集して暮らしている。農業はまだなく、しとめた獲物を無駄なく利用することが生きるための知恵となる。トラクと父は、氏族からはずれてふたりだけで暮らしていた。父から獲物のあとの追い方、寝小屋の作り方、肉の保存の仕方などすべて教わっていた。こうした自然のなかの描写は、しっかりしていて読みごたえがある。作者の綿密な調査や体験が生きているのだろう。時代を太古に置いたことで、異世界のファンタジーとは一味ちがった少年の冒険物語となっている。6巻シリーズの1巻目ということで、まだまだ謎がたくさん残っている。続きが楽しみだ。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん わー、シンクロしました。 この作品、原作で今朝読み終わったところです。 感想は、はじめからおしまいまで、とにかくおもしろかったー。(もっとちゃんとした感想がかれないのかー) なんせ英語力がないわたしなので、わからない単語もいっぱい出てきたのですが、それでも先が気になって、どんどん読み進めることができました。 でも、あんまり読み飛ばしたので、もう一度邦訳で読もうと思っているところです。 自然と人間とのつながり、大いなるものの存在、悪霊など、壮大な物語だと思いました。 続編が続いていくのが楽しみです。 ちゃぴ(WYN-1026) |
ちゃぴさん わぁー、この部屋では、ちゃぴさんとほとんどシンクロしてましたね〜。 自然への敬意の念が、自然に伝わってくる壮大な物語だと思います。トラクの出生には、まだまだ秘密がありそうだし、続きがとっても楽しみですね。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |