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※1月は定期休刊です。号外を2月初旬に発行予定です。どうぞお楽しみに!

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2014年12月号
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  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
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                                No.161
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2014年12月15日発行 配信数 2540 無料
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●2014年12月号もくじ●
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◎特集:第17回やまねこ賞──会員が選んだ、今年の児童書ベスト5は?
◎賞速報
◎イベント速報
◎世界のお祭り:第33回 ポサダ(メキシコ)
◎読者の広場

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    ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆
 独創的なデザインで世界120ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代
表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ
ルは時計をファッションアクセサリーのひとつと考え、カジュアルでポップなライン
からフォーマルなシーンにも使えるアイテムまで、年間300種類以上のモデルを発売
し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグ、革小物、
ファッションサングラスなどのラインを展開しています。
TEL 03-5992-4611
http://www.fossil.co.jp/     (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社

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●特集●第17回やまねこ賞            協賛:(株)フォッシルジャパン
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 さる11月1日から17日までの間、やまねこ翻訳クラブ恒例のやまねこ賞の投票が、
当クラブ特設掲示板にて開催されました。やまねこ賞は、前年10月から本年9月まで
に出版された邦訳児童書、未訳・既訳・言語を問わない原書、および、過去1年間に
読んだ邦訳児童書を対象に、会員がベスト5を選び、大賞作品を決定するものです。
新刊を対象とする読み物部門と絵本部門の大賞に輝いた作品の翻訳者には、賞状と副
賞が贈られます。今年も株式会社フォッシルジャパンより、副賞の時計をご提供いた
だきました。

副賞の時計の写真1      副賞の時計の写真2

「読み物」「絵本」の分類については、原則として各出版社、書店などの種別を参考 に、当クラブの判断で決定しています。  記事中に記載した、本誌の過去のレビューについては、やまねこ翻訳クラブウェブ サイトに掲載のバックナンバーをご参照ください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm  すべての投票と感想はこちらでご覧いただけます。 http://www.yamaneko.org/yn_award/index.htm  やまねこ翻訳クラブは、会員・非会員を問わず、海外児童書を主とした本の話題が 書き込める「読書室掲示板」を運営しております。 http://www.yamaneko.org/dokusho/index.htm      ★☆★☆【2014年 第17回やまねこ賞 読み物部門】☆★☆★ ★大賞 『ルーシー変奏曲』サラ・ザール作 西本かおる訳 小学館 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  天才ピアニストとして幼いころから英才教育を受けていたルーシーは、15歳のある 日、コンクール会場の舞台から突然立ち去ってしまう。そのときから一度もピアノに 触れることのないまま半年以上が過ぎ、悩みながら自分さがしをする日々だ。しかし、 弟の新しいピアノ教師、ウィルと交流するうちに、ルーシーはいつしか再びピアノの ことを考えはじめるのだった。2007年のデビュー作で全米図書賞の最終候補に選出さ れて以来、YA話題作を発表し続けているサラ・ザールの新作が、ここでも多くの支 持を集めて大賞に輝いた。 ◎悩みながら成長していく少女のみずみずしさが魅力的。読書中、ずっとピアノの音 が聞こえてくるようだった。(キジトラ) ◎16歳のルーシーのもがく様子や気持ちがストレートに伝わってきた。ルーシーや弟 のガスのように音楽の才能を持っていない読者でも共感できる、懐の広い作品にしあ がっている。(ワラビ) ◎周囲の期待に押しつぶされたルーシーが、自分をとりもどし、自分の人生を歩きは じめる過程が、家族や友人との関係、恋、音楽を通して、鮮やかに描かれる。音楽が 無性に聞きたくなる。(ちゃぴ) ◎周囲の期待と本当の自分とのギャップに苦しむなかで、大切なものを見つける主人 公ルーシーの葛藤と成長が、リアルに胸に迫ってきた。家族との関係、友情、恋…… いろいろな要素が詰まっていて、YA作品を読む醍醐味がある。(くるり) ☆~~~~~~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 西本かおるさん ~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | たくさんの本を読んでいらっしゃるみなさんに選んでいただいたこと、大変う| |れしく思っております。ピアノが好きなので、ピアニストが主人公のこの作品は| |すぐに気に入ったのですが、原書を最初にざっと読んだ時点では、ルーシーの人| |物像をつかみきれていなかったように思います。読みこむにつれ、訳し進めるに| |つれ、ルーシーが生き生きと動きだしました。刊行後に読者のみなさんの反応に| |触れて、改めて作品の魅力を感じています。                | ☆                                    ☆  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆2位 『わたしの心のなか』シャロン・M・ドレイパー作 横山和江訳 鈴木出版 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  5年生のメロディは、脳性まひのため話すことも歩くこともできない。しかし、頭 のなかは常に明瞭で、これまでに覚えたたくさんの言葉や、さまざまな思いがあふれ ていた。そんなある日、自分の思いを音声に換えることができる機器を手に入れ、こ れまでとは違った人生を歩みはじめる。一人称で語られるメロディの心のなかの言葉 が胸に突き刺さる。詩的な文章が魅力的な作品。 ◎繊細でとても美しい訳でした。翻訳書は日本の作家の作品に勝てない気がしていた のですが、翻訳ならではの文章の味わいを再確認できた1冊。子ども達に外国の読み 物の面白さをもっともっと伝えたいです。(林檎) ◎脳性まひで生まれた少女の心の内側が、あふれるように表現されている。新しい窓 を開いてくれる、素晴らしい1冊。(ワラビ) ◎脳性まひのメロディの心のなかがみずみずしく描かれている。ラストの部分が、ぐ っときた。(shoko) ◆3位 『路上のストライカー』              マイケル・ウィリアムズ作 さくまゆみこ訳 岩波書店 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  15歳のデオは、故郷ジンバブエの村の虐殺から逃れ、障害のある兄と一緒に南アフ リカを目指す。ワニの生息する川を越え、ライオンのうろつく自然保護区を走り抜け る。しかし、苦難の末にたどり着いた南アフリカでは、地元の雇用を奪う厄介者とし て迫害を受けることとなる。目を覆いたくなるような過酷な運命に翻弄されながらも、 デオは大好きなサッカーを支えに生き抜いていく。遠い国の想像を絶するような現実。 地球の未来を担う世代に特に読んでもらいたい1冊だ。 (本誌2014年3月号「出版社シリーズ研究連動レビュー」をご参照ください) ◎壮絶。この物語はアフリカの作家にしか書けない。(hanemi) ◎遠い国の出来事が現実のものとして目の前に突きつけられるような思いがした。過 酷な環境に置かれている子どもたちについて深く考えさせられた作品。(MOMO) ◎今の時代、書かれなければならず、読まれなければならない話。「壮絶」という言 葉が物語の形容ではなく、現実であることが悲しいけれど、その事実を知ることがで きてよかった。(くるり) ◆4位 『マッティのうそとほんとの物語』                   ザラー・ナオウラ作 森川弘子訳 岩波書店 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ドイツで暮らす11歳のマッティは、大人のウソが大嫌い。いつもウソを正そうと奮 闘している。ところがある日、マッティ自身が小さなウソをついてしまい、それが思 わぬ大騒動に発展。ついにはパパの故郷フィンランドで、一家が路頭に迷うというあ りえない事態に! ウソがウソを呼ぶ負の連鎖に、家族の再生という要素を絡めた、 温かくゆかいな物語。第61回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。 (本誌2014年7月号「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎うそが一人歩きした気まずさを疑似体験して、ハラハラできる。フィンランド人の 国民性を垣間見ることができる点もよかった。(ayo) ◎うそがうそを呼び、引っ込みがつかなくなっていくマッティに、最後までハラハラ ドキドキ。(MOMO) ◎あー、そんなウソをついたら大変なことに……ハラハラしどおしで楽しいお話。 (モーモー) ◆5位 『14歳、ぼくらの疾走 マイクとチック』              ヴォルフガング・ヘルンドルフ作 木本栄訳 小峰書店 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  学校にもなじめず、鬱屈した日々を送る14歳のマイクは、転校生のチックとふたり、 盗んだ車で旅に出る。初めのうちはチックの破天荒な振る舞いに戸惑っていたマイク も、いつしか彼との旅を楽しみはじめ、友情をはぐくんでゆく。思春期の型破りな少 年たちの、ハプニングだらけの忘れられない夏休み。2011年ドイツ児童文学賞をはじ め、多くの賞を受賞した作品。 ◎マイクとチック。14歳のふたりがアウトバーンを突っ走る。そうでもしないと突破 できないほど、親や学校や社会にからめとられているから。でもちっともダークじゃ なくて、どこか愛らしいすなおなふたり。14歳という年齢のきらめきと、純粋さと、 危うさと、破壊力を余すところなく描いている。ママの断捨離も痛快だった。(BUN) ◎最初は、こういうタイプの話は苦手だなあと思ったのだけれど、いつのまにか引き こまれ、独特の雰囲気に魅了されました。マイクとチック、2人とも、いいやつ! (みちこ) ◆6位以下の作品 6位『希望の海へ』『夏の魔法 ペンダーウィックの四姉妹』(2作同点) 8位『真夜中の電話 ウェストール短編集』 9位「ゆうれい作家はおおいそがし」シリーズ 10位『ゾウと旅した戦争の冬』『プケコの日記』   『3つの鍵の扉 ニコの素粒子をめぐる冒険』(3作同点)       ★☆★☆【2014年 第17回やまねこ賞 絵本部門】☆★☆★ ★大賞 『かぞくのヒミツ』イソール文・絵 宇野和美訳 エイアールディー Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「うちのママ、ほんとはヤマアラシなんだ」しんこくな顔でヒミツを打ち明ける女の 子にだまされることなかれ。ファンタジーと決め込んでページをめくれば、そこには どこの家でもおなじみの光景が描かれているのである。かすれた墨のような線と、一 部だけに彩色をほどこしたシンプルな画面は、かわいらしくもすご味があり、女の子 の驚きの表情とともに「ヤマアラシ」の衝撃を思う存分伝えてくれる。子ども目線の 世界は、いとおしく新鮮だ。2013年度アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受 賞したイソール初の邦訳作品が、圧倒的支持を得て、今年の絵本部門大賞に輝いた。 ◎どこの家にも闇の部分はある……。(hanemi) ◎どんな家族にもあるちょっとだけ恥ずかしいヒミツが、まさかこれほどドラマチッ クな題材になろうとは……。(キジトラ) ◎うんうん、そんなことあるよねーと、言いたくなる。筆のタッチで大胆に描いた線、 くすんだ黄と水色、茶色だけの配色だけで、表情はとても豊か。(ちゃぴ) ◎シュールな絵で語られる女の子の独白がこれまたシュール。にやっと笑ったり、ど きっとしたりです。(おちゃわん) ◎初めて読んだときから、子どもたちと大爆笑。誰にでも覚えがありそうな「あるあ る」感がおもしろく、楽しめた。(ゆま) ☆~~~~~~~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 宇野和美さん ~~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | イソールは、スペイン語圏ではだれもが才能を認める作家ですが、ここ数年、| |持ち込んでも持ち込んでも出版に至りませんでした。ですので、今回の賞はあり| |がたく、格別の感慨があります。『かぞくのヒミツ』は頁数が案外多いので、絵| |のパワーにふさわしい勢いを持って、だれずにページをめくれる軽やかな訳文に| |するのに苦労しました。これを機に、『うるわしのグリセルダひめ』ともどもこ| |の作品が手にとられ、イソールのファンがひとりでも増えたならうれしいです。| ☆                                    ☆  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆2位 『クレヨンからのおねがい!』  ドリュー・デイウォルト文 オリヴァー・ジェファーズ絵 木坂涼訳 ほるぷ出版 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ある日、ケビンのもとに12色のクレヨンたちから12通の手紙が届けられた。お気に 入りの色もそうでない色も、みんながそろって日頃の不満を訴えてきたから、さあた いへん。ケビンの考えついた、どのクレヨンも満足できる納得の解決策とは? 実際 の便せんに書かれた手紙はカラフルで、絵も文字も楽しく、各色の性格をいきいきと 伝えている。12とおりの不満の中には、ふきだしてしまうものもあり、クレヨンたち の声が聞こえてくるようだ。 (本誌2014年10月号「特別企画 レビューを書こう」のレビューをご参照ください) ◎クレヨンからの切実なお願いが楽しくてたまりません。クレヨンをよく使うお子さ んにぴったりの作品。(SUGO) ◎クレヨンそれぞれの言い分がおもしろすぎ。色使いや文字なども凝っていて、隅々 までじっくり眺めて楽しんだ。(MOMO) ◎クレヨンひとりひとりの個性があふれていて素敵でした。訳文がすばらしいです。 絵もとってもキュート。グレーのページに描かれた小さなペンギンの絵がとくにかわ いいです!(モーモー) ◆3位 『あきちゃった!』       アントワネット・ポーティス文・絵 なかがわちひろ訳 あすなろ書房 Amazonで詳細を見る hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ちゃいろの鳥はちゅんと鳴く、白いハトはぽーと鳴く、分かっているけど、あきち ゃった! アチャピッピ ポケプーと鳴きだしたちゃいろの鳥を見て、次々とへんて こりんな鳴き方をはじめる鳥たち。でもカラスだけは、ちゃいろの鳥はちゅんと鳴く ものだと言い張って断固として譲らず……。決められたことが大切なのは分かってい るけれど、おもしろいこともやめられない。あたらしいってすてきだなと改めて気付 かせてくれる1冊。 ◎身近な鳥たちのへんてこりんな鳴き声と、とぼけた雰囲気が大好きです。(みちこ) ◎コントみたいな展開がたまらなくおかしい。ハトは平和のシンボル。(hanemi) ◎鳥たちのやりとりがおもしろく、個性あふれる鳴き声がツボ。一歩踏み出す勇気や、 自由にのびやかに過ごす楽しさも教えてくれる作品。(ロールちゃん) ◆3位 『よふかしにんじゃ』      バーバラ・ダ・コスタ文 エド・ヤング絵 長谷川義史訳 光村教育図書 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「さて まよなかで ござる。うえへ うえへと にんじゃは よじのぼるで ござ る。」屋根によじ登り、月をバックに綱を渡る。玄人はだしのすご腕にんじゃ登場か と思いきや、よく見れば……。「えー、そやかて ぼく まだ にんじゃの しごと が あるねん」絶妙の関西弁は初めの期待を良い意味で裏切り、緊張感を笑顔にかえ てくれる。和風の柄を交えたコラージュの画面も独特で楽しい1冊。 ◎どきどきわくわくできる絵本。忍者がワールドワイドだとわかったのもうれしい。 (ワラビ) ◎コラージュで作られたイラストが見事。うまい展開の仕方に脱帽。(shoko) ◎緊迫感あふれる描写にハラハラドキドキしていたら……意外で楽しい結末でした。 (モリー) ◎すっかり忍者になりきってたのにねぇ(笑)(みーこ) ◆5位以下の作品 5位『あっ、ひっかかった』『クリスティーナとおおきなはこ』(2作同点) 7位『トーラとパパの夏休み』 8位『ちいさなちいさな めにみえないびせいぶつのせかい』 9位『おかあさんの顔』 10位『くるくるかわるねこのひげ』『びじゅつかんへいこう』(2作同点)       ★☆★☆【2014年 第17回やまねこ賞 原書部門】☆★☆★  原書部門投票の条件は、児童書の原書であることのみ。出版年、邦訳の有無、言語 を問わず、お気に入りを5作品まで選ぶことができる。今年は10名の投票があり、28 作品が挙がった。英米の児童文学賞にノミネートされたもの、ニュージーランドのリ アリズム読み物など英語圏の作品が大多数を占めるが、トルコ語の作品も3点挙げら れている。会員それぞれの幅広い興味と関心が投票に反映され、票がまとまらない結 果となったなか、3作品が複数票(各2票)を獲得した。うち1作品は "The Secret Garden"。邦訳の『秘密の花園』をオールタイム部門でとりあげているので、そちら をご覧いただきたい。ここでは比較的新しい2作品について、コメントとともにご紹 介する。 ★ "The One and Only Ivan"     (キャサリン・アップルゲイト作/邦訳『世界一幸せなゴリラ、イバン』) Amazonで詳細を見る  Amazonで邦訳の詳細を見る  hontoで邦訳の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  2013年ニューベリー賞受賞作品。アメリカのショッピングモールで飼育されていた 実在のゴリラをモデルに描いたフィクションで、ゴリラが一人称で語るという点がユ ニークな物語。ゴリラならではの目線で、置かれている状況や周囲の様子が語られる。 ◎イバンの静かな語りが、心にしみる。(ワラビ) ◎動物の一人称という難しい設定ながら、絵空事ではなく、話せたらきっとほんとう にこんな話をしてくれるんじゃないかという物語に仕上がっていてよかった。 Audible のオーディオブックで。(BUN) ★ "The Fault in Our Stars"         (ジョン・グリーン作/邦訳『さよならを待つふたりのために』) Amazonで詳細を見る  Amazonで邦訳の詳細を見る  hontoで邦訳の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  2013年ガーディアン賞ショートリスト、2013年ドイツ児童文学賞青少年審査員賞受 賞作品。難病を患う少女と少年が出会い、お互いに惹かれあっていく。死を見つめな がら生きざるを得ないふたりの感情を、率直に描いた青春小説。映画化されており、 日本では「きっと、星のせいじゃない。」というタイトルで、2015年2月20日より劇 場公開予定。 ◎Audible で。センチメンタルな方向に流れていないのがよかった。バン・ホーテン なんて、露悪のきわみですし。ちょいちょい毒が仕込んであるというか。そんななか で主人公ふたりの、それぞれの親子関係に胸を打たれた。(BUN)                 (※編集部注:バン・ホーテンは登場人物の名) ◎生と死、恋愛、家族、いろいろなことが詰めこまれた物語。とにかく心に響きまし た。(コアラン)     ★☆★☆【2014年 第17回やまねこ賞 オールタイム部門】☆★☆★  オールタイム部門は、この1年で読んだ新刊以外の邦訳児童書が対象。投票者数19 名、挙げられた作品数はなんと70作品にのぼった。この部門は前年のやまねこ賞読み 物部門または絵本部門の上位にランクインしたものが複数票を獲得することが多いが、 今年は見事に票が割れる結果となった。そんななか唯一3票を獲得したのが、イボッ トソンの作品だ。 ★『おいでフレック、ぼくのところに』              エヴァ・イボットソン作 三辺律子訳 偕成社 2013年 Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  昨年のやまねこ賞読み物部門4位にランクインした作品。少年と犬が居場所を求め る旅物語。逃避行に加わる個性豊かな犬たちの活躍と、はぐくまれてゆく絆を、心温 まるタッチでテンポよく描く。優しいだけの物語で終わらせないのが、イボットソン。 大人に対する痛烈な皮肉も、鮮やかに描かれている。 ◎昨年のやまねこ賞に投票されていた作品を後追いで読んだ。(ワラビ) ◎実にイボットソンらしい作品。(ちゃぴ) ◎ザ・児童書ともよべる、王道の物語。かわいらしい表紙とイラストをみて、あなど ると泣くことになる。(shoko)  ほか、1票ずつを獲得したものは69作品。どれも納得のいく作品ばかりで、ロング セラー、紛争や社会問題など重いテーマに真摯に向きあったもの、ユーモラスなもの、 美しい切り絵絵本などなど、バラエティ豊かなラインアップとなった。とりわけ目を 引くのが、イギリス児童文学の名作、バーネットの『秘密の花園』。原書出版はなん と1911年という古典作品だ。会員対象のオフライン読書会にて取り上げられたことも あり、会員の間での注目度が高く、原書部門でもランクインしている。オールタイム 部門では、岩波少年文庫版と光文社古典新訳文庫版に投票があった。複数の訳で楽し めるのは、古典ならでは。邦訳にそれぞれ寄せられたコメントをご紹介しよう。 ◆『秘密の花園』 フランシス・ホジソン・バーネット作   山内玲子訳 岩波少年文庫 2005年/土屋京子訳 光文社古典新訳文庫 2007年 Amazonで詳細を見る hontoで詳細を見るAmazonで詳細を見る hontoで詳細を見る Amazonで原書の詳細を見る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◎大自然(Nature)の自然(natural)な力を改めて感じる作品。(winter) ◎読書会のために再読。庭の描写が素晴らしく、コマドリの描写は愛にあふれている。 植物を育てるのには草抜きが重要だとか、雨のあとは草抜きをする絶好の機会だとい ったアドバイスもあり、なかなか実用的だが、メアリは蚊にさされたりしないので、 リアリティはない。この本を読むたびに、草むしりをしたり、バラの剪定をしたり、 追肥をしたり……とにかく庭いじりをしたくなる。(hanemi) 【参考】 ▽やまねこ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/yn/index.htm ▽やまねこ賞大賞受賞作品一覧(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/yn/ichiran.htm                       (安田冬子/岡田衣央/森井理沙)

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●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2014年ニルス・ホルゲション賞発表
★2014年エルサ・ベスコフ賞発表
★2015年度アストリッド・リンドグレーン記念文学賞候補発表
                   (受賞者の発表は2015年3月31日の予定)
★2015年ケイト・グリーナウェイ賞ノミネート作品発表
★2015年カーネギー賞ノミネート作品発表
(カーネギー賞および、ケイト・グリーナウェイ賞ロングリストの発表は2015年2月
   10日、ショートリストの発表は3月17日、受賞作品の発表は6月22日の予定)
★2015年チルドレンズ・ブック賞ショートリスト発表
                     (受賞作品の発表は2月21日の予定)
★2014年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞発表
★2014年ガーディアン賞発表
★2014年カナダ総督文学賞(児童書部門)受賞作品発表
★2014年全米図書賞(児童書部門)受賞作品発表
★2014年コスタ賞児童書部門ショートリスト発表
     (受賞作品の発表は2015年1月5日、最優秀賞の発表は1月27日の予定)
★2014年ラサリーリョ賞発表

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

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●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 北海道立帯広美術館「生誕100周年 トーベ・ヤンソン展〜ムーミンと生きる〜」
 板橋区立美術館「イエラ・マリ展 ―字のない絵本の世界―」 など

★講演会・セミナー情報
 中野区野方区民ホール「石井桃子さんの戦後―子どもの本と農場、二つの開拓期―」
 リベル「リベル書籍翻訳セミナー2015 フィクション編」 など

 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

                           (笹山裕子/冬木恵子)

