ストレーガ・ラガッツェ・エ・ラガッツィ賞について
イタリアでもっとも権威のある文学賞のひとつ、ストレーガ賞(Premio Strega)の児童書部門として2016年に創設された。ストレーガ賞の主催者であるベッロンチ財団(Fondazione Bellonci)とストレーガ・アルベルティ・ベネヴェント社(Strega Alberti Benevento SpA)が主催し、図書・文学センター(Centro per il libro e la lettura)、ボローニャ・ブックフェア(Fiera del libro per ragazzi di Bologna)が共催している。
前年の7月1日からその年の6月30日までにイタリアで出版された子ども向けの読み物が対象(翻訳作品も含まれる。ノンフィクションは対象外。また、絵本やグラフィックノベル、電子書籍版のみの作品も対象にはならない)。6歳〜10歳の読者を対象とする〈+6〉と11歳〜13歳の読者を対象とする〈+11〉の2部門で開始されたが、第6回(2021年)より、6歳〜7歳対象の〈+6〉、8歳〜10歳対象の〈+8〉、11歳〜13歳対象の〈+11〉の3部門に変更となった。第7回(2022年)より、6歳〜13歳向けの絵本、グラフィックノベル、コミックを対象とする、〈絵で描かれた物語〉部門(la migliore narrazione per immagini)が新たに創設された。
各出版社から推薦された作品群のなかから選考委員会が各部門の最終候補作を選び、最終候補作を読んだイタリア国内外の小学生・中学生の投票により、受賞作が決定する。受賞作は毎年ボローニャ・ブックフェアで発表されていたが、コロナ禍の影響で、2021年はボローニャ・ブックフェアで候補作と新人賞が発表され、9月に最終候補作、12月に受賞作が発表された。2022年はボローニャ・ブックフェアで〈絵で描かれた物語〉部門の候補作3作と受賞作が発表された。他部門の受賞作は秋に発表予定。
※イタリアの学校制度では、小学校5学年(6歳〜10歳)、中学校3学年(11歳〜13歳)、高校5学年(14歳〜18歳)となっている。義務教育は10年間(16歳まで)。
参考 : 公式ウェブサイト
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