Page 15 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】正しい魔女のつくりかた えみりい(WYN-1041) 05/5/20(金) 15:26 ┗Re:【カ】正しい魔女のつくりかた りり(WYN-1006) 05/5/22(日) 12:48 ┗Re^2:【カ】正しい魔女のつくりかた えみりい(WYN-1041) 05/5/22(日) 18:28 ┗Re^3:【カ】正しい魔女のつくりかた おとむとむ 05/5/25(水) 22:18 ┗Re^4:【カ】正しい魔女のつくりかた えみりい(WYN-1041) 05/5/25(水) 22:32 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】正しい魔女のつくりかた ■名前 : えみりい(WYN-1041) ■日付 : 05/5/20(金) 15:26 -------------------------------------------------------------------------
"Whispering to Witches" (Bloomsbury) by Anna Dale の邦訳です。 『正しい魔女のつくりかた』(アンナ・デイル作/岡本さゆり訳/早川書房) 12歳のジョーは、父親とふたり暮らし。ふたりで過ごすクリスマス休暇を楽しみにしていたのに、その直前、父は病気で倒れた親戚の見舞いに行くことになり、ジョーは休暇を母親のもとで過ごすことになった。母の家には、再婚相手のゴードンと7歳の妹エズミがいる。ふたりのことが嫌いなわけではないが、面白い遊びができなくなって、ジョーはがっかりだった。 母の住むカンタベリーへひとりで向かう列車の中で、ジョーは奇妙な出来事に遭遇する。それは、ちょうど向かいの席に座っていた男の人が「おまえさんの降りる駅だぞ!」と声をかけた直後のことだった。なんだかわからない恐ろしい出来事のせいであわてて列車から飛び降りたが、そこはカンタベリーより8キロも手前の駅だった。時刻は遅く、もうバスも電車もない。ジョーは、親切な駅員に落し物置き場にあった大人用三輪車を譲ってもらい、それに乗ってカンタベリーを目指した。ところが、途中で三輪車は暴走を始め、猛スピードでカンタベリーの町まで突っ走ると、ある横丁の建物に突っ込んでいった。気がつくと、そこは……。 邦訳の表紙はミギーさんという方のイラストです。 http://www.hayakawa-online.co.jp/harinezumi/hedge27.html で、ストーリーの雰囲気もこのイラストみたいな感じでした。アニメとか漫画によさそう。 作者のアンナ・デイルさんはこれがデビュー作なのですが、大学卒業後、書店員として働きながら大学院で児童文学の創作を学び、修士号取得のために始めて書いた小説がこれです。2年後、これに目をとめた出版社から突然の電話があり、出版の運びとなったとか。現在32歳ということですが、まがりなりにも学生時代の作品ということで、楽しんで書かれたんでしょうね、若々しく、おおらかで元気のよい作品となっています。深みというようなものはあまり感じないし、伏線の張り方とかもそううまいという気はしませんが、アニメやゲームっぽいわかりやすい設定やテンポのいい会話で気軽に楽しく読めます。 表紙に、ほうきに乗っている黒い服の女の子が描いてありますが、あれがヒロインの見習い魔女トゥイギーです。トゥイギーとジョーが力を合わせて魔女界の危機を救うというストーリーになります。もちろん、魔女界を危機に陥れる悪役も登場するわけですが、ほかの登場人物はいいひとばかりです。ジョーもいい子だし、トゥイギーもエズミもかわいいし、父親も母親も義理の父もいい人。冒険ものですが、全体にほのぼのしています。ショートリストに残らなかったのはしかたないかなと思いますが、中学生くらいの子は喜んで読みそう。 "Whispering to Witches" という原題は、最後まで読んでみると、なるほどという重要な意味を持っています。対して邦訳の『正しい魔女のつくりかた』は、一見安易にも思えますが(というか、わたしが最初そう思った)、原題の意味も含めていろいろな意味が重なっているのだなということに気づきました。これまた、なるほどーという感じです。 |
えみりいさん、 楽しそうな本ですね。読んでみたいな、と思いました。 DWジョーンズをシンプルにしたような感じなのかな〜 ところで、イラストの「ミギー」さんの名前に反応。 このお名前って……。どうしても漫画の『寄生獣』を思い出してしまうのですが^^; もちろん関係ないんでしょうね……? と思って検索したらご本人のサイトがありました。 リンクフリーだそうですので、トップのURLを載せておきますね。 http://migi.moo.jp/ お名前は高校時代の呼び名だそうです^^; りり |
りりさん ミギーさんのサイト、見つけてくださってありがとうございました。(……>『寄生獣』) ミギーさんのイラストはこの本にはよく合ってると思います。DWJをシンプルに、もっと軽ーい感じにして、日本の同人誌とかコミックとかゲームの世界にうんとフツーになじむ感じかな。原書の表紙はとーってもきれいですけど、原文で読むとどういう雰囲気かしら? http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0747569096/qid=1116753547/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-3999817-4280347 |
えみりいさん、りりさん 私はこの本を原書で読みました。 去年の12月初めに、表紙がきれいだったのと クリスマスも近かったのとで買ったのですが 実際に読んだのは4月になってからでした!! 雪降るシーンでは原書のイラストのイメージが頭に浮かぶのですが、 読み進めていくうちに、いつの間にか宮崎駿監督の アニメの雰囲気が頭の中でうずまき始めました!! 主人公の男の子の行動の動機など、やや深みに欠けるかなとも思いましたが えみりいさんのおっしゃるように、元気でおおらかで、 気軽に楽しんで読めるお話でした。 先日、邦訳のほうも読んでみました。 イラストのイメージがさらに軽やかなんですね。 でも、ストーリー的には邦訳のイラストのほうが合っていると感じました。 おとむとむ(WYN-2033) |
おとむとむさん 原書で読まれたんですね。 > 読み進めていくうちに、いつの間にか宮崎駿監督の > アニメの雰囲気が頭の中でうずまき始めました!! 宮崎アニメも近いものがありますね。わたし的には、「アニメージュ」みたいな雑誌がオタクなひとたちに注目されはじめたころから宮崎アニメのファンで、それでこの道に進みましたという世代のひとのつくったアニメの雰囲気というほうがさらに近いかも。 |