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●世界のお祭り●第33回 ポサダ(メキシコ) 12月16日から24日まで
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 本コーナーでもたびたび取り上げてきましたように、この時期、冬至とクリスマス
に関する祭りが、世界各地で祝われています。日本でもクリスマスといえば、クリス
マスツリーやサンタクロースがすっかり定着していますが、メキシコには独自のお祝
いがあるようです。今回は、その伝統的なメキシコのクリスマス「ポサダ」をご紹介
します。
 ポサダとは「宿屋」という意味で、この祭りは、キリスト誕生を前にヨセフとマリ
アが、宿(ポサダ)を求めて家から家へと訪ね歩いた「ベツレヘムでの宿探しの様子」
を再現しており、クリスマス直前に9日間にわたって行われます。メキシコの先住民
たちが行っていた冬至祭に代わるキリスト教の祝祭として、16世紀に托鉢修道士が始
めたと言われています。
 慣習では、人々は夕暮れ後まもなく集まり、ヨセフとマリアの像を持ったふたりの
子どもを先頭に行列を組んで、ろうそくを手に歌をうたいながら、選ばれた家へと進
んで行きます。家に着くと一行は、宿を貸す側と疲れ果てた旅人側のふたつのグルー
プに分かれます。旅人側の人たちはドアをノックして中に入れてくれるよう頼む歌を
うたい、宿を貸す側の人たちは断る歌をうたいます。歌による伝統的な言葉のやりと
りがしばらく続き、やがて、旅人たちは家の中に招き入れられ、みんなで自家製の祭
壇で祈りを捧げた後、宴会が開かれます。
 この宴会に欠かせないのが「ピニャータ割り」です。ピニャータというのは、素焼
きのつぼに飾りつけをしたものや、動物などを模した紙製のハリボテです。最近では
アニメのキャラクターを模したものも人気とか。その中にお菓子やオレンジなどの果
物、ピーナッツ、おもちゃ、コインなどを詰めます。それを高い所からロープで吊る
し、目隠しをした子どもたちが棒で打って割ろうとするのですが、その間、ロープ係
がピニャータをいろんな方向に振ってなかなか割れないようにします。伝統的なピニ
ャータには、三角帽のようなツノが7つあり、それぞれがカトリックの大罪(物欲、
妬み、貪食、怠惰、憤怒、色欲、傲慢)を表しているそうです。つぼの中身は「人間
を惑わす悪魔」、目隠しは「信仰」の象徴で、「美徳」という棒を手に悪霊を打ち負
かすという、宗教的な意味が込められています。昔はポサダでのみ行われていたピニ
ャータ割りですが、近年は子どもたちの誕生日パーティーにも欠かせないアイテムと
なっているようです。
 本来の伝統行事としては、9日間にわたって毎晩どこかの家を訪れ、同じやりとり
を繰り返すのですが、そこまで本格的なものは、近年では影をひそめてしまったとも
言われています。クリスマスシーズンともなると、昔はあまり見られなかったクリス
マスツリーが飾られ、サンタクロースからプレゼントをもらうというアメリカ伝来の
習慣も一般的になってきました。それでも友人知人同士で気軽に集い、メキシコの伝
統料理を食べながらピニャータ割りを楽しむ風景は、都市部でもそこかしこで見られ
るようです。メキシコは食文化が豊かで、タマレス(練ったトウモロコシ粉に肉など
の具を入れ、トウモロコシの皮で包んで蒸したもの)やアトレ(トウモロコシ粉に水
や牛乳を混ぜたおもゆのような飲み物)、ポンチェ(複数のフルーツと黒砂糖、シナ
モンなどのスパイスを煮込んだホットドリンク)といったメキシコの伝統料理は、
2011年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されたほどです。
 それでは、初めて自分のピニャータを買ってもらい、ポサダに参加することを許さ
れた小さな女の子のお話をご紹介しましょう。『クリスマスまであと九日 セシのポ
サダの日』(マリー・ホール・エッツ&アウロラ・ラバスティダ文/マリー・ホール
・エッツ絵/たなべいすず訳/冨山房)では、ポサダを迎えるための準備や当日の様
子が細かく紹介されています。さあ、セシが待ちに待った、初めてのポサダが始まり
ますよ!

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
 くらくなってすぐ、おきゃくさんがあつまると、むかしからの村のはれぎをきたセ
シと、――セシは、ほかのようふくよりも、これがすきだったのです――いとこのマ
ニュエルが、ぎょうれつのせんとうをすすみました。ポサダはいつも、ぎょうれつで
はじまるのです。二人は、ヨセフとマリアとろばとのおにんぎょうをもって、ゆっく
りと中にわをまわりました。ほかの人たちはみんな、手にろうそくをもって、『せい
なるじゅんれい』のうたをうたいながら、二人のあとをついてまわりました。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 この絵本の中で、セシはピニャータをお母さんにマーケットで買ってもらいますが、
『クリスマスのつぼ』(ジャック・ケント文・絵/清水真砂子訳/ポプラ社)では、
お母さんと娘が素焼きのつぼに紙を切ってはりつけ、好きな形に作っています。この
ように親子でピニャータを作る家庭もあり、この時期の楽しみのひとつになってもい
るようです。

 さて、ちょうど10年前、本誌2004年11月号から始まった本コーナーですが、この第
33回をもちまして終了とさせていただきます。各国の文化や宗教を反映したさまざま
なお祭りと、それを取り上げた児童書をたくさん紹介することができて感無量です。
今まで応援ありがとうございました。

★参考文献
『現代メキシコを知るための60章』国本伊代編著/明石書店
『メキシコ ラテンでいこうよ アミーゴ!』トラベルジャーナル
『図説 クリスマス百科事典』
            ジェリー・ボウラー著/中尾セツ子日本語版監修/柊風舎

                           (村上利佳/笹山裕子)

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