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やまねこ10周年記念「世界の児童文学賞ラリー」レビュー集> フィンランドの賞レビュー集(その2)



フィンランドの賞レビュー集(その2)一覧

トペリウス賞  ルドルフ・コイヴ賞
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このレビュー集について 10周年記念「世界の児童文学賞ラリー」においてやまねこ会員が個々に書いたレビューを、各児童文学賞ごとにまとめました。メルマガ「月刊児童文学翻訳」「やまねこのおすすめ」などに掲載してきた〈やまねこ公式レビュー〉とは異なる、バラエティーあふれるレビューをお楽しみください。
 なお、レビューは注記のある場合を除き、邦訳の出ている作品については邦訳を参照して、邦訳の出ていない作品については原作を参照して書かれています。


 やまねこ10周年記念「世界の児童文学賞ラリー」レビュー集

トペリウス賞(フィンランド) レビュー集
Topelius-palkinto
 

★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★

最終更新日 2008/11/01(1点追加)

  フィンランド児童文学作家協会サイト内のトペリウス賞受賞作一覧のページ

★トペリウス賞(Topelius-palkinto)について
 1946年創設。主催はフィンランド児童文学作家協会。フィンランドで出版された、児童・ヤングアダルト世代向けの作品で、特にすぐれたものに毎年贈られる。または、児童文学の作家として特に功績の認められた個人に、その作品のすべてを対象として贈られることもある。子どもの本を対象とした賞としてはフィンランドで最も長い歴史を誇る。受賞者の発表は毎年12月。(白樺と星・・・フィンランドの児童文学のサイトより )


"Sokerista, kukkasista" * "Aavikoiden seikkailija"


2006年トペリウス賞候補作

"Sokerista, kukkasista"(2006) by Mimmu Tihinen (未訳読み物)

その他の受賞歴


 『お砂糖とお花で』(仮題)

 メ リッサが帰ってこない。図書館の前にいるのをだれかが見たのが最後。ママとわたしを、どれだけ心配させれば気が済むの。わたしはミントゥ、15歳。メリッサは双子の姉だけど、二卵性だからちっとも似ていない。わたしの身長はメリッサより低いのに、体重は同じなんだから。美人で明るいメリッサは、学校でも人気者。
 メリッサ、どうして帰ってこないの。どこにいるの。何日か過ぎたある早朝、警察官が家にやってくる。そして――。メリッサ、あなたにはもう会えないの? わたしの大切なメリッサ、どうしていなくなってしまったの?

 つらい物語だ。かけがえのない存在を失ったミントゥの悲しみが、読者の心に突き刺さる。読み始めたときは、メリッサの失踪に犯罪がからむなど社会性のある展開になるのかとも思ったが、そうではなかった。ミントゥの語りで進むこの物語は、常に彼女の心のうちに焦点が合っている。本書のタイトルは、マザーグースの「女の子は何でできているの?」という詩の一節。タイトルが示すとおり、少女の心のありようを、みずみずしい筆致で描いた作品である。
 ミントゥは、いなくなる直前のメリッサとけんかして口汚く罵ってしまい、それが自分から姉への最後の言葉になったと悔やみ続ける。どれほど悔やんでもやり直せないという事実は、少女にはあまりにむごい。しかし事実は受け入れなくてはならない。ミントゥの語りは、あるときはいつも姉と一緒だった幼い日々を懐かしみ、あるときは現実のつらさに打ちのめされそうになりながら、懸命に物語をつむいでいく。そのなかで、双子の娘たちをひとりで育ててきた母、母と離婚して外国にいる父、ミントゥが敬遠していたメリッサの友人たちといった周囲の人々の姿が、少しずつ立体的になる。ミントゥは、彼らもまた自分と同じように悲しみを抱えていることに気づき、彼らとともに生きている自分を実感しはじめる。
 読者はミントゥの心に寄り添いながら、自分もどこかで経験した喪失の痛みをミントゥと分かち合うことになる。終盤には、だれかがそっと髪をなでてくれるような安らぎが、読者にもミントゥにも訪れる。100ページ足らずの小さな本だが、いつまでも心に残る作品。ラストシーンは雲間から光がさすようで、その光の美しさと温かさに、涙が止まらなかった。

(古市真由美) 2008年8月公開

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2001年トペリウス賞受賞作

"Aavikoiden seikkailija"(2001) by Raili Mikkanen ライリ・ミッカネン (未訳読み物)

その他の受賞歴


 『砂漠の冒険者』(仮題)

 19世紀、フィンランドがロシア帝国内の大公国だった時代。文武両道にたけ、才気あふれるフィンランド人青年ユリヨ・ヴァリン(Yrjo Wallin [Yrjö])は、故郷をあとにアラビア半島へ向かう。西欧では未知の部分が多いこの地域の、詳細な地図を作ろうというのだ。同時に、アラビアのある一族に伝わる貴重な書物を、不正に入手した者から奪い返すという使命も帯びていた。実在した冒険家の若き日々を描く歴史小説。

 事実を基にした冒険譚だ。ユリヨが残した書簡やメモに取材し、生涯に3回アラビアへ赴いた彼の、最初の旅を物語にしている。ロシアのペテルブルクで医学を修め、アラビア語も習得したユリヨは、名を変え、中央アジア出身のイスラム教徒に変装して旅をする。もともと肌が浅黒く、目も髪も黒かったというのだが、西欧人が変装を貫き通すのは、並大抵のことではなかったはず。これだけでも十分に大冒険といえるのではないか。
 アラビアの砂漠では、灼熱地獄、耐え難いのどの乾き、盗賊の襲撃、病魔と、次から次に危険が待ち構えている。主人公は大変だけれど、読者としては期待どおりだ。異文化との接触は困難に満ちていて、ユリヨに予期せぬ失望や苛立ち、そして大きな喜びをもたらす。それらをまっすぐに受け止める若いユリヨの姿が、さわやかに描かれている。砂漠には砂漠の掟があり、従わない者は生きていけない。その掟は西欧の常識とは大きく異なるが、西欧にはない懐の深さも持っている。相手が盗賊であっても、交渉が成立すればともにたき火を囲んで一夜を明かすといった、故