Page 24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】Apocalypse 蒼子(WYN-1031) 05/7/4(月) 22:39 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】Apocalypse ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 05/7/4(月) 22:39 -------------------------------------------------------------------------
いまごろですが、ロングリスト作品です。 "Apocalypse" by Tim Bowler Oxford University Press 2004 【あらすじ】 15歳のキットは、父母とヨットで航海していた。嵐にあい、船は岩にぶつかり浸水する。ようやくある島にたどりつくが、コンパスも時計も動かなくなっていた。島のようすをさぐるうちに、島民に出会うが、なぜかみなよそよそしい。外からきたキットたちは「悪魔」だといい、24時間以内に立ち去れば、危害は加えないといいだす。腑に落ちないながらも、3人は船にもどって、翌日出航する準備をして、テントで眠りについた。夜明け前に眼がさめたキットは、気になることがあり、ひとりでボートを出した。両親が眼をさます前に、戻ってきたつもりだったが、テントはずたずたになり、ふたりの姿は消えていた。キットはひとりで島民たちに立ち向かう。 【感想】 嵐のなかの航海場面では、同作者の『嵐をつかまえて』を思い出しました。正体不明の男や少女、海から聞こえる声や大きな影など、謎にみちた展開で、ぐいぐいと読ませるところは、ティム・ボウラーの魅力たっぷり。キットは少女と知り合い、島民たちとの死闘をくりひろげます。怖かった。怖くて少女の正体にも最後まで気がつかなかったです。 ただ、ラストが、ちょっとあっさりしすぎかなと思いました。わたしの読み間違いかもしないとちょっと不安。愛と希望の物語、かな。タイトルには、人類への警鐘もこめられているのかもしれません。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |