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月刊児童文学翻訳

─2006年3月号(No. 77)─

児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
電子メール版情報誌<HP版+書店街>
http://www.yamaneko.org/
編集部:mgzn@yamaneko.org
2006年3月15日発行 配信数 2380

もくじ

 ◎特別企画:多言語特集「世界の本棚から」
      〜スペイン語〜
   "Noche de alacranes" アルフレード・ゴメス・セルダー作
   "Caramelos de menta" カルメン・バスケス=ビーゴ作
      〜フィンランド語〜
   "Hetki Lyo, Risto Rappaaja" シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ作
      〜ドイツ語〜
   "E-Mail mit Kuss" トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング作
   "Jetzt bist du dran!" エリザベス・ツェラー作
 ◎注目の本(邦訳読み物):『リゴーニ・ステルンの動物記
                   ――北イタリアの森から――』
    マーリオ・リゴーニ・ステルン作/グザヴィエ・ドゥ・メーストル画/志村啓子訳
 ◎賞速報
 ◎イベント速報
 ◎世界のお祭り:第6回 聖パトリック祭(アイルランド) 3月17日
 ◎読者の広場:海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!

●このページでは、書店名をクリックすると、各オンライン書店で詳しい情報を見たり、本を購入したりできます。

 


●特別企画●多言語特集「世界の本棚から」

 最近やまねこ翻訳クラブでは、英語以外の言語学習者や原書読みが増え、会員限定で開催されている原書読破マラソンや読書室の掲示板が国際色豊かになってきた。こうした会員たちの協力で、今回は英語以外の未訳書のレビューをお届けする。英米の作品とは一風違う雰囲気を、ぜひ感じていただきたい。

"Noche de alacranes" 〜スペイン語〜
『眠らない夜』(仮題)

by Alfredo Gomez Cerda アルフレード・ゴメス・セルダー作
Ediciones SM, 2005, 253pp ISBN 8434844311(Spain)

★2005年グラン・アングラール賞受賞作

 不眠に悩むカタリナは今夜も寝つけない。昼間、歴史の教師に招かれて、若いころの経験を学生たちの前で話したのだ。「ようこそ、カタリナ・メルゴーサさん。デルガディーナ!」歓迎のプラカードや講演がきっかけとなって、あのころの記憶が鮮明によみがえってきた。つらかった時代、故郷、家族、そして愛するエミリオ……。
 1939年に内戦が終わった後、スペインはフランコ将軍による独裁下にあった。治安警察があたりをうろつき、人々が監視される中、政府にそむいた父親が投獄され、カタリナの家族は政府から目をつけられていた。母親はリンチを受け、兄は山を活動拠点とする反政府ゲリラ、〈モンテ〉に入ると言って、家を出てしまった。そんなある日、カタリナはサン・ロケの祭りでエミリオと出会い、ふたりは次第に愛しあうようになっていった。ところが、突然悪い知らせが届く。家が裕福なエミリオが身代金目当てのモンテに誘拐されたのだ。治安警察は、カタリナをモンテの一味だと信じこみ、計画的にエミリオに近づいたとして彼女を探していた。驚いたカタリナは、エミリオを救おうと、ひとり山へ向かう。警察に見つかれば投獄されるだろうし、山は危険だ。自らの命か愛かという選択に迫られ、彼女はエミリオを選んだ。迷った山中でモンテに助けられた彼女は、モンテと共に暮らし、恋人を逃がすチャンスを待つ。そして、知らぬ間に、カタリナは反フランコの旗印として、女ゲリラ兵〈デルガディーナ〉へと祭り上げられていた。
 ほんの少しのことで人生が全く変わってしまうことがある。生まれた時代、国が違っていたならば――そう思わずにはいられなかった。時に運命は人を悲劇の主人公に変えてしまう。若い世代に内戦後の様子を伝えようと描かれたフィクションである本作は、しかし悲しい話ではない。これは、強くたくましい少女が、愛のために行動し、自分を犠牲にする物語である。カタリナは、エミリオのためなら何だってできた。彼女の思いは潔く、強い。そしてその思いは、時を経て形を変えた。数十年後、偶然見つけたエミリオを見るために、カタリナはカフェに毎日顔をだす。それはかすかな期待かもしれない。もしエミリオがカタリナを思い出したら? 結局は結ばれなかったふたり、だが、自分の選択を彼女は悔いてなどいない。カタリナには、守るべき人と信じられる思いがあった。今はただ、懐かしく、大切な思い出だ。彼女は、私に信念をもつことを教えてくれた。まわりの環境や状況、それらは生き方を変えるかもしれない。でも、私は私だ。自ら選んで歩いてきたこの道、これから行くであろう道。1歩ずつしっかりと踏みしめていきたい。カタリナのように、自分を信じて。

(美馬しょうこ)


【作】Alfredo Gomez Cerda(アルフレード・ゴメス・セルダー)

1951年スペイン、マドリード出身。映画の台本や小説などを書いていたが、1982年に Fundacion Santa Maria が主催する児童文学賞のバルコ・デ・バポール賞次席になったのを契機に、数々の児童文学賞を受賞、40冊以上の本を出している。本書が受賞したグラン・アングラール賞は Fundacion Santa Maria が主催する児童文学賞のYA部門。

【参考】 ※すべてスペイン語
▼この本に関するアルフレード・ゴメス・セルダーへのインタビュー記事(Grupo SM Profes. net 内)
http://www.lengua.profes.net/apieaula2.asp?id_contenido=45581

▼アルフレード・ゴメス・セルダーのグラン・アングラール賞受賞に関する記事
http://www.nodo50.org/foroporlamemoria/documentos/2005/agc_09052005.htm

▼アルフレード・ゴメス・セルダーについてのページ(Catedra Miguel Delibes サイト内)
http://www.catedramdelibes.com/archivos/000119.html

▼Grupo SM ウェブサイト(賞情報はここの PREMIOS 内、Literatura infantil y juvenil を選択のこと)
http://www.grupo-sm.com/

【特殊文字】
 「Alfredo Gomez Cerda」:「Gomez」の「o」、「Cerda」の「a」の上にアクセント記号(')がつく
 「Fundacion Santa Maria」:「Fundacion」の「o」、「Maria」の「i」の上にアクセント記号(')がつく

 

"Noche de alacranes"の情報をオンライン書店でみる

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"Caramelos de menta" 〜スペイン語〜
『ミント・キャラメル』(仮題)

by Carmen Vazquez-Vigo カルメン・バスケス=ビーゴ作
Ediciones SM, 1981, 120pp ISBN 8434808986(Spain)

 ペピート、チノ、クーロ、キケは、スペインのマドリードに住む仲良しの少年たち。ある日、4人はおびえた様子で逃げてきた犬に出会う。ペピートはその犬を気に入ってドラゴンと名付け、家で飼うことにした。
 翌日、4人が遊んでいた爆竹の音が原因で、近所にある卵専門店の鶏が卵を産まなくなってしまう。怒り心頭でやってきた店主のホアキンさんは、ドラゴンを見るとさらに怒り出した。ペピートたちに救われる前、ドラゴンは店へ逃げ込み、卵を大量に割ってしまっていたのだ。ホアキンさんはペピートたちに、期限付きで損害をすべて弁償するように言い渡す。その金額はみんなのお小遣いを集めても足りない。親に迷惑をかけたくない少年たちは、さまざまな方法でお金を稼ぐことを考え、実行に移していく。
 犬の散歩の代行やケーキ屋でのアルバイトなどありきたりな発想のものから、手作りのミント・キャラメルを市場で売ることや、ペット・コンテストでドラゴンの優勝をもくろむといった愉快なものまで、次々と繰り出されるアイディアが子どもらしく楽しい。しかし、食いしん坊のキケが売り物のキャラメルを食べてしまったり、わざと負けなければならないサッカーの試合でチノが活躍し、予定どおりに事が運ばなかったり……、計画はなかなかうまく進まない。それでもペピートたちは決して投げ出さない。自分たちのしたことや、飼い主としての責任を果たそうとしているからだ。失敗してへこむこともあるが、励ましあい、気持ちを新たにして次の案を考え出していく。そんな前向きな姿勢が、たくましくさわやかに思えた。
 ペピートの母親は、子どもたちのしたことやお金稼ぎのことを知っているが、手も口も出さない。彼らなりの責任のとり方を信用しているからなのだろう。そして私も、ペピートたちよりやや年下の息子がいるせいか、彼らの母親のように心の中で声援を送っていた。目標に向かって頑張るひたむきな子どもたちの姿が、いつの時代でもどこででも変わらないでほしいと願いながら。

(井原美穂)


【作】Carmen Vazquez-Vigo(カルメン・バスケス=ビーゴ)

1923年アルゼンチン、ブエノスアイレス出身。青年期以降スペインに移住し、作家活動を始めた。英語やフランス語にも精通し、文芸翻訳家としても活躍する。本作で1973年にラサリーリョ賞を、1992年に "Un monstruo en el armario" でスペイン国民児童文学賞を受賞した。

【参考】
▼カルメン・バスケス=ビーゴのプロフィールなどを紹介するウェブサイト(スペイン語)
http://www.amigosdelibro.com/autores/vazquez_vigo.htm

▽ラサリーリョ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/es/pl/index.htm


【特殊文字】
 「Vazquez-Vigo」:「a」の上にアクセント記号(')がつく

 

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"Hetki Lyo, Risto Rappaaja" 〜フィンランド語〜
『かくごしろ、リスト・ラッパーヤ』(仮題)

by Sinikka Nopola, Tiina Nopola シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ作
Tammi 1997, 96pp ISBN 951310995X(Finland)

 リストは小学生の男の子。父親はおらず、母親は仕事で世界中を飛び回っていて、いつも留守だ。そのため、リストはおばのラウハと2人で暮らしている。
 初夏のある日、2人は新しい町へ引っ越した。団地の一室に落ち着くと、リストは早速キッチンのおたまを手に取り、家中のものを素晴らしいリズムでたたきはじめる。リストの姓であるラッパーヤには「たいこたたき」の意味があるが、そのとおり、リストは天才的なドラマーなのだ。ラウハは、おいの才能を誇りに思っていた。ところが翌日から、2人のもとに「たいこの音をやめないとひどい目にあわせるぞ」という脅迫状がたびたび届くようになる。雑誌の文字を切り抜いて紙にはりつけた匿名の脅迫状に、気の小さいラウハは真っ青だ。「きっと下の階のリンドベリさんよ!」でも、 リンドベリおじさんはいい人だ。リストは犯人探しを決意する。
 団地には、あやしい人物が次々に現れる。最上階の窓から外をうかがう人影。帽子で顔を隠す老婦人。そして、雑誌の切り抜きが趣味のアンテロ少年と、その母親の無愛想なテッレルボ。だれもが脅迫状と関係がありそうだ。
 こう書くとサスペンスのようだが、物語はユーモラスに進行する。人一倍思い込みが激しいラウハのおかげで、リストのまわりでは珍事件が絶えないのだ。リンドベリさんを団地のオーナーだと勘違いしてとんちんかんなふるまいをしたり、リストとアンテロが誘拐されたと思い、警察を呼んで大騒ぎになったり。読者はラウハの巻き起こす騒動に笑いながら、脅迫状の送り主をめぐる謎解きに引き込まれていく。
 舞台となる団地は、現代社会の縮図といえる。みんなが何かしら問題を抱えているからだ。独居老人、体に障害を持つ人、つらい体験から立ち直れない人、友だちのいない大人や子ども。主人公のリストも、親と離れて暮らしている。しかし、作品の持つ雰囲気はあくまで明るい。重いエピソードを盛り込みながら、それを感じさせない すぐれたユーモアは、この作者ならではだ。
 たいこを愛するリストの思いが、問題だらけの人々をやがて笑顔にする。人生に必要なのは、大好きなものと、大好きな人たちと、つらいことを乗り越える勇気だ。リストのたたくたいこのリズムからは、そんなメッセージが理屈抜きで伝わってくる。
 本作は、現在までに7冊が出版されている人気シリーズの1作目。「リスト」は作者姉妹の父親の名で、物語の中のリストと同じく名ドラマーだった。本書には、姉妹から亡き父への献辞が記されている。

(古市真由美)


【作】Sinikka Nopola(シニッカ・ノポラ)、Tiina Nopola(ティーナ・ノポラ)

