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※こちらは「情報編」です。「書評編」もお見逃しなく!!
児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
もくじ◎賞情報:2004年ボローニャ・ラガッツィ賞発表◎展示会情報:高松市美術館「ピノッキオの世界展―その誕生から現代まで―」ほか ◎セミナー・講演会情報:森のおうち「おもしろ昔話絵本原画展」 ◎お菓子の旅:第27回 春の訪れを祝うイースターのお菓子 〜ホットクロスバン〜 ◎読者の広場:海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ●このページでは、書店名をクリックすると、各オンライン書店で詳しい情報を見たり、本を購入したりできます。 |
●賞情報●2004年ボローニャ・ラガッツィ賞発表2004年ボローニャ・ラガッツィ賞(BolognaRagazzi Award)の受賞作が発表された。 授賞式はイタリアのボローニャブックフェア(4月14日〜17日)の開催中に行われる。2004年の各部門の★Winner(受賞作)☆Honorable Mention(次点)は以下の通り。 The BolognaRagazzi Award 2004 ○フィクション ★"La Grande Question" by Wolf Erlbruch (Editions Etre - France) *Editions の E の上にアクサン・テギュ(´)、Etre の E の上にアクサン・シルコンフレクス(^) ☆"Au Jardin" by Katy Couprie and Antonin Louchard (Editions Thierry Magnier - France) *Editions の E の上にアクサン・テギュ(´) ☆"J'Aime" by Minne / Natali Fortier (Albin Michel Jeunesse - France) ☆"Red-Bean Porridge Granny and The Tiger" written by Cho Ho-Sang Illustrated by Yoon Mi-Sook (Woongjin. Com co., Ltd. - Korea) ○ノンフィクション ★"The Tree of Life" by Peter Sis (Farrar, Straus & Giroux - U.S.A.) ☆"Avant La Tele" by Yvan Pommaux (L'Ecole Des Loisirs - France) *Tele の2つの e の上にアクサン・グラーヴ(`)、L'Ecole の E の上にアクサン・テギュ(´) ☆"Subway Train is Coming" by Shin Dong-Jun (Chobang - Korea) ○ニューホライズン ★Shabaviz Publishing Company (Iran) フィクション部門で受賞した Wolf Erlbruch は欧州各国で活躍する実力派。受賞作はフランスで出版されたが、ドイツ在住の作家であり、1992年にはドイツ児童文学賞を獲得している。またオランダでは、1998年、1999年と連続で銀の石筆賞に輝き、受賞作2作品は『マイヤー夫人のしんぱいのたねは?』、『レオナルド』(共にうえのようこ訳/BL出版)として邦訳出版されている。本賞受賞作 "La Grande Question" は、人や動物、食べものなど、子どもたちの身近にあるものの存在について、あらためて考えるきっかけを与えてくれるユニークな作品と評価された。 ノンフィクション部門を受賞したのは、作家、イラストレーターや映画制作者と多岐にわたって活躍している Peter Sis。チェコスロバキアに在住していた1980年、短編アニメーションで、ベルリン映画祭最高賞にあたる金熊賞を受賞するという経験を もつ。米国へ亡命後も活発に創作活動を続け、ボストングローブ・ホーンブック賞のオナー(次点)に選ばれるなど、高い評価を得ている。今回の受賞作 "The Tree of Life" は、進化論を説いた自然科学者チャールズ・ダーウィンを取り上げたもの。 ニューホライズン賞は、アラブやラテンアメリカ、アジア、アフリカなどの、新興の優れた出版社、または作品に与えられる。今年度はイランの Shabaviz Publishing Company が受賞。口承で伝えられてきた物語を丁寧に調べ、シリーズにまとめ上げた業績が評価されたことによる。 (西薗房枝)
【参考】◆ボローニャ・ブックフェア公式サイト http://www.bookfair.bolognafiere.it/ ◆Wolf Erlbruch サイト http://www.ldj.tm.fr/erlbruch/ ◆Natali Fortier 作品集 http://natalifortier.autoportrait.com/ ◆Peter Sis 公式サイト http://www.petersis.com/index2.html ◇ピーター・シス作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/s/psis_j.htm |
ボローニャ・ラガッツィ賞 展示会情報 セミナー・講演会情報 お菓子の旅 読者の広場 もくじ |
●展示会情報● |
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◎高松市美術館「ピノッキオの世界展―その誕生から現代まで―」 | |
所在地: | 香川県高松市紺屋町10-4 |
電 話: | 087-823-1711 |
会 期: | 平成16年5月9日(日)まで |
休館日: | 月曜日(ただし5月3日(月)は開館、5月6日(木)が休館) |
入館料: | 一般600円 大学生・高校生400円 中学生・小学生200円 前売・20名以上の団体は2割引 会期中の土曜日は高校生以下無料 65歳以上の高齢者(長寿手帳等が必要)・身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健福祉手帳所持者は無料 |
内 容: | 1883年の発行以来世界中の子どもを引きつけてやまないコッローディ著『ピノッキオの冒険』。本展では、世界初公開となる初版本(1883)の挿絵原画をはじめ、原画、書籍、人形など約200点によりその魅力を紹介する。佐藤春夫、西村アヤ、村山籌子(高松出身)ら日本におけるピノッキオ受容についても紹介。 なお、講演会や映画などの関連イベントも予定されている。詳しくは、当クラブの「速報(イベント情報)」で。http://www.yamaneko.org/event/ |
参 考: | http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/index.html |
◎そごう美術館「ディック・ブルーナ展」 | |
所在地: | 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階 |
電 話: | 045-465-5515 |
会 期: | 平成16年5月5日(水)まで(会期中無休) |
入館料: | 一般1000円 大学生・高校生700円 中学生・小学生500円 前売・20名以上の団体は200円引き |
内 容: | 絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズの作者として知られるディック・ブルーナの幅広い活躍を紹介する大回顧展。青年期の素描、ブックデザインやポスターをはじめ、100冊以上の絵本とその原画など、1300点を超える作品を展示。また、彼に影響を与えた芸術家、同時代のデザイナーの作品も紹介し、ブルーナの創作のルーツを探る。 |
参 考: | http://www.sogo-gogo.com/museum/index.html |
◎秋田県立近代美術館「世界の絵本作家展―大いなる〈子ども〉たち―」 | |
所在地: | 秋田県横手市赤坂字富ケ沢62-46 |
電 話: | 0182-33-8855 |
会 期: | 平成16年4月17日(土)から5月16日(日)まで(会期中無休) |
入館料: | 一般800円 学生600円 中学生・小学生400円 5月5日は無料 |
内 容: | 世界11か国、22名の絵本作家の作品を展示。大人たちが失いかけている〈子どもの心〉を取り戻し、子どもたちとともに美しい絵本の世界を冒険できる。 |
参 考: | http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/tenji.html |
上記以外のものもやまねこ翻訳クラブのホームページで随時紹介しています。
「速報(イベント情報)」をご覧ください。http://www.yamaneko.org/event/ (清水陽子/笹山裕子) |
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●セミナー・講演会情報● |
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◎森のおうち「おもしろ昔話絵本原画展」スズキコージ氏講演会 | |
講 師: | スズキコージ(絵本作家) |
場 所: | 森のおうち(長野県南安曇郡穂高町大字有明2215-9) |
日 時: | 平成16年5月3日(月) 14:30〜 |
参加費: | 子ども1000円 中学生以上1500円(入館料込み・材料費別途200円) 親子ペアチケット2500円(入館料・材料費込み) ※子ども対象年齢は5歳から小学生まで。 |
定 員: | 50名 |
申込み: | TEL(0263-83-5670)受付時間は木曜以外の8:30〜17:00 |
参 照: | http://www.morinoouchi.com/ |
