Page 37 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼Biscuit Bear Lady Gray (WYN-2041) 05/8/16(火) 18:46 ─────────────────────────────────────── ■題名 : Biscuit Bear ■名前 : Lady Gray (WYN-2041) ■日付 : 05/8/16(火) 18:46 -------------------------------------------------------------------------
Biscuit Bear by Mini Grey, Jonathan Cape 日本では「しょうがパン」の物語で知られている、Ginger Bread Manのパロディー的 絵本です。 クマの形に焼きあげられたビスケットこと、ビスケット・ベアが主人公です。夜中に、ビスケット・ベアは、自分でバターとミルクと粉を練って、仲間のビスケットを焼きあげます。ビスケット・ベアは、仲間を率いて大サーカスを繰り広げ、楽しく遊ぶのでした。ところが、犬が忍び込んで来ます。ビスケット・ベアだけが難を逃れることができました。そこで、ビスケット・ベアは、はたと考えます。ビスケットにとって安全な場所は、どこだろうかと。ありました! このようにして、食べられるというビスケットの運命を見事に切り抜けたのです。 サーカスの場面の絵が、絵本のクライマックスとして素晴らしい。台所にあるものを利用して考えだされたサーカスの演目がとても楽しい。 紛らわしい箇所があります。絵からだと、犬は、ビスケット・ベアの仲間たちを粉々にしただけで、食べていないような印象を受けるのです。ビスケット・ベアが仲間を作った時、砂糖を入れなかったからだろうか、でも、アイシングがある・・・とか考えてしまうのです。さらに、ビスケット・ベアが逃げ出した後、入っていた入れ物の中に、ビスケットの欠片がかなり残っているので、犬が食べたのかな、と思います。それは、意図されたトリックなのかもしれません。でも、ビスケット・ベアは、無事に逃げたのですから、残った欠片はどういうことなのでしょうか。仲間たちの残骸とも考えられますが、それは同じ場面の違う場所に描かれています。このあたりの絵の解釈が紛らわしと思います。 Lady Gray (WYN-2041) |