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2021年6月号
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  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
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                                No.206
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2021年6月15日発行 配信数 2480 無料
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●2021年6月号もくじ●
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◎賞情報:第68回(2021年)産経児童出版文化賞翻訳作品賞発表!
 受賞作品レビュー:
 『ウサギとぼくのこまった毎日』
              ジュディス・カー作・絵/こだまともこ訳/徳間書店
 『ありがとう、アーモ!』 オーゲ・モーラ文・絵/三原泉訳/鈴木出版
◎注目の本(未訳読み物):"The Girl Who Speaks Bear"
                          ソフィー・アンダーソン作
◎mikiron の親ばか絵本日誌:第2回 『きょうがはじまる』
◎賞速報
◎イベント速報:★やまねこ翻訳クラブ協力企画のお知らせあり★
◎読者の広場

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●賞情報●第68回(2021年)産経児童出版文化賞翻訳作品賞発表!
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 産経児童出版文化賞は、子どもたちに優れた本を与えることを目的に、1954年の学
校図書館法の施行とともに制定された。大賞を含む7つの賞からなり、そのうち翻訳
作品賞は2007年より設けられている。前年の1年間に初版として刊行された児童書が
対象で、毎年5月5日の「こどもの日」に発表される。
 2021年の翻訳作品賞には、以下の2作品が選ばれた。

★翻訳作品賞

 『ウサギとぼくのこまった毎日』
              ジュディス・カー作・絵/こだまともこ訳/徳間書店
 『ありがとう、アーモ!』 オーゲ・モーラ文・絵/三原泉訳/鈴木出版

 本号では、両受賞作品のレビューをお届けするとともに、翻訳者のかたからお寄せ
いただいたコメントをご紹介する。
 こだまさん、三原さん、お忙しいなかありがとうございました。

▼産経児童出版文化賞公式ウェブサイト
https://www.eventsankei.jp/child_award/index.html

▽産経児童出版文化賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/jp/sankei/index.htm

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☆~~~~~~~~ 『ウサギとぼくのこまった毎日』翻訳者 こだまともこさん ~~~~~~~~☆
|                                    |
|『ウサギとぼくのこまった毎日』の作者であるジュディス・カーは、この本を書|
|き上げた後に、出版を待つことなく95歳の生涯をとじました。2019年5月のこと |
|です。デビュー作『おちゃのじかんにきたとら』を出してから、幸福感あふれる|
|素晴らしい本の数々を世界中の子どもたちにプレゼントしてくれた作者の、最後|
|の作品です。そんな大切な一冊を訳す機会を与えられ、また翻訳の賞をいただい|
|たことを、心から感謝しております。                   |
☆                                    ☆
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■レビュー■

『ウサギとぼくのこまった毎日』 ジュディス・カー作・絵/こだまともこ訳
徳間書店 定価1,400円(本体) 2020.06 104ページ ISBN 978-4198650988
"The Curse of the School Rabbit" by Judith Kerr
HarperCollins Publishers, 2019
Amazonで検索する:書名と作者名  Amazonで検索する:ISBN

「ぼくは、ユッキーがだいきらいだ」――ユッキーというのは、学校の白ウサギ。2
年生のときにおしっこをかけられて以来、大の苦手なんだ。ところがある日、妹が、
かってにユッキーをあずかってきちゃって、ぼくが、小さい妹に代わって小屋のそう
じや散歩をするハメに。おまけに、ユッキーが来てからというもの、悪いことばかり
おきてる気がする。せっかくマイクおじさんが、「ながーいひといき」をついている
俳優のお父さんに仕事を紹介してくれたのに、おじゃんになっちゃったり(あーあ、
クリスマスに新しい自転車を買ってもらいたいのに)、散歩のとちゅうで、あやうく
こわーい犬たちの朝ごはんになりかけたり。ひょっとして、ユッキーは、まわりの人
を不幸にする「のろわれたウサギ」なんじゃない?
 小学校高学年と思われるトミーくらいの年ごろになると、今まで完璧だと思ってい
たおとなの粗が見え、社会の複雑さに気づきはじめる。本作は、ウサギが引きおこす
ドタバタを通して、反面教師的なおとなや本音をいわない親、ままならない社会とい
ったものを、主人公トミーの視点でユーモラスに描きだしている。
 次から次へとハプニングが起き、子どもの読者は、トミーといっしょにハラハラド
キドキ、楽しい読書体験をするだろう。児童文学らしい心あたたまるエンディングも、
ちゃんと用意されている。その一方で、おとなが読むと、わが身をふりかえらされる
やら、身につまされるやら。トミーのお父さんやマイクおじさんのように、大切な気
づきを得る人もいるかもしれない。そして最後は本を閉じながら、こんなふうにつぶ
やいているにちがいない。まいったなあ、そうなんだよなあ、子どもってほんとによ
く見てるんだよなあ。
 作者自身による鉛筆画のようなやわらかい挿絵も、文に負けずおとらず物語を雄弁
に語っている。なかでもユッキーの表情は必見だ。トミーを見る目のふてぶてしいこ
と! ごうまんな俳優におしっこをひっかけるときのしてやったりという表情! 犬
におそわれかけたときのウソでしょ的な顔! なんとも“にくたらかわいい”ユッキ
ーに、トミーがもんくをいいつつ世話をつづけたのも納得だ。

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【作・絵】ジュディス・カー(Judith Kerr):1923年生まれ。ナチスの迫害を逃れ、
ドイツからスイス、フランスを経て、英国に移住した。1968年に "The Tiger Who
Came to Tea"(『おちゃのじかんにきたとら』晴海耕平訳/童話館出版)でデビュー。
邦訳に『アルバートさんと赤ちゃんアザラシ』(三原泉訳/徳間書店)、『いつもふ
たりで』(亀井よし子訳/ブロンズ新社)などがある。本作は、2019年に亡くなった
カーが遺した最後の児童文学。

【訳】こだまともこ:東京生まれ。出版社勤務を経て、児童文学の創作と翻訳をはじ
める。創作に『3じのおちゃにきてください』(なかのひろたか絵/福音館書店)、
翻訳に『ふしぎなしっぽのねこ カティンカ』(ジュディス・カー文・絵/徳間書店)、
「ダイドーの冒険」シリーズ(ジョーン・エイキン作/冨山房)など多数。後進の育
成にも力を注いでいる。

【参考】
▽こだまともこさんインタビュー(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/int/tkodama.htm

▽こだまともこ著作・訳書リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/tkodama.htm

                                (相良倫子)

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☆~~~~~~~~~~~~~~ 『ありがとう、アーモ!』翻訳者 三原泉さん ~~~~~~~~~~~~~~☆
|                                    |
| 訳してみませんかと声をかけていただき、届いた原書を見たら、なんとまあ素|
|晴らしい作品! 編集者の方のアドバイスに助けられながら楽しんで訳しまし |
|た。愛着のある1冊で受賞でき、とてもありがたく思っております。あたたかみ|
|のある内容と絵、とぼけたところもある味わい、多くの方に見ていただけたらう|
|れしいです。鈴木出版が、本を紹介する動画を作ってくださいました。かわいい|
|声の部分朗読が聴けますので、よかったらご覧ください。          |
|                                    |
|▼『ありがとう、アーモ!』紹介動画(鈴木出版 YouTube 公式チャンネル)  |
|https://www.youtube.com/watch?v=nK7MNK3g-6I               |
☆                                    ☆
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■レビュー■

『ありがとう、アーモ!』 オーゲ・モーラ文・絵/三原泉訳
鈴木出版 定価1,500円(本体) 2020.08 32ページ ISBN 978-4790254195
"Thank You, Omu!" by Oge Mora
Little, Brown and Company, 2018
★2019年コールデコット賞オナー作品
★2019年コレッタ・スコット・キング賞ジョン・ステップトー新人画家賞受賞作品
Amazonで検索する:書名と作者名  Amazonで検索する:ISBN

