●注目の本(邦訳絵本)●
―― 悲しくて、切なくて、そしてやさしい絵本 ――
 
 
『悲しい本』 
マイケル・ローゼン作/クェンティン・ブレイク絵/谷川俊太郎訳 
あかね書房 定価1,470円(税込) 2004.12 32ページ ISBN 25100941X 
"Michael Rosen's Sad Book" 
text by Michael Rosen, illustrations by Quentin Blake  
Walker Books, 2004
 
★2004年度ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品 
★2004年度カーネギー賞ロングリスト作品
  
 ページをひらくと、笑っている男の顔。一見幸せそうに見える。でも実は悲しんでいる。悲しく見えると人に好かれないと思って、幸せなふりをしていると男はいう。「からだじゅうが悲しい」彼は息子のエディをなくしたのだ。だが、息子の死について語りあえる彼のママも、もういない。男は愛する者をなくした悲しみについて淡々と語る。 
 
         ということは……ここにいたくないということ。 
         私は消えうせてしまいたい。 
 
 しかしまた、彼は気づく。自分をとりまくいろいろなものの存在に。そうして男は思い出す。雨の中のママ。笑いころげながら通りを歩いていくエディ。そして……。 
 作者の悲しみは、とても深い。詩人マイケル・ローゼンは、息子の死の悲しみを痛々しいほど率直に表現する。といっても、読むものに涙を強いるような感情的な書き方はせず、あくまでも自分を遠くから冷静に見つめているのだ。これを描くブレイクの絵はユーモラスでありながら、まるで映画の1シーンのようにありありと男の悲しみを伝え、見るものはつい引き込まれてしまう。そしてさらに、谷川俊太郎の訳もすばらしい。詩人の心を詩人が訳し、その心に絵はそっと寄り添う。すべてが一体となって1つの芸術作品にまで高まっている。 
 ページをめくるうち、私はかつて自分が経験した悲しい出来事を思い出し、動けなくなった。そして、今現在幸せな自分のことを考えた。ひりひりとするような痛みとほのかな温かさが混じりあう不思議な気持ちを感じながら、美しい詩を読むように、じっと画集をながめるように、この絵本に見入る。子どもといっしょに毎日楽しめるような絵本ではない。悲しいとき読むと、めいってしまうかもしれない。けれど、ずっと手元において、時々取り出してはひとりでながめたい。自分を見つめる時間をくれるこの本は、私の宝物のひとつになった。 
  
(美馬しょうこ) 
 
 
【文】マイケル・ローゼン(Michael Rosen) 
1946年、英国サウス・ハーロウ生まれ。オックスフォード大学を卒業後、ライター、教師、ジャーナリストを経て、ラジオやテレビの仕事につく。子ども向けの本も多数出版し、国内外で数多くの賞を受賞。代表的な絵本に『きょうはみんなでクマがりだ』(ヘレン・オクセンバリー絵/山口文生訳/評論社)などがある。 
【絵】クェンティン・ブレイク(Quentin Blake) 
1932年、英国ケント生まれ。ケンブリッジ大学、チェルシー美術学校で学ぶ。イラストレーターとして活躍し、ケイト・グリーナウェイ賞をはじめ多数の児童文学賞を受賞。ロアルド・ダールとのコンビは有名で、絵本では『おやすみ、おやすみ』(シルヴィア・プラス作/長田弘訳/みすず書房)、『みどりの船』(千葉茂樹訳/あかね書房)などがある。 
【訳】谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう) 
 
1931年、東京生まれ。1952年、処女詩集『二十億光年の孤独』(日本図書センターほか)を刊行し、以降高い評価を得る。現代を代表する詩人で、他に絵本や童話、翻訳、脚本、写真などさまざまな分野で活躍している。絵本の翻訳も日本翻訳文化賞を受賞した「マザーグースのうた」(草思社)のシリーズや『スイミー』(レオ・レオニ作/好学社)など多数。  
【参考】 
      ▼マイケル・ローゼン公式ウェブサイト 
http://www.michaelrosen.co.uk/ 
 
▼クェンティン・ブレイク公式ウェブサイト 
http://www.quentinblake.com/ 
 
▼空の嘘(谷川俊太郎公認のファンサイト) 
http://members.jcom.home.ne.jp/0937044701/ 
   
『悲しい本』の情報をオンライン書店でみる
  
  
 
  
"The Sad Book"の情報をオンライン書店でみる
  
  
  
  
 |  
 
 | 
 
 
●注目の本(未訳絵本)●
―― 孤立した老人を救おうとする少年の話 ――
 
 
『洪水のあとに』(仮題) ヘレン・ウォード文/イアン・アンドリュー絵 
"The Boat" text by Helen Ward, illustrations by Ian Andrew 
Templar Publishing 2004, ISBN 1840114029 
40pp.  
★2004年度ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品
  
 小高く連なる丘のひとつに、老人は人間から見捨てられた動物たちと暮らしていた。しかし動物の中には猛獣もいたため、別の丘にすむ村人たちは恐れ、偏屈な老人との接触を避けていた。その中でひとりの少年だけが老人を気に掛け、遠くから様子を見ていた。ある夜、降り始めた雨は次第に激しさを増し、洪水が起こる。動物たちは怯え、水は刻一刻と老人の住む丘を飲み込もうと迫るが、見守る少年にはなす術がない。するとそこへ、1艘のボートが漂ってくる。少年はためらうことなく飛び乗り、老人と動物たちのもとへ向かう。だが、老人は来るなと拒否するのだった。 
 絵は鉛筆に部分彩色で描かれた細密画。アンドリューの情景描写はそれだけでもすばらしいが、ウォードの一語ずつ踏みしめるような文章と重なることで、大いなる自然の下にさらされる人間や動物の声や音を、蘇らせるかのように表現する。作品に視覚と聴覚の両面から効果を与えている。自身も優れた画家であるウォードが、アンドリューとの深い信頼の上に作り上げた作品であることがよく窺える。 
 人間から虐待された動物を守るために村人を拒絶する気難しい老人と、自分たちの生活と安全を守るために一線を画する保守的な村人。しかし、その根本には生きることに正直な善意を感じる。追い込まれた状況の中で、どちらか一方に非があるわけではなく、双方ともに原因や理由があって溝は生まれたに違いない。そして、少年には、屈折した大人社会を冷静に判断する目と、疑問を感じる心のゆとりがある。 
 絵本に限らず、多くの作品で扱われ続けてきた、「心を開こうとしなければ理解し合えない」というテーマが、この作品でも大きな題材のひとつになっている。だが、それにもまして胸を突いたのは、「気に掛ける」ということ。互いに反目し合い、無視し合う中で、少年だけは老人や動物の様子を気に掛け、案じていた。「もし、あなたがその人を気に掛けているのなら、その人が転んだ後に気付くのではなく、転ぶ前に気が付くのではないだろうか」そう問われているようだった。老人も、村人も、読者である私自身も、もう一度自らの生き方を考え直さなければならない、心に刺さる1冊である。 (
  大原慈省) 
 
 
【文】Helen Ward(ヘレン・ウォード) 
1962年英国グロスターシャー生まれ、同地在住。本作品では文章を手掛けるが、主に画家として活躍。ブライトン美術学校在学中の1985年にウォーカー賞を受賞。"The 
Tin Forest"(2001年)で作家としても高い評価を受ける。"The Cockerel and the Fox" 
では画家として2002年度ケイト・グリーナウェイ賞ショートリストにノミネートされている。 
【絵】Ian Andrew(イアン・アンドリュー) 
英国ドーセット生まれ。現在はサリー在住。動物に命を与える画家として高く評価され、アニメーターとしても有名。本作品には故郷の人々や風景の印象が投影されているという。"The 
Jungle Book"、"The Lion and the Mouse" など多数の作品を手掛ける。 
※2004年度のロングリストに入った "Egyptology" の制作には、ウォードとアンドリューが共に画家として参加している。【参考】 
▽"The Cockerel and the Fox" のレビュー(本誌2003年7月号書評編「特集」) 
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/07b.htm#cockerel 
  
 | 
 
 
●注目の本(未訳読み物)●
―― りんごが教えてくれた生命の奥深さ ――
 
 
『ハートビート』(仮題)  シャロン・クリーチ作 
"Heartbeat" by Sharon Creech 
Bloomsbury 2004, ISBN 0747571473(UK版PB) 
180pp.  
★2004年度カーネギー賞ショートリスト作品
  
  
あたしはアニー、12歳。絵を描くことと走ることが大好き。毎日、友だちのマックスとはだしで走ってる。マックスや先生には学校の陸上部に入ったらどうかと言われるけど、他人と競争するのはいや。あたしが走るのは、ただ、走るのが楽しいからだ。あたしはずっとひとりっ子だったけど、最近ママが妊娠した。ママのおなかの中で、赤ちゃんはぐんぐん育ってる。でも、あたしのおじいちゃんのほうは、このごろもの忘れがひどくなって、なんだかしなびていってるみたい。そんなある日、美術の宿題が出た。それは、りんごを100日間、ずっとスケッチしつづけるっていう、ちょっと変わった宿題なんだけど――。 
 多感な少女アニーが、身のまわりで起こるさまざまな変化について、散文詩の形式を用いて語っていく。文章はシンプルな言葉で書かれ、短い章立てでとても読みやすい。もうすぐ生まれてくる赤ん坊と、年老いて弱っていく大好きな祖父の姿。対照的なふたつの命のかたちを目のあたりにしながら、生命の移りかわりについて思いをめぐらせ、幼友達のマックスとの「走り方」のちがいを見ては、自分自身のありかたについて考える。そんなアニーにヒントをくれたのが、宿題で100日間描くことになったひとつのりんごだった。 
「ひとつのりんごを100日間描く」という一風変わった宿題は、作者の娘さんがまだ学生だったころ、実際に出されたものだったそうだ。それにしても、りんごひとつで、「生命の重さ、かけがえのなさ」といった深いテーマをわかりやすく、ストレートに伝えられる作者の手腕に脱帽した。少女時代、絵を描くことが好きだったという作者もまた、アニーのようにひたすら対象に向き合うことで、たぐいまれな洞察力を身につけていったのかもしれない。アニーが100日目のりんごを描きおわったそのとき、読者もまた、これまでになかった視点から生命をみつめ、大切な何かを知ることになる。そうして、自分自身が今ここに生きていることの素晴らしさを感じ、家族や身近な人たちへの愛おしさが胸いっぱいにこみ上げてくる。 
 大人、子どもを問わず、すべての人に手にとってもらいたい、そんな1冊である。 
(山田智子) 
 
 
【文】Sharon Creech(シャロン・クリーチ) 
1945年、米国オハイオ州生まれ。"Walk Two Moons"(『めぐりめぐる月』もきかずこ訳/講談社)で1995年のニューベリー賞を受賞。"Ruby 
Holler"(『ルビーの谷』赤尾秀子訳/早川書房)で2002年度のカーネギー賞を受賞。18年間にわたるヨーロッパ生活を経た後、現在は米国に戻って活動している。 
  
 【参考】 
 ▼シャロン・クリーチの公式ウェブサイト(US) 
 http://www.sharoncreech.com/index.html 
  
 ▼シャロン・クリーチの公式ウェブサイト(UK) 
 http://www.sharoncreech.co.uk/ 
  
 ▽シャロン・クリーチ作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) 
 
 http://www.yamaneko.org/bookdb/author/c/screech.htm 
  
 | 
 
 
●注目の本(未訳読み物)●
―― 命を授かったかかしと少年が繰り広げる冒険 ――
 
 
『かかしと従者』(仮題) フィリップ・プルマン作 
"The Scarecrow and his Servant" by Philip Pullman 
Doubleday 2004, ISBN 038540980 
230pp.  
★2004年度カーネギー賞ショートリスト作品
  