シニッカは1953年、ティーナは1955年生まれの姉妹。「リスト・ラッパーヤ」シリーズをはじめ多くの児童書を共同で執筆。ほかに、シニッカは一般向けの小説を、ティーナは幼年向け絵本を、それぞれ単独で執筆している。邦訳に『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス』(末延弘子訳/講談社)。フィンランド国内の児童文学賞を多数受賞。ともにヘルシンキ在住。

【参考】
▼フィンランド公共放送YLEのアニメーション番組「リスト・ラッパーヤ」のウェブサイト(フィンランド語)
http://www.yle.fi/lapset/ristorappaaja/index.html

【特殊文字】
 「Lyo」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく
 「Rappaaja」:すべての「a」の上にウムラウト(¨)がつく

 

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"E-Mail mit Kuss" 〜ドイツ語〜
『電子メールでキッス』(仮題)

by Thomas Brinx、Anja Kommerling トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング作
Thienemann Verlag GmbH, 2005, 175pp ISBN 3522177134(Germany)

「まったく、もう〜! 先生たちの考えることときたら!」
 ドイツに住む少女エリのクラス全員は、不慣れな英語で電子メールを書くことになってしまった。相手はイギリスにある姉妹校でドイツ語を学ぶ生徒たちだ。向こうからはドイツ語で返事がくる。エリは同じ年の少年、ジャスティンとペアになった。
 エリにはフリーダという無二の友がいる。エリは控えめ、フリーダは目立ちたがりと性格は正反対だが、お互いに深く信頼しあっている。今回の件も、エリの宿題なのにふたりであれこれ相談しながら書いていた。「いいわよ、どうせ会わないんだからテキトーに書いとけば」と言い出したのはフリーダだ。しだいにエリも調子にのって嘘ばっかりのメールを送り続けた。向こうも「城に住んでいる」とか、「ぼくはベッカム似だ」とか書いてくるのだから、てんで信用ならない。
 ところが、ある日、目の前にジャスティンが! おまけに、メールに書いてあったとおり、ベッカム似のすごい美男子! くらくらっときたエリは一目で恋に落ちた。フリーダは親友の恋を成就させようと応援役に回る。自分たちが書き続けた嘘に辻褄をあわせるには、お互いの役を入れ替わるのが一番良い。エリがフリーダに、フリーダがエリに。募るエリの想い、ジャスティンに想いを寄せられて複雑なフリーダの心中。嘘が嘘を呼び、緊張感とロマンスの香りが錯綜しながら場面は展開していく。そして、最後にふたりを待ち受けていたのは思いもよらないどんでん返しだった……。
 エリとフリーダが1章ずつ、交互に一人称で語る構成になっている。また中盤からは、同じ章の中でさえ語り手の入れ替わりがあるので、読み手ものんびりしていられない。また、『ふたりのロッテ』のように「完全な役割交代」ならわかりやすいのだが、このふたり、周りに誰がいるかで演じる役柄を瞬時に換えなければならない。まさに、神経がいくつあっても足りない気の遣いようだ。エリとフリーダが薄氷の思いで演じる恋と友情の大芝居。いつ嘘がばれるのか、恋は成就するのか、舞台を見つめる読者たちは、ついつい夢中になってしまうだろう。
 本書は現代ドイツのティーンたちの日常と流行に密着しながら、軽いタッチで書かれている。はじめのうちは「少女のせつない恋心」が主題のように思えるのだが、後半、「恋を凌ぐ女の友情」という色合いが濃くなる。なお本書は、"Freche Madchen - freche Bucher"(「イケてる少女のイケてる本」仮題)というシリーズの1冊として刊行された。

(うさぎ)


【作】Thomas Brinx(トーマス・ブリンクス)

1963年ドイツ、ヴェーゼル生まれ。 脚本家、作家。サッカー三昧の子ども時代を過ごした。創作陶器の勉強をする。

Anja Kommerling(アニャ・ケメリング)

1965年ドイツ、ミュンヘン生まれ。脚本家、作家。文学・映画・政治学を大学で学び、雑誌のフリー編集者を経る。

 ふたりの出会いは1988年、南仏にて。翌年に「Ohrenbar」という子ども向けのラジオ放送番組の脚本をふたりで書き始める。これが好評を博し、以来、数多くのテレビや映画の脚本を手がけている。共著は20冊あまり。

 

【参考】
▼トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング公式ウェブサイト(ドイツ語)
http://www.brinx-koemmerling.de/