 アーモは夕ごはんに食べるシチューを作っています。「とろーりとろとろとくせい
シチュー」を煮込むいいにおいは、町中にただよっていきました。いいにおいをかぎ
つけた人が、次から次へとアーモのところへやってくるので、アーモはシチューをわ
けてあげました。みんな、「ありがとう、アーモ!」といって、うれしそうにかえっ
ていきます。夕ごはんの時間になって、アーモがおなべをのぞくと、なんと中はもう
からっぽ。シチューはのこっていませんでした。アーモが困っていると……。
 作者の祖母と両親はナイジェリア出身。「アーモ」とは、ナイジェリアの公用語で
あるイボ語で、「女王」を表す言葉だ。作品の中では「おばあちゃん」の意で使われ
ている。これは、作者が自分の祖母をそう呼んでいたからで、この作品自体も、祖母
がよく作っていたシチューと、いろんな人をさそって一緒に食べていた様子を思い出
して書かれたそうだ。
 色とりどりの紙を使った貼り絵がとてもかわいらしく、よく見ると、紙を貼る際の
細かいしわまでが作品の味になっている。登場人物1人1人の肌の色がすべて異なっ
ており、その表情は一様にやわらかい。作者が祖母から受けついだ、様々な人との助
け合いを大切にする気持ちがここに表れているように思われた。わかちあう心と、感
謝の心が感じられるすばらしい物語だ。
「とろーりとろとろとくせいシチュー」という表現の繰り返しに、くいしんぼうの私
はおいしいシチューを想像して、ぐうとお腹が鳴ってしまった。大勢で一緒に食べる
だけで、普通の食事が最高のごちそうになるというのは万国共通だが、現在はコロナ
禍で親せきや友人と食卓を囲むこともままならない。再びそんな最高のごちそうにあ
りつける日が早くきてほしいと強く思った。

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【文・絵】オーゲ・モーラ(Oge Mora):米国の絵本作家。「美大のハーバード」と
呼ばれるロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業。2作目の "Saturday"
は2020年ボストングローブ・ホーンブック賞絵本部門受賞。米国「フォーブス」誌が
「世界を変える若手たち」として毎年選出している「30アンダー30」において、2021
年版のアート&スタイル部門に選出された。

【訳】三原泉(みはら いずみ):1963年宮崎県生まれ。埼玉県在住。東京大学文学
部卒業後、出版社勤務をへて、英米児童文学や絵本の翻訳を手がけるように。訳書に
『アリクイのアーサー』(バーナード・ウェーバー文・絵/のら書店)、「教会ねず
みとのんきなねこ」シリーズ(グレアム・オークリー文・絵/徳間書店)などがある。

【参考】
▼オーゲ・モーラ公式ウェブサイト
http://www.ogemora.com/

                                (池田幸子)

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●注目の本(未訳読み物)●半分クマ、半分人間の少女のルーツ探し
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"The Girl Who Speaks Bear" 『クマになった女の子』(仮題)
by Sophie Anderson ソフィー・アンダーソン作
Usborne, 2019, ISBN 978-1474974646 (EPUB)
Usborne, 2019, 416pp. ISBN 978-1474940672 (PB)
★2021年カーネギー賞ショートリスト作品
(このレビューは電子書籍版を参照して書かれています)
Amazonで検索する:書名と作者名  Amazonで検索する:ISBN

 物語は、森のはずれにある小さな村から始まる。春は近づいているが、まだまだ雪
は深い。12歳の少女ヤンカは幼いころクマの洞窟にいたところを薬師の女性マモチカ
に拾われた。人並み外れて体が大きかったので「クマのヤンカ」と呼ばれ、力仕事で
は頼りにされている。ヤンカは、ときどきマモチカの家をたずねる猟師アナトリーか
ら森を舞台にしたおとぎ話を聞くのが好きだった。アナトリーは「物語には真実が含
まれている」が口ぐせで、ヤンカはどの部分が真実なのか、思いめぐらすのだった。
 ヤンカは今年、おとなを見下ろすほど背がのび、違和感を通り越して恐怖を感じて
いた。しかも鳥の鳴き声が「ヤンカ! 帰ってきて!」と聞こえ、なぜ自分には鳥の
言いたいことがわかるのかと戸惑う。そしてある日、決定的なできごとが起きた。目
が覚めると太ももから下がクマに変化していたのだ。マモチカは医者に連れていこう
とするが、医者に治せるとはヤンカには思えない。いったい自分は何者なのか、ずっ
と抱えていた疑問の答えを求めて、ヤンカは危険な森へと足を踏みだす。マモチカの
家にすみついている小さなイタチ、マウストラップも一緒だ。ヤンカは鳥だけでなく、
マウストラップや森にいる動物たちの言葉もわかるようになっていた。
 美しい銀世界を舞台に過酷な冒険が繰りひろげられ、猟師アナトリーや森の動物た
ちが語る12のおとぎ話が彩りを添えるファンタジーだ。ヤンカは物語に隠された真実
を探りながら、凍てつく川や険しい崖、ドラゴンがすむという火山へと進んでいく。
やがて、パズルのピースのようにバラバラだった物語は組み合わさり、ひとつの壮大
な絵が見えてくる。
 いきなり脚がクマに変わるのは衝撃的だが、作者のデビュー作でもある前作『ヤー
ガの走る家』も主人公の少女が骨で柵を作る場面から始まり、大きなインパクトとと
もに読者を物語に引きこんでいる。いずれの作品も鳥の足がはえた家が活躍するなど、
作者が祖母から聞いたロシア民話をモチーフとしながら、運命にたくましく挑む少女
たちを描いている。前作のファンも、つながりのある舞台のなかで新しい物語に心躍
らすだろう。

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【作】Sophie Anderson(ソフィー・アンダーソン):英国の作家。同じく作家であ
る母と、プロシア人の祖母の影響を受けて育ち、特に祖母から聞いた物語は作品に大
きな影響を及ぼしている。現在は家族とともに湖水地方に暮らしている。デビュー作
"The House with Chicken Legs"(『ヤーガの走る家』長友恵子訳/小学館)は、
2019年のカーネギー賞ショートリストに選ばれたほか、多くの賞を受賞した。

【参考】
▼ソフィー・アンダーソン公式ウェブサイト
https://sophieandersonauthor.com/

                                (山崎美紀)

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●mikiron の親ばか絵本日誌●第2回『きょうがはじまる』
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 本コーナーでは、わたくし mikiron が親ばかを承知のうえで、もうすぐ5歳の息
子「青(しょう)ちゃん」との日常を記しつつ、お気に入りの絵本をご紹介していき
ます。どうぞおつきあいくださいませ。

 マイペースでおっとりした性格の青ちゃんは、何に関してもほとんど自分の好みを
主張しない子で、幼稚園に入るころまでわたしの選んだ服を文句もいわずに着ていま
した。それが徐々に、朝起きたら着たい服を勝手に引っぱり出して着替えるようにな
り、成長を感じたものです。暑がりなくせに夏場に長袖を選んだり、小さくなってし
まった服を着ておなかが出ていたりと、困ってしまうことも多々ありますが……。
 そんな彼の最近のお気に入りは、『きょうがはじまる』(ジュリー・モースタッド
文・絵/石津ちひろ訳/BL出版)。青ちゃんが3歳のとき購入したのですが、ここ
最近特にハマっているようす。夜寝る前に読む絵本の定番です。渋い色合いの表紙と
対照的に鮮やかなピンク色の見返しといい、ジュリー・モースタッドの可愛らしい絵
といい、わくわくする内容といい、わたしの好みにもドンピシャ! ご存じない方の
ために説明すると、一言でいえば、朝起きてから夜寝るまでの子どもたちの一日を追
った絵本です。特徴的なのは、着る服や朝食のメニューからはじまり、どこに行って
何をして遊ぶか、はたまたどんなアイスを食べるかまで、ページをめくるたびにさま
ざまな選択肢が現れ、選ぶ楽しみがふんだんに用意されているところ。青ちゃんのお
気に入りは髪型のページのようです。これを書いている前の晩に読んだら、「カーリ
ーリーゼント」という髪型がいいとのこと。そして、最後の方のページの「はだかで
ねるっていうのは どう?」という質問で毎回大笑いする、というのがお決まりの流
れなのでした。
 考えてみると、たくさんのものの中から自分の好きなものをひとつ選びとるという
行為は、大げさかもしれないけれど、自立への第一歩という気がします。ささやかな
選択を日々積み重ねることによって、これから歩んでいく道がおのずと決まっていく
のではないでしょうか。のんびり屋の青ちゃん、着る服は即決だけれど、それ以外は
何かと優柔不断。つい「これにしたら?」と口を出したくなるのをグッとこらえつつ、
これからも可能なかぎりそばで見守っていきたいな。

【参考】
▽本誌バックナンバー「親ばか絵本日誌」コーナー
「mikiron の親ばか絵本日誌」(2021年4月号〜連載中)
http://www.yamaneko.org/mgzn/corner/oyabaka.htm#mikiron

「Chicoco の親ばか絵本日誌」(2000年6月号〜2004年7月号掲載)
http://www.yamaneko.org/mgzn/corner/oyabaka.htm#chicoco