 昔、ある広大な土地を持つ老農場主が、かかしを作った。ところが、そのかかしは盗まれ続けた末に、もとの農場からはかなり離れた畑に立てられてしまう。そして激しい雨の夜、すさまじい雷に打たれたかかしの体に奇跡が起こる――命を授かったのだ。翌朝、かかしは通りかかった少年ジャックを従者として雇い、ふたりで世界をまわる旅に出発する。 
 こうして始まったふたりの旅は波乱に富んだものだった。天真爛漫で、思考回路もきわめて単純なかかしは、市場で売られているかごの鳥を全部逃がしたり、ほうきに恋をしたりと好奇心のおもむくまま行動する。役者や兵士に憧れ、実際に舞台に立ったり戦争に参加したりもする。揚げ句に漂流して無人島にまで流されてしまう。人間と話がかみあわないことも多いかかしだが、そこをうまくとりなしながら、なにくれとなく面倒をみるのが、よくできた従者ジャックだ。相手が人間であれ鳥であれ、言葉たくみに間を取り持ち、主人であるかかしの立場と名誉を守る。 
「かかしが通りかかった少年の従者になる」という設定ならありがちだが、逆に、かかしが通りかかった少年を「従者として雇い入れる」のだからおもしろい。しかもこのかかし、本人が知らないうちに、なぜか弁護士に追われているのだ。その理由が気になって仕方がない。とにかく、結末が知りたくて、どんどん読み進めてしまう。 
 本作品は、昔話の形をとっているが、テーマ自体はかなり現代的で、機械化による環境汚染がひとつの鍵となっている。実利主義に走り、狡猾な手を使って他人の土地を自分のものにしようとする大人の汚さも描かれている。また「戦争」についても、理想と現実の違いなどを、ユーモアあふれる語り口ながらじっくりと表現している。作者プルマンは、作品を通して子どもたちに、「成長し、大人になるとはどういうことか」を語りかけてきた。この作品でも、未来を担う子どもたちに伝えたいと願っている、「人間として大切なもの」が描かれている。邦訳の予定もあるので、ぜひ日本の子どもたちにも楽しんでもらいたい。 
(村上利佳) 
 
 
【文】Philip Pulluman(フィリップ・プルマン) 
1946年英国ノリッジ生まれ。オックスフォード大学卒業。「ライラの冒険」シリーズ第3巻 "The Amber 
Spyglass"(『琥珀の望遠鏡』大久保寛訳/新潮社)で、2001年度ウィットブレッド賞最優秀賞を、児童文学作品としては史上初めて受賞するなど、多くの文学賞を受賞している。今年、「児童文学のノーベル賞」と言われるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞した。 
  
 【参考】 
 ▼フィリップ・プルマン公式ウェブサイト 
 
 http://www.philip-pullman.com/ 
 ▽フィリップ・プルマン作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) 
 
 http://www.yamaneko.org/bookdb/author/p/ppllmn.htm 
  
 | 
 
 
  
    
      
      
      ★2005年ニュージーランド・ポスト児童書及びヤングアダルト(YA)小説賞受賞作発表 
      ★2005年アメリカス児童・ヤングアダルト文学賞発表 
      ★2005年オーストラリア児童図書賞候補作発表(受賞作の発表は8月19日) 
      ★2005年ガーディアン賞ロングリスト発表(ショートリストは7月、受賞作は10月1日発表予定) 
      ★2004-2005年ビスト最優秀児童図書賞発表 
      ★2005年チルドレンズ・ブック賞発表 
       
      海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」をご覧ください。 
  | 
 
 
 
●イベント速報●
 | 
★展示会情報
 | 
新潟市 新津美術館 
「リサとガスパール絵本原画展 ゲオルグ・ハンスレーベンの世界」他 | 
|   | 
★セミナー・講演会情報
 | 
| 
ふくしま絵本ゼミ「子供の絵本と未来のために」他 | 
  |   | 
★イベント情報
 | 
| 
「第2回おかやま絵本原画祭」他 | 
  |   | 
  |   | 
  詳細やその他の展示会・セミナー・講演会情報は、 「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、空席状況については各自ご確認願います。  
(井原美穂/笹山裕子) 
 | 
 
 
      ●お菓子の旅●第32回 稲妻を意味するフランス菓子  〜エクレア〜 | 
 "I opened the box and gazed at them in awe. There was a huge white meringue 
with a cherry on the top, a glossy chocolate eclair, a scarlet strawberry tart 
and a large sponge cake oozing jam and cream. 
 