【特殊文字】
 「Kommerling」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく
 「Ohrenbar」:「a」の上にウムラウト(¨)がつく
 「Madchen」:「a」の上にウムラウト(¨)がつく
 「Bucher」:「u」の上にウムラウト(¨)がつく

 

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"Jetzt bist du dran!" 〜ドイツ語〜
『今度は君の番!』(仮題)

by Elisabeth Zoller エリザベス・ツェラー作
Loewe Verlag GmbH, 2005, 90pp ISBN 3785555326(Germany)

 現代の子どもが直面する「いじめと暴力」をテーマに取り上げた作品。女の子4人組にばかにされ、学校に行くのがこわいティルダ。太っていることを理由にからかわれ、嫌味を言われ、いじめの対象となるディナ。隣の席の横暴な男の子から絶えず嫌がらせを受ける小柄で気弱なクリストフ。ここに登場する子どもたちは身近で、筋書きは小学生の日常から切り取られた風景である。いじめと暴力は、今では世界のあちこちで社会問題となり、子どもの苦い現実となってしまった。この本ではいくつかのケースを物語で紹介し、被害者たちの姿を描き、勇気をもってそれに対処できるように書かれている。
 仕返しを恐れていじめの実態を誰にも告白できなかったティルダだが、友人ハンナにやっとの思いで打ち明ける。その結果、いじめを受けたら、両親や先生など、とにかくまわりの人に話し、助けを求めることが大事だと助言を得る。「かっとなってキレる」連中に八つ当たりされて縮こまっているディナを見た先生は、この問題をクラス全体の課題として授業で取り上げる。そしていじめる側といじめられる側の双方に、かっとなることはどんなことかを説明し、セルフ・コントロールの仕方を教え、相手の怒りにどう対処すべきかを話し合いにもってゆく。怒りへの対処法をより深めてゆ くためにも、子どもは考える力を自分自身で養わなければならないのだ。
 ツェラーが作家を志した動機は、子ども時代の苦い経験がもとになっている。学校の休み時間でのクラスメートの死というショッキングな事件以来、いじめと暴力は彼女の最大の関心事となり、将来これをテーマに物語を書こうと心に決めたという。現在は作品の執筆に加え、ドイツ国内外での朗読活動を地道に続けていて、スイスでも、私の子どもが通う学校で朗読会が行われたことがある。自分の作品は1語も忘れずに覚えているというツェラーは、思いを込めて語りかけるように、ゆっくりと物語を読み進めてゆく。真正面から重いテーマに向き合うツェラーの真摯な姿勢、心にずしんとくるリアルな物語。心打たれる彼女の朗読は、充実した体験として聞き手の中に残る。
 被害者の子どもたちは、誰にも言えず深く傷ついている。子どもに救いの手を差し伸べるには、どうしたらいいのか。深刻化する問題にどう対処すればいいのか。作品で提示されるアドバイスは現実的で分かりやすく、子どもだけでなく大人にも参考になる。生きる上での自尊心を大切にするために、ひとりひとりにできることは何かを、子ども、両親、先生、大人たち、みんなで一緒に考えてゆきたい。

(大隈容子)


【作】Elisabeth Zoller(エリザベス・ツェラー)

1945年ドイツ、ブリロン生まれ。ミュンヘン、ローザンヌ、ミュンスターなどで、ドイツ語、教育学、美術史、フラン ス語を専攻する。ギムナジウムで長年教職に就いた後、1989年から作家生活に入る。いじめと暴力をテーマにした本を始め、これまでに発表された本は40冊以上に上る。作家活動のほか、各地の学校で朗読会や講演を開催するなど、教育関連の活動も精力的に行っている。現在家族と共にミュンスター在住。邦訳に『さよなら、ママ』(清水美子訳/徳間書店)がある。

【特殊文字】
 「Elisabeth Zoller」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく

 

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●注目の本(邦訳読み物)●

―― 語り部が紡ぐ、森の物語 ――

リゴーニ・ステルンの動物記――北イタリアの森から――
マーリオ・リゴーニ・ステルン作/グザヴィエ・ドゥ・メーストル画/志村啓子訳

福音館書店 定価1,470円(税込) 2006.02 200ページ ISBN 4834019950
"Il Libro Degli Animali" by Rigoni Stern, illustrations by Xavier de Maistre
Einaudi Ragazzi, 1992

 第二次世界大戦後に、故郷である北イタリアの森にもどってきた市井の人々。作者のステルンさんもそのひとりだ。人々と共に暮らす犬や、森の動物たちの生活を、本書はていねいに静かに語っている。
 最初に登場するのは、自由に生きるマルテという犬。いつからともなく町に住みついたマルテは、誰かの飼い犬には決してならない。毎日、自分で選んだ子どもや大人と一緒に散歩したり、手頃な骨などをもらったりしながら、誰にも等しく愛情を注ぎ、愛されて過ごしている。本書にはいくつか素晴らしい動物画が挿入されており、その中にはもちろんマルテもいる。マルテの姿は確かに凛々しく、そして愛らしい。ほかにも多くの生き物、蜂、クロウタドリ、フクロウ、ウサギ、ヤマネなどが登場する。また平和な森ばかりでなく、作者は戦時の森も語る。1944年9月、パルチザンを一掃するねらいで、大規模な作戦が森で展開され、その地域一帯で弾丸が飛び交うようになる。そんな危険な場所で、ノロジカとひとりのパルチザンが出会った。前足を弾丸で吹き飛ばされたノロジカは、その男が自分を助けてくれると信じ、そばから離れない。はたして動物好きの男はノロジカを助け、世話をした。後に傷が癒えたノロジカ は、彼らの見張り役として男の役にたった。
 19編おさめられている本書の語り口は一様ではない。犬との温かい交流であったり、蜂の生態についての観察記録であったり、戦時の様子を回想したりとさまざまだ。そのどれもに、深い自然の美しさと野生動物への敬愛が流れている。作者自身、戦争末期に捕虜として収容所に入れられ、そこから脱出したひとりである。訳者あとがきに よると、ひと月かけてアルプスを越え故郷まで歩きとおしたそうだ。
 ステルンさんが愛情深く書いたこの動物記から、平和と安らぎの大切さが率直に伝わってくる。故郷の森が、ステルンさんの戦争での苦しみをゆっくり癒し、安らぎをもたらした。84歳の現在もこの作者は健筆だ。日本の若い読者にあてて、晴れやかな人生は、自分たちでそれを求めるかどうかにかかっているとエールを送る。子どもたちにぜひ読んでもらいたい。

(林さかな)

【作】マーリオ・リゴーニ・ステルン(Mario Rigoni Stern)

1921年、アルプス山麓の町アジアーゴ生まれ。第二次世界大戦時は兵士として参戦するも、後に捕虜としてナチスの強制収容所にとらわれる。戦後、故郷にとどまり、歴史・野生・庶民をテーマに多数の作品を発表。代表作は第1作である『雪の中の軍曹』(大久保昭男訳/草思社)、その他に『雷鳥の森』(志村啓子訳/みすず書房)など。

【訳】志村啓子(しむらけいこ)

1947年、神奈川県二宮生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。都立高校教員を経て、自宅に《寺子屋》を開設する。訳書に『雷鳥の森』のほか、『ファブリこども世界名作シリーズ』(共訳/TBSブリタニカ)など。

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●賞速報●

★2006年チルドレンズ・ブック賞候補作発表(受賞作の発表は6月2日)
★2005年度ゴールデン・カイト賞発表
★2005年度カーネギー賞ロングリスト発表
★2005年度ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト発表
(カーネギー賞および、ケイト・グリーナウェイ賞ショートリストの発表は5月5日、受賞作の発表は7月)
★2005年度アガサ賞候補作発表(受賞作の発表は4月22日)
★第11回日本絵本賞発表
★2006年ボローニャ・ラガッツィ賞発表
★2006年ローカス賞推薦作品発表(受賞作の発表は6月17日)

海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」をご覧ください。

 

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●イベント速報●

★展示会情報

安曇野絵本館「サラ・ファネリ不思議な世界展」
大丸ミュージアム・東京「世界の絵本作家展II 絵本作家ワンダーランド」など
 

★セミナー・講演会情報

国立国会図書館国際子ども図書館
「児童文学に見る子ども像―もじゃもじゃの系譜」など
 

★イベント情報

教文館 子どもの本の店 ナルニア国「アリソン・アトリーの世界」など
 
 
 詳細やその他の展示会・セミナー・講演会情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、空席状況については各自ご確認願います。

(笹山裕子/井原美穂)



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●世界のお祭り●第6回 聖パトリック祭(アイルランド) 3月17日

 緑色の服を着たり、顔に三つ葉のクローバー(シャムロック)をペイントしたりした人々が町を練り歩く、聖パトリック祭のパレードをご存知でしょうか。シカゴを舞台にした映画『逃亡者』で、ハリソン・フォード扮する主人公が緑の帽子をかぶってパレードにもぐりこみ、捜査官の目をくらました場面を覚えている方もいるでしょう。
 聖パトリックは、5世紀ごろアイルランドにキリスト教を伝えたと言われる、アイルランドの守護聖人です。ブリテン島の裕福な家に生まれ育ったパトリックは、盗賊にさらわれて異教徒の国アイルランドへ連れていかれ、羊飼いとして働かされました。しかし、希望を捨てずに神に祈り続けたすえに、ブリテン島へ帰ることができたのです。そこでパトリックは神に感謝して聖職者になり、再びアイルランドへ渡って布教活動に従事したということです。
 聖パトリックにまつわる伝説はたくさんありますが、なかでも有名なものに、アイルランドに野生の蛇がいないのは、聖パトリックが太鼓をたたいてすべての蛇を海へ追い払ったからだという話があります。また、キリスト教の「三位一体」説(神は、父なる神とその子キリスト、そして精霊という3つの位格をそなえているという考え方)を説明するのに三つ葉のクローバーを使ったという言い伝えから、三つ葉のクローバーは聖パトリック祭に欠かせないシンボルとなっています。
 その聖パトリックの命日である3月17日が聖パトリック祭。この日はアイルランドの国民の祝日で、人々は「エメラルドの島」と呼ばれるアイルランドを象徴する緑色の服を着て祝います。現在ではアイルランドのみならず、アメリカやカナダ、ニュージーランド、日本など、世界各地でパレードが開催されていて、特にニューヨークでは、アイルランド系だけでなくさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まって、世界一と言われるパレードを繰り広げます。
 聖パトリック祭は、子どもたちにとっても楽しい日です。アメリカ在住のやまねこ会員によると、緑色のものを身につけるのは当たり前で、身につけていない子はつねられてしまうとか。また、緑色のおやつを食べたり、アイルランドのいたずら妖精レプラコーンのお話を読んだりするそうです。聖パトリック祭に直接関係があるわけではありませんが、サムという登場人物がしきりに緑色の卵とハムを勧めるドクター・スースの "Green Eggs and Ham"(Random House Children's Books)は、この時期人気の絵本です。
 子どもたちの生活にもとけこんでいる聖パトリック祭は、欧米の児童書によく登場します。ジュディ・デルトンの「うら庭のエンジェル」シリーズ第3作『エンジェルとお母さんの恋人』(岡本浜江訳/朔北社)にも、緑色のハムが出てきます。

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 数分後、ルディがたっぷり汁につかったグリーンのハムをきれいに切り分けて、大きなお皿にのせて食堂にはこんできました。グリーンのポテトもお皿のまわりにぐるっとならんでいます。スライスしたハムの上には、グリーンのパイナップルのスライスがクローバー(アイルランドの国花。三月十七日の聖パトリックの日にかざる)の形にならべてあります!

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 グリーンのハムはどんな味だったのでしょうか? "Green Eggs and Ham" のサムにだまされたと思って食べてみるのもいいかもしれませんね。

(笹山裕子/村上利佳)

★参考文献・ウェブサイト
『アイルランド民話の旅』渡辺洋子・岩倉千春編訳 三弥井書店
"Patrick : Patron Saint of Ireland" Tomie de Paola Holiday House
"The Story of Saint Patrick's Day" Patricia A. Pingry Candy Cone Press
アイルランド大使館公式ウェブサイト
http://www.embassy-avenue.jp/ireland/information/index.html

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●編集後記●

「多言語特集」はいかがでしたでしょうか? 読めない参考サイトの壁に打ちのめされながらも、新しい発見のある楽しい編集作業でした。緑のハムもぜひお試しください!? 我必須更学習。(お)

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