◎子どもの本の専門店メリーゴーランドレクチャー2004 年間テーマ「ことばと絵本」 |
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講 師: | 河合隼雄(臨床心理学者)「絵本の中の自然」 |
場 所: | メリーゴーランド(三重県四日市市松本3-9-6) |
日 時: | 平成16年5月9日(日) 14:00〜16:00過ぎ終了予定 |
参加費: | 前売2500円 当日3000円 4月18日(日)午前10時より前売開始。 前売券完売の場合、当日券の販売なし。 |
その他: | 年間受講券24000円[4月25日(講師:江國香織)から10講義分]もあり。 詳しくは下記申込み先まで問合せのこと。 |
申込み: | TEL(0593-51-8156) |
参 照: | http://www.merry-go-round.co.jp/index.html |
クレヨンハウス子どもの本の学校「この絵本はどうして生まれたの?」 | |
講 師: | 黒井健(絵本作家) |
場 所: |
クレヨンハウス東京店(東京都港区北青山3-8-15) 劇団ひまわりビル(大阪府吹田市江坂町1-18-2) |
日 時: | 東京 平成16年5月15日(土)大阪 5月8日(土)ともに16:00〜17:30 |
参加費: | 2500円(会員は無料) |
定 員: | 東京 120名 大阪 120名 |
その他: | 非会員は、当日の朝11時から子どもの本売場にて販売される当日券を購入。会員のみで定員に達した場合は立ち見になることもあり。 |
問合せ: | 東京店 TEL(03-3406-6492) 大阪店 TEL(06-6330-8071) |
参 照: | http://www.crayonhouse.co.jp/kodomo-kouen.htm |
(奈良久子/井原美穂) |
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●お菓子の旅●第27回 春の訪れを祝うイースターのお菓子 |
But it is only when Good Friday comes, and you have hot cross buns for tea, that you know for certain Easter will be the day after tomorrow. Text and Illustrations by Tasha Tudor "A Tale for Easter" Oxford University Press, Corgi Cottage(1941,1969) *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
イースターはキリスト教の祝日。春分の後、最初の満月の次にくる日曜日にお祝いします。"A Tale for Easter"(『イースターのおはなし』/ターシャ・テューダー作/ないとうりえこ訳/メディアファクトリー)は、イースターの前の晩にみる夢のお話です。引用部分は、イースター直前の金曜日(聖金曜日)にホットクロスバンを食べる伝統のことをいっています。 イースターの起源が、キリスト教以前の春分を祝う祭りであったように、このホットクロスバンの始まりもギリシャ・ローマ時代にさかのぼるといわれています。パンの上につける十字のもようは、月の満ち欠けの周期をあらわしていたとか。またローマでは神聖な雄牛の角をあらわしたともいわれます。このパンを売るときの口上は、同名のわらべ歌にもなっています。 イースターと結びついたのは、12世紀のことでした。ある修道士が、キリストが十字架にかけられたという聖金曜日に、ホットクロスバンを貧しい人々に配ったという記録があります。 今年のイースターは4月11日でしたので、残念ながら聖金曜日も過ぎてしまいました。かつては春の訪れを祝ったことを想いながら、熱い紅茶のお供にしてみてはいかがでしょう。 *-* ホットクロスバンの作り方 *-*
材料:(12個分)
『季節を楽しむイギリスのお菓子』(北野佐久子著/文化出版局) Wikipedia "Hot cross bun" Song Lyrics "Hot Cross Buns" 「月刊児童文学翻訳」1999年3月号 西洋のホリデイ「イースター」 ★「やまねこ翻訳クラブお菓子掲示板」 (竹内みどり/早川有加)
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●読者の広場●海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! |
このコーナーでは、海外児童書にまつわるお話、ご質問、ご意見等を募集しています。 mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。
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