Jacqueline Wilson 
  "Best Friends" Corgi Yearling(2004) 
                        (eclair の e にアクサンテギュ) 
 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 
 今回は、さきごろ4代目 Children's 
Laureate(*)に選ばれた、ジャクリーン・ウィルソンの作品からです。主人公の女の子は、大親友が遠くへ引っ越してしまい落ちこんでいました。引用は、そんな彼女を励まそうと、おじいちゃんがケーキをたくさん用意してくれた場面です。この物語には、お菓子作りの好きな男の子も登場して、お話のあちこちでデコレーションを施してくれています。 
 エクレアは、ご存知のようにフランス生まれのお菓子です。フランス語で稲妻という意味があり、その由来にはいくつかの説があります。焼いた表面にできる割れ目を稲妻に見立てたとする説や、稲妻のようにすばやく食べないと中のクリームがこぼれてしまうから名づけられたとする説などなど。 
 英国では、1706年刊行の辞書で初めてこのことばが登場したそうですが、よく使われるようになったのは、19世紀の終わりか20世紀の初めあたりだそうです。そのころから、あちこちで出まわるようになったのでしょうね。 
 エクレアの中には、カスタードクリームやチョコレートクリームを詰めることが多いのですが、コーヒー風味のカスタードクリームやホイップドクリームなど、お好みで試してみてください。今回は、カスタードクリームのものをどうぞ。 
 
*英国で最も著名な児童文学の作家もしくは画家が任ぜられる。任期2年。 
  
*-* エクレアの作り方 *-* 
 
画像はこちら(やまねこ翻訳クラブ喫茶室) 
 
材料:(12本分)
シュー生地  
- 薄力粉  70g
 
- バター  60g
 
- 水  100cc
 
- 卵  3個
 
- チョコレート  30g (トッピング用)
  
カスタードクリーム 
- 砂糖 50g
 - 薄力粉 25g
 
- 卵黄 1個
 
- 牛乳 250cc
 
- リキュール 好みで
 
 
- まず、シュー生地をつくる。なべにバター・水を入れて火にかける。沸騰したら、ふるっておいた薄力粉を入れ、練り混ぜる。
 
- ひとつにまとまってきたら火からおろし、ときほぐした卵を少しずつ混ぜる。
 
- 木べらで生地をすくってみて、ぽってりと下に落ちるようになったら、丸金口のついた絞り袋に入れ、オーブンペーパーを敷いた天板に約8cmの長さに絞りだす。
 
- 200度のオーブンで15分ほど焼く。ふくらんだら180度にしてさらに15分焼く。熱いうちに、とかしておいたチョコレートを表面にぬる。
 
- カスタードクリームを作る。鍋に、薄力粉と砂糖を入れてよく混ぜ、卵黄と牛乳100ccを加えなめらかになるまで混ぜる。残りの牛乳を温めて加え、とき混ぜる。
 
- 中火にかけ、焦げつかないように木ベラで混ぜ、もったりしたら火を止め、好みでリキュールを加えて冷ます。
 
- シュー生地をカットし、間にクリームをはさむ。
 
 
★参考文献・ウエブサイト 
『百菓辞典』(山本候充編/東京堂出版) 
『贈りたい! チョコレートのお菓子』(小林朋子著/今田美奈子監修/日本文芸社) 
"Eclair―Food Facts―" http://www.foodreference.com/html/arteclairs.html 
 
★「やまねこ翻訳クラブお菓子掲示板」(早川有加
  /竹内みどり) 
  
"Best Friends" の情報をオンライン書店でみる 
  
  
 
 | 
 
 
  
    
      
      ●特報●第52回産経児童出版文化賞
       第52回産経児童出版文化賞の贈賞式が6月7日都内で行われました。この賞の推薦図書に、本誌初代編集長の宮坂宏美さんが翻訳された『ジュディ・モードはごきげんななめ』(メーガン・マクドナルド作/ピーター・レイノルズ絵/小峰書店)が選ばれました。 
       産経児童出版文化賞は、子どもたちに優れた本を与えようと、1953年に設けられました。前年の1年間に刊行された児童向けの新刊書の中から、大賞をはじめとする20作品が選ばれます。 
       この栄えある賞に、やまねこ翻訳クラブ会員であり、初代編集長の宮坂さんが選ばれたことは、編集部にとっても大きな喜びであり、励みでもあります。宮坂さんのますますのご活躍を心よりお祈りいたします。
      【宮坂宏美(みやさか ひろみ)さん】 
      