『きょうがはじまる』を Amazonで検索する:書名と作者名
                                (山本みき)

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●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2021年MWA賞受賞作品発表
★2020年度アガサ賞児童書及びヤングアダルト部門候補作品発表
                     (受賞作品の発表は7月17日の予定)
★2021年ニュージーランド児童書及びヤングアダルト小説賞候補作品発表
                     (受賞作品の発表は8月11日の予定)
★2021年KPMGアイルランド児童図書賞発表
★第26回日本絵本賞発表

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

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●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 佐野美術館「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」
 姫路文学館
 「誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界」
                                    など

★講座・講演会情報
 JPICオンライン講座「こみやゆうさん連続講座『翻訳家と編集者』」
 TAKEOFF-SITE
 「フィンランドの幸せな夏の暮らし」トークイベント『ステイホームと北欧文学』
                                    など

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、イベントは中止や延期になる場合がありま
す。最新の開催情報は「児童書関連イベント情報掲示板」掲載の各参考ウェブサイト
でご確認ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

★★やまねこ翻訳クラブ協力企画のお知らせ★★

「読書探偵作文コンクール2021」
  主催 読書探偵作文コンクール事務局
  協力 翻訳ミステリー大賞シンジケート、やまねこ翻訳クラブ

 いつも「読書探偵作文コンクール」にご協力いただき、ありがとうございます。
 小学生部門、中高生部門ともに、今年も7月1日から募集を開始いたします。
 応募締切は★9月30日★です。詳細は各部門の公式ウェブサイトをご覧ください。
 コンクール開催に伴って、7月18日(日)にオンラインイベントを企画していま
す。詳細は公式ウェブサイト、ツイッター等でお知らせします。

 随時最新情報をお伝えしている公式ツイッター、フェイスブックページに加え、こ
のたび note も開設いたしましたので、どうぞ併せてご利用ください。

▼「読書探偵作文コンクール」小学生部門 公式ウェブサイト
http://dokushotantei.seesaa.net/

▼「読書探偵作文コンクール」中高生部門 公式ウェブサイト
https://dokutanchuko.jimdofree.com/

▼「読書探偵作文コンクール」公式ツイッター
https://twitter.com/Dokusho_Tantei

▼「読書探偵作文コンクール」公式フェイスブックページ
https://www.facebook.com/dokushotantei

▼「読書探偵作文コンクール」公式 note
https://note.com/dokutan

 お子さんに、お友だちに、お知り合いに、ぜひお知らせください!

 過去の受賞作をもとに2017年に出版した『外国の本っておもしろい! 子どもの作
文から生まれた翻訳書ガイドブック』(サウザンブックス社)も、引き続きよろしく
お願いいたします。
http://thousandsofbooks.jp/project/dokutan/

                          (山本真奈美/冬木恵子)

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●読者の広場●海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!
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 このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる
お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ
ください。

※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。
※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。
※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。
※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編
集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。

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●お知らせ●

 本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。
こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。
http://www.yamaneko.org/info/order.htm
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           ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・

 詳細は10日ごろ「やまねこ翻訳クラブ・喫茶室掲示板」に掲載します。お楽しみに!
    http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa

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▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽

 やまねこ翻訳クラブ( yagisan@yamaneko.org )までお気軽にご相談ください。

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     ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★
          http://honyakuwhod.blog.shinobi.jp/
未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や
編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉
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●編集後記●産経児童出版文化賞翻訳作品賞を特集するにあたり、受賞のコメントを
お寄せくださった翻訳者のおふたりに心より感謝申し上げます。「注目の本」でご紹
介した "The Girl Who Speaks Bear" も候補にあがっている2021年カーネギー賞、お
よびケイト・グリーナウェイ賞の発表は、明日6月16日の予定です。結果を楽しみに
待ちたいと思います。(ひ)
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発 行 やまねこ翻訳クラブ
編集人 平野麻紗/三好美香/森井理沙(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
企 画 赤塚きょう子 池田幸子 尾被ほっぽ かまだゆうこ 蒲池由佳 小島明子
    相良倫子 冬木恵子 美馬しょうこ 山崎美紀 山本真奈美 山本みき
協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内
    からくっこ ながさわくにお みちこ
    html版担当 ayo
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・無断転載を禁じます。
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