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●アマゾン・ジャパン 「あるふぁ」無料サンプル版で紹介された読み物 |
みなさんは、次に読む洋書を、どうやって選んでいるのだろう。(え? 「洋書でブレイク」を参考にしている? ありがとうございます!) 中には The Horn Book Magazine や Books For Keeps(前者はアメリカ、後者はイギリスの児童書書評誌)を定期購読して気になる本をピックアップし、さらに Publishers Weekly にも目を通しているというツワモノもいるかもしれない。だが、もっと簡単に洋書の情報を得たい、おもしろい本、いい本を効率的にさがしたい、と思っている人も少なからずいるはずだ。そこで今回は、インターネットを通して手に入れることのできる、日本語で書かれた「洋書情報源」をふたつ紹介しよう。 まずは、日本国内のオンライン書店。たとえばアマゾン・ジャパンのサイト内「洋書ストア」の「こどもの本」コーナーには、スタッフがピックアップしたおすすめ本が、表紙画像と日本語による簡単な内容紹介つきで掲載されている。対象年齢やジャンル別のベストセラーも、本選びの参考になるだろう。レビュー自体は英語で書かれていることが多いが、本によっては、amazon.com のレビューを翻訳したものや、日本人読者の感想も載っている。また、同サイトの「おすすめメール」コーナーでアドレスを登録しておくと、新刊等の情報を受け取ることができる。 もうひとつの情報源は、洋書案内のメールマガジンだ。実は、「洋書でブレイク」と同じように、やまねこ翻訳クラブのメンバーが“愛をこめて”レビューを書いているメールマガジンがある。その名は「月刊児童文学翻訳あるふぁ」。児童書翻訳学習者の必読誌「月刊児童文学翻訳」の妹分として、9月に誕生した有料メールマガジンだ(購読料は月100円)。毎号、絵本と読み物を1冊ずつ、洋書ビギナーでも気軽に読めるような、やさしくておもしろい未訳書を紹介している。もちろん、上級者が読んでも楽しめる作品ばかり。無料サンプル版がウェブで公開されているので、ためしにのぞいてみてほしい。ちなみに“姉”の「月刊児童文学翻訳」でも、すぐれた未訳書が紹介されている。 刊行後は、売れ行きも好調で、同コンビによる2作目『あなぐまさんちのはなばたけ』も今年6月に出版された。現在浅井さんは、韓国の幼年読み物『庭を飛び出しためんどり(仮題)』をピョンさんの訳で準備中。“うんちくん”コンビによる3作目の絵本『黄牛(ファンソ)おじさん』も、出版を検討している。 ……と結局、最後は「やまねこ」の宣伝になってしまったが、そこはまあひとつ、ご洋書、じゃなかった、ご容赦願いたい。 (生方頼子) |
「キッズBOOKカフェ」(月刊『eとらんす』2002年1月号掲載)のホームページ版です。
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