Page 18 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【グ】The Wooden Dragon 蒼子(WYN-1031) 05/5/31(火) 21:15 ┗Re:【グ】The Wooden Dragon タイ(WYN-2015) 05/8/18(木) 11:07 ┗Re:【グ】The Wooden Dragon ぎねびあ(WYN-2135) 05/8/18(木) 12:46 ┗Re:【グ】The Wooden Dragon 蒼子 05/8/20(土) 8:34 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【グ】The Wooden Dragon ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 05/5/31(火) 21:15 -------------------------------------------------------------------------
"The Wooden Dragon" by Joan Aiken Illustrated by Bee Welley Jonathan Cape 2004 絵を描いたBee Welley は昨年 "Bob Robber and Dancing Jane" でケイト・グリーナウェイ賞のショートリストに残りましたが、今年は残念ながら残りませんでした。 木のうろの小さな家に、ふたりのきょうだいが暮らしていました。兄はハンドル、妹はウィンドウと呼ばれていました。家のまわりには木がしげり、夏は涼しい影をつくります。秋になると真っ赤になった葉っぱがちります。それを掃除するのは兄の役目でした。妹は足が悪くて手伝えないので、お話を語ります。とてもすてきなお話で、近所の人たちも聞きにきます。 ある日ハンドルはいつもより長い航海に出るといいだしました。兄は水夫なのです。さみしくないようにと木彫りの龍をつくりました。兄がいってしまうとウィンドウはさみしくて、お話もやめてしまい、家には誰も寄り付きません。龍にもみむきもしないので、龍はだんだん汚れていきました。 とても幻想的な話で、木の龍が後半活躍します。しかし盛り上がるわけではなく、静かなお話でした。とても鮮やかな色をつかった絵も、物語にあった幻想的な雰囲気を描いています。きょうだいの名前にも何か意味があるのかなとも思いましたがわかりませんでした。夢のお話を絵本にしたような印象です。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
プレゼントで当たった本です。 素敵なあらすじを蒼子さんが書いてくださっているので、あらすじは省略します。 蒼子さんがおっしゃっているように、鮮やかなそれでいて柔らかな色彩の絵です。 わたしは、この絵の風や家の中の空気の流れの表現がいいなと思いました。 兄妹の名前の意味ですが、妹のウインドウは、「閉ざされた窓」なのではないでしょうか? だからお兄さんが航海に出てしまうと、ウィンドウはお話をやめてしまい、まだ芽も出ていない来年の秋の落ち葉のことを心配するばかりで、自分の中に引きこもって編物ばかりするはめに……。お兄さんが自分の代わりにと、残していってくれた龍に目をやった時、初めてウィンドウの心に変化が起こります。つまり兄は、閉じこもりがちな妹の心の窓を外に向かって開く「窓の取っ手」または「きっかけ」なのでは? こんな風に考えてみましたが、ちょっとこじつけすぎでしょうか? タイ(WYN-2015) |
タイさん ご当選おめでとうございます。 実は、わたしもこの本、希望3冊の中に入れていました。 題を見て、小学校の教科書にあった「木龍うるし」というお話を思い出して。といっても内容は覚えていないのですが。 アマゾンで表紙を見ただけですが、きれいな絵ですね。「鮮やかでやわらかい」とおっしゃるとおり、眺めて「ほわっとする」色合いだと思います。 子供達の名前の意味、タイさんの読みはとても深いなあと感じます。 あらためて、読んでみたくなりました。 ぎねびあ(WYN-2135) |
タイさん、ぎねびあさん こんにちは。タイさんのお名前の考察、なるほどと思いました。これですっきりしました。どうもありがとうございました。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |