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※こちらは「情報編」です。「書評編」もお見逃しなく!!
児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
M E N U |
プロに訊く 第14回 |
―― 宇野和美さん(翻訳家) ――
今月は、スペイン児童文学の分野でご活躍中の翻訳家、宇野和美さんにお話をうかがいました。留学先のバルセロナから一時帰国中でご多忙のところ、快くインタビューをお引き受けくださった宇野さんに心から感謝いたします。
【宇野和美(うの かずみ)さん】 1960年、大阪生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒。出版社勤務を経て、翻訳家を志す。現在、バルセロナ自治大学大学院に留学中。訳書に、『アドリア海の奇跡』(ジョアン・マヌエル・ジズベルト著/徳間書店)、『まどをひらけば』(マルタ・カラスコ著/ほるぷ出版)、『イスカンダルと伝説の庭園』(ジョアン・マヌエル・ジズベルト著/徳間書店)などがある。 |
【宇野和美さんインタビュー ノーカット版】
※原書情報の入手の仕方や、お薦めの作家など、話題満載です。お見逃しなく!
★スペイン児童文学の翻訳に関わるようになった経緯を教えてください。
翻訳という仕事には中高生の頃からずっと憧れていました。でも、社会に出てみたいという気持ちが強く、本も好きだったので出版社に就職したんです。いつかは翻訳家に、というのはいつも心にありました。
実は、大学時代は現代女流作家をテーマに卒論を書きましたが、日本でのこのジャンルの門戸は狭く、翻訳家としてスタートするには児童書の方がきっかけをつかめそうだと考えました。そこで、まだ出版社に勤めていた頃、スペインに旅行に行ったときに、マドリードの本屋で店員さんにたずねて、よく売れ、よく読まれている児童書を10冊ほど買ったんです。その後、おもしろいと思った作家の他の作品をとりよせて読むようになりました。
29歳の時に出産のために会社を辞め、1年くらいした頃、翻訳家になりたいのなら、子育てが一段落するのを待つのではなく、やっぱり今始めなければならないのではないか、という思いがつのって、原書を訳すなど独学で勉強を始めました。この時、出版社時代の知り合いに相談したところ、スペイン語のリーディングの仕事や児童書の校正の仕事を紹介してくれました。
★デビュー作『アドリア海の奇跡』は、どのようにして出会われたのでしょうか?
リーディングの仕事を始めて3年目ぐらいに、翻訳もしてみないかといただいた仕事でした。ジズベルトはスペインでは人気がありますし、先ほどお話したマドリードで買った10冊のうちで、最も魅かれた作品の作者でもありました。
実際訳してみると難しいことがいろいろあって、編集の方にだいぶお世話になりました。何度も推敲を繰り返しましたが、大変だった分、出版された時は本当にうれしかったです。
★この作品の翻訳にあたり、スペインで著者のジズベルトさんにお会いになったそうですが、何かエピソードがありましたら教えてください。
ジズベルトには、『アドリア海〜』の出版前の1994年、翻訳が一通り終わったときに、編集の方に連絡を取ってもらい、バルセロナで会いました。サグラダ・ファミリアを案内され、塔の上まで一緒に登ったのですが、「これは垂直方向に広がっている迷宮だ。あらゆる角度で、いろんな視点でものを見られる。自分もそういう風に物語を書いていきたい」と言っていたのが印象に残っています。
スペインの児童文学では評価の定まった方なので、初めは雲の上の人と会っているような気分でしたが、その後何度かお会いしてからは、気さくにいろいろなことを教えてくれる友達のような人になりました。
★デビュー作以降のお仕事について教えてください。
1994年以降、児童文学賞受賞作などを集中して読み、1995年頃から、気に入った作品のシノプシスや部分訳などを作って、出版社に持ち込むようになりました。その中では『ビクトルの新聞記者大作戦』(ジョルディ・シエラ・イ・ファブラ著/国土社)が出版されました。また、『アドリア海〜』の日本での出版をとても喜んでいたジズベルトからいただいた著書のうち、気に入って出版社に持ち込んだ中の1冊が、『イスカンダルと伝説の庭園』でした。
それとは逆に、持ち込んだ原稿は採用されなかったものの、出版社から紹介されて翻訳したものもあります。『まどをひらけば』もその一つです。出版社はブックフェアでこの本を見つけ、スペイン語の翻訳家をちょうど探しているところでした。
★スペイン児童文学の全般的な印象はいかがですか?
児童書が数多く出版されるようになったのは1980年代からですし、オリジナルの絵本の点数は非常に限られています。現在では、読み物の点数はかなりありますが、当たり前のことながら、いいな、と思える作品にはなかなか出会えません。
それでも読んでいけば、必ずいい作品にめぐり逢えると思っています。英米のものにはない、独自のよさを持った作品を見つけて紹介し、また一味違った読書の楽しみや満足感を感じてもらえれば、翻訳家としてとてもうれしいです。
★今後のお仕事のご予定について教えてください。
既に翻訳を終えていますが、行路社から『時と約束』(仮題)という、児童向けの歴史小説が出る予定です。スペインを代表する児童文学者、ロペス・ナルバエスの作品で、舞台は1492年の地方都市ビトリア。国王がキリスト教を基盤にした統一国家をめざし、異教徒を国外へ排除、そんな社会の中でのユダヤ教徒、キリスト教徒、そして親が隠れユダヤ教徒の少年3人の物語です。
それと、『読書へのアニマシオン 75の戦略』という本が、柏書房から共訳の形で出版される予定です。「アニマシオン」とは、本を使った遊び、つまり戦略によって、子どもたちに本を読む力をつけさせていく活動です。3年前に同じ出版社から出た本の決定版にあたるもので、75通りの戦略が収録されています。
★最後に、翻訳家をめざすみなさんにアドバイスをお願いします。
一番大事なのは、とにかく自分で本を読むことだと思います。自分が訳そうとしている言語の作品はもちろんのこと、日本の児童書もたくさん読むといいでしょう。今出ている子どもの本はどこがいいのかを考えながら熟読し、また、気に入った原書があれば自分で訳してみる。人の訳した本を批判するのは簡単ですが、訳すのはとても難しいですから。自分でやってみるということが大事だと思います。出版社に持ち込んで批評してもらえば、別の視点を与えられることになり、さらに勉強になります。その積み重ねは大切だと思います。
(インタビュアー 井原美穂)
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出版社研究 第9回 |
―― アスラン書房 ――
アスラン書房は、1992年創業の児童書出版社だ。社員ふたりの小さな会社ではあるが、『チキン・サンデー』(パトリシア・ポラッコ作/福本友美子訳)、『リディアのガーデニング』(サラ・スチュワート文/デイビッド・スモール絵/福本友美子訳)などのすぐれた絵本を世に送り出している。社長の藤本都子(ふじもとみやこ)さんをたずね、お話をうかがった。 |
★創業まで――子育て中に絵本と出会い、魅せられて――
藤本さんが絵本と出会ったのは、ふたりのお子さんの子育て中のことだった。団地の中に開設されていた地域文庫に通ううち、その魅力にとりつかれたのだ。子どもたちが成長して離れていったのちも、藤本さんは「文庫のおばさん」として活動を続け、お話会や勉強会に参加して、深く絵本の世界にのめり込んだ。そのうち「文庫に通えない子どもたちにも面白い本を届けたい」という思いがわき上がり、文庫活動のかたわら近所の書店にパートで勤めはじめた。
書店では児童書コーナーを担当し、「売れる本と売りたい本」のギャップといった現実に直面しながらも、テーマ別のコーナー作りなどに創意工夫を発揮する。10年近く勤務して最後には店長を任されるようになった。このとき、一般書も含めた書籍全体の流れを俯瞰できたことは、のちのち大いに役立ったという。
ちょうどそのころ、新興の児童書出版社から営業担当にと誘われ、書店を退社。しばらく勤めたあとさらに別の出版社に移って、営業と編集の仕事をした。ふたつ目の出版社でたずさわった『子どもと楽しくつきあう365のあそび』(シーラ・エリッソン&ジュディス・グレイ作/クロスロード)は、藤本さん自身がアメリカのショッピングモールの書店で見つけてきた本。「とても子どもの気持ちに添った面白い作品」だ。この本を手がけたことで藤本さんは作り手としての自信をつかみ、いよいよ92年にアスラン書房を設立する。会社の名称は夜も眠らずに読んだ「ナルニア国物語」シリーズに登場するライオン「アスラン」にちなんだものだ。
★出版傾向――創作物にじっくり取り組みながら、主流は翻訳絵本――
アスラン書房として最初に出版したのは『ポポうみへいく』(ヨアンナ・クシチンスカ作)だが、それ以前から取り組んでいたのが『テンボ ひとりぼっちのアフリカぞう』(サンガ・N・カザディ作/いそけんじ絵)だった。作者のカザディ氏はザイール(現在はコンゴ民主共和国)出身の地球物理学者で、日本在住。象の密猟についてラジオで話していたのを、かねてからその問題に関心を抱いていた藤本さんが聞き、絵本を作ってみませんかと持ちかけた。「内側から見たアフリカ」を正確に表現するため、2度目の会合からは絵を担当するいそけんじ氏にも同席してもらって根気よくやりとりを進め、3年の歳月をかけてようやく完成させた。
こうして創作物にじっくり時間をかけながら、同時に翻訳物の刊行も順調に進めていった。当初は海外のブックフェアで発掘した作品もあったが、今はカタログやエージェントからの紹介で見出したものがほとんどだ。
昨年出版した『リディアのガーデニング』もそんな一冊。同じ画家・作家コンビの前作 "The Library" に興味を持ち、検討を進めていたところ、新作の『リディア〜』(原題:"The Gardener")が刊行され、ストーリー、絵、ともにすばらしいことから、すんなりと出版を決めた。『リディア〜』は年輩の読者の心をもとらえ、友人への贈り物にという女性や、自分用にという男性から注文の電話が入るとのこと。こうした反響が何よりもうれしいと、藤本さんは言う。
【こぼれ話――翻訳者選定の妙】 英国人作家ジョナサン・アレンによるユーモラスな作品、"Mucky Moose" は、どろんこまみれの恐ろしく臭いヘラジカが主人公。この作品を出版するにあたって藤本さんは、友人であり絵本と木のおもちゃの専門店「きっず・ぱふ」の店主である岩城敏之氏の顔を思い浮かべた。岩城氏は当時翻訳の経験がなかったが、巧みな話術と愉快な人柄が、この作品にぴったりだと思われたからだ。「まずはタイトルを考えてみて」と持ちかけたところ、岩城氏の答えは『メチャクサ』。その場で岩城氏に翻訳を依頼することが決まり、期待どおりの楽しい作品に仕上がった。 |
数多くの原書の中から邦訳出版する作品を選定するにあたっては、まず絵が語りかけてくること、さらに絵と文のバランスがとれていることを重視し、最終的には「ねえねえと人にすすめたくなるような面白い作品」を選んでいる。素人からの持ち込みも多いが、試訳が不十分だったり、作品自体が日本での出版にそぐわなかったりする場合がほとんどで、出版に至ったケースはない。今後は、ユニークな生き方をしている女性たちを取り上げた大人向けの本も出していきたいとのこと。すでに第1弾が9月末に刊行予定となっている。(下記参照)
【藤本さんから翻訳学習者のみなさんへ】 翻訳で大切なのは、つまるところ日本語の力です。原作の響きを大切にし、それを日本語で再創造しなくてはなりません。実際の編集作業では、翻訳者の方と声に出して何度も読み合わせをします。文庫で読み聞かせをしていた経験から、声に出して読んだときの言葉のつながりや切れ方、印象などには特に気を配っています。 |
★今後の出版予定
『魔女おばさんのお話大好き』有田道子著 1,575円(税込) 9月下旬発売予定
文庫活動に携わり、大好きなお話のために東奔西走する「魔女おばさん」。家庭の枠を大切にしながら、自己実現を成し遂げてきた一人の女性のユニークなエッセイ集。
株式会社アスラン書房 住 所 〒174-0063 東京都板橋区前野町3-43-7 |
(取材・文 内藤文子)
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コンテスト/展示会/セミナー・講演会情報 |
―― コンテスト情報 ――
◎「遊学館」外国絵本翻訳コンクール | |
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課 題: |
"Stripe" by Joanne Partis "HOME Before DARK" by Ian Beck |
締 切: | 平成12年10月31日(火)当日消印有効 |
問合せ: |
山形市緑町1-2-36「遊学館」内「外国絵本翻訳コンクール」係 TEL 023-631-2523(山形県立図書館) 625-6411(県生涯学習センター) |
詳 細: | http://www.yugakukan.or.jp/ |
◎第7回いたばし国際絵本翻訳大賞 | |
課 題: |
英語部門 "When Woman Became the Sea" by Susan Strauss, Cristina Acosta (Illustrator) 伊語部門 "ABUK,IL RAGAZZO CHE LIBERAVA I PESCI" by Sandra Sei, Filippo Brunello (Illustrator) |
申 込: | 平成12年9月29日(金)までに、指定口座へテキスト代金振込 |
締 切: | 平成12年11月10日(金)当日消印有効 |
問合せ: |
TEL 03-3836-3222(翻訳大賞事務局) 3967-5261(板橋区立中央図書館) |
詳 細: | http://www.city.itabashi.tokyo.jp/TOSYOKAN/ |
(中野伊都子)
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―― 展示会情報 ――
◎和歌山県立近代美術館「東欧絵本の世界展」 | |
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所在地: | 和歌山市吹上1-4-14 |
電 話: | 073-436-8690 |
会 期: | 平成12年9月19日から10月22日まで |
休館日: | 月曜日(ただし10月9日は開館) |
入場料: | 一般810円、大学・高校生510円、小・中学生310円 |
内 容: | 東欧の絵本界を代表する作家たちの絵本原画展。ウィルコンの『子馬とカバ』、グレイニエツの『お月さまってどんなあじ?』など200点を紹介。 |
◎近鉄アート館「写真家が見た20世紀『写真の世紀』展」 | |
所在地: | 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 近鉄百貨店阿倍野店9階 |
電 話: | 06-6625-2222 |
会 期: | 平成12年9月22日から10月11日まで |
休館日: | 平成12年10月5日 |
入場料: | 一般800円、大学・高校・中学生500円 |
内 容: | 「映像の世紀」20世紀を、260点あまりの貴重な写真で振り返る。本誌6月号で紹介したウォーカー・エヴァンズ、ルイス・ハインの作品も展示。 |
◎富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館 「ピカソ陶芸の世界」 | |
所在地: | 群馬県富岡市黒川351-1 |
電 話: | 0274-62-6200 |
会 期: | 平成12年9月30日から11月12日まで |
休館日: | 月曜日(祝日の場合はその翌日) |
入場料: | 一般200円、大学・高校生100円、小・中学生50円 |
内 容: | スペインを代表する芸術家、ピカソの個性的な陶器の数々を紹介。 |
(瀬尾友子)
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―― セミナー・講演会情報 ――
◎クレヨンハウス 子どもの本の学校「うさこちゃんのこと」 | |
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講 師: | 江國香織(作家) |
場 所: | クレヨンハウス(東京 港区北青山3-8-15 大阪 吹田市江ノ木町5-3) |
日 時: |
東京 平成12年10月7日 大阪 平成12年10月14日(いずれも土曜) 16:00〜17:30(15:30開場) |
参加費: | 非会員 2,500円 会員は無料(年会費に含まれる) |
問合せ: | クレヨンハウス(東京 03-3406-6492 大阪 06-6330-8071) |
その他: | 非会員は、当日の朝11時から子どもの本売場にて販売される当日券を購入。会員のみで定員に達した場合は立ち見になることもあり。 |
◎シアターX「落語家VS翻訳家 語りの異種格闘技」 | |
講 師: | 金原瑞人(翻訳家)、桂文我(落語家) |
場 所: | シアターX(カイ) 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア1F |
日 時: | 平成12年10月8日(日)午前11:00開演(30分前に開場) |
費 用: | 前売り1,500円 当日2,000円 |
内 容: |
文我「落語の歴史」を語る! 金原「野菜とアメリカ」を語る! 文我・金原ともに「?」を語る! |
申込み: | 相内十三雄 TEL:03-3379-1520 携帯:090-8450-3490 |
◎フォレスト仙台 子どもの本・秋・連続講座(第3回) 「本との出会い〜カニグズバーグとマーヒーの作品を中心に〜」 |
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講 師: | 立花美乃里(児童書編集者) |
場 所: | フォレスト仙台 第1・第2会議室 仙台市青葉区柏木1-2-45 |
日 時: | 平成12年10月29日 13:30〜15:30 |
参加費: | 1,500円 |
申込み: |
何回目の講演会を希望するかを明記の上、郵便振込で下記に振込のこと。 番号:022901871 名称:宮城子どもの本を楽しむ会 |
問合せ: | こどもの本ポラン TEL:022-265-1936 |
その他: | 第4回は、11月26日(日)。画家堀川理万子による「『くまっていいにおい』ができるまで」(太白区文化センター展示ホール)の予定。 |
◎小樽市民会館 子ども読書年記念 第5回文化セミナー「絵本の可能性」 | |
講 師: |
河合隼雄氏「絵本の中の音」 柳田邦男氏「いのちと共鳴する絵本」 松居 直氏「絵本がめざめるとき」 ※講師同士による対談もあり |
場 所: | 小樽市民会館 大ホール 小樽市花園5-3-1 TEL:0134-25-8800 |
日 時: | 平成12年11月12日(日) 正午〜16:30(予定) |
費 用: | 指定席 6,500円 自由席 5,500円 (各500席) |
問合せ: |
絵本・児童文学研究センター 北海道小樽市長橋3-1-2 TEL:0134-27-0513 FAX:0134-29-4624 |
※詳細は、http://www.ehon-ej.com/seminar/5th/index.html | |
◎アスニー・セミナー 児童文学講座「ヤングアダルト? YA!」 | |
講 師: | (株)理論社編集部 平井拓 |
場 所: |
京都市生涯学習総合センター 京都アスニー 〒604-8401 京都市中京区丸太町通七本松西入 |
日 時: | 平成12年11月20日(月) 午前10:00〜12:00 |
受講料: | 600円(当日払い) |
申込み: | 電話、はがき、またはファクシミリ(日、祝、第2・4火曜日休館) |
問合せ: |
京都市生涯学習総合センター2階 「生涯学習情報デスク」 TEL:075-812-7222 FAX:075-803-3017 |
企 画: | 京都市子供文庫連絡会 |
※詳細は、http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/SEMINAR-0008.html |
(横山和江)
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世界の児童文学賞 第12回 |
―― フェニックス賞 ――
〜埋もれた名作を「不死鳥」のごとく甦らせる賞〜
名 称 : | フェニックス賞(The Phoenix Award) |
対 象 : | 20年前に出版された英語の作品で、出版時に主な賞を受賞しなかったもの |
創 設 : | 1985年 |
選 考 : | The Children's Literature Association(ChLA) |
関連サイト: | http://www.childlitassn.org/ |
「フェニックス」の名のとおり、過去の埋もれた名作を甦らせるユニークな賞。対象となるのは発表年の20年前に出版された作品で、原語が英語であること、出版時に主要な文学賞を受賞しなかったことが条件となる。さまざまな事情で賞の選外となった作品のなかから、時を経てなお「文学的価値がある」ものを再評価する目的で創設された。出版国や作家の国籍について制限を設けていないのも、特徴のひとつである。賞の選考は、ChLAが任命した専門委員会が、会員の意見を参考に行う。
ChLAは、米国に本部をおく児童書研究支援団体で、研究者への各種助成金や一般公開講座を設けるなどの活動をしている。
■2000年の受賞作 | |
受 賞 作 : | "The Keeper of The Isis Light" Monica Hughes 『イシスの燈台守』 モニカ・ヒューズ作 水野和子訳 すぐ書房 |
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オナーブック: | "The Fledgling" Jane Langton (未訳) |
◇参考:やまねこ翻訳クラブ・データベース フェニックス賞受賞作リスト
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(森久里子/植村わらび)
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やまねこ翻訳クラブ(会員数195名)
やまねこ翻訳クラブは、海外の子どもの本に関する情報交換、翻訳・シノプシス自主勉強会などを行っている児童書専門サークルです。翻訳と子どもの本に興味のある方でしたらどなたでも入会できますので、ぜひお気軽にご参加ください。
●編集後記●
『月刊児童文学翻訳』98年・99年合冊版(紙版)を作成することになりました。詳しくは9/20発行予定の号外でお知らせします。どうぞお楽しみに!(み)
発 行: | やまねこ翻訳クラブ |
発行人: | 赤間美和子(やまねこ翻訳クラブ 会長) |
編集人: | 宮坂宏美 (やまねこ翻訳クラブ スタッフ) |
企 画: | 河まこ キャトル きら くるり こべに さかな 小湖 SUGO Chicoco つー どんぐり NON BUN ベス みーこ みるか MOMO YUU りり Rinko ワラビ わんちゅく |
協 力: |
@nifty 文芸翻訳フォーラム 小野仙内 ながさわくにお ゆま 月彦 Mkwaju うさぎ堂 |
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