       弘前大学人文学部卒業。翻訳家。やまねこ翻訳クラブ発足当時からの会員。1998年8月の創刊号より2001年12月号まで本誌編集長を務める。主な訳書に「盗神伝」シリーズ(メーガン・ウェイレン・ターナー作/金原瑞人共訳/あかね書房)、『ジャングルの国のアリス』(メアリー・H・ブラッドリー作/未知谷)、『チョコレート病になっちゃった!?』(ロバート・K・スミス作/ポプラ社)などがある。 
      【参考】 
      ▽やまねこ翻訳クラブ出身翻訳家対談(本誌2003年4月号情報編「特別企画」) 
      http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/04a.htm#kikaku 
       
      ▽宮坂宏美さん訳書リスト(6月15日公開) 
      
      http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/hmiyasak.htm 
  | 
 
 
      ●読者の広場●海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! | 
このコーナーでは、海外児童書にまつわるお話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 
- メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。
 
- タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。
 
- 掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。
 
- 回答も読者のみなさまから募集し、こちらに掲載させていただきます。編集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。
 
 
 | 
 
 
▽▲▽▲▽  海外児童書のレジュメ作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽
やまねこ翻訳クラブ(info@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください
  
 
 | 
☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のカジュアルウオッチ ☆☆
 | 
「FOSSILは化石って意味でしょ?レトロ調の時計なの?」。いえいえ、これは創業者の父親がFOSSIL(石頭、がんこ者)というあだ名だったことから誕生したブランド名。オーソドックスからユニークまで様々なテイストの時計がいずれもお手頃価格で揃います。レトロといえば、時計のパッケージにブリキの缶をお付けすることでしょうか。数十種類の絵柄からお好きなものをその場で選んでいただけます。選ぶ楽しさも2倍のフォッシルです。
 
TEL 03-5981-5620
  
http://www.fossil.co.jp/
 
 | 
(株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 
★☆         
出版翻訳ネットワーク・メープルストリート        
☆★
新刊情報・イベント情報などを掲載いたします。
詳しくはmaple2003@litrans.netまで 
出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです
  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆  http://www.litrans.net/  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆
=- PR 
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
     ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 毎月15日発行☆★
http://www.litrans.net/whodunit/mag/
未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。
翻訳家や編集者の方々へのインタビューもあります!
〈フーダニット翻訳倶楽部〉
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- PR -=
*=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ発行メールマガジン&ウェブジン =*=*=*=*=*=*
★やまねこActivator ★ (毎月20日発行/無料)
  やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します!
                 http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm
★英文ウェブジン "Japanese Children's Books (Quarterly)"★
  英語圏に日本の児童文学情報を発信! 自由閲覧です! 春・夏号公開中!
                 http://www.yamaneko.org/mgzn/eng/index.htm
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
●編集後記●
今月もカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞候補作品を紹介しました。現地時間の7月8日にいよいよ受賞作が発表されます。当クラブウェブサイトの「速報(海外児童文学賞)」のチェックをお忘れなく! (あ)
| 
発 行:
 | 
やまねこ翻訳クラブ
 | 
| 
発行人:
 | 井原美穂(やまねこ翻訳クラブ 会長)
 | 
| 
編集人: | 
    赤塚きょう子/竹内みどり(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
 | 
| 
企 画:
 | 
井原美穂 大原慈省 蒲池由佳 笹山裕子 早川有加 美馬しょうこ 村上利佳 山田智子 | 
| 
協 力:
 | 
出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内 ながさわくにお 宮坂宏美 html版担当 ワラビ | 
 
メニュー>「月刊児童文学翻訳」>バックナンバー>2005年6月号   オンライン書店
Copyright (c) 2005 
yamaneko honyaku club. All rights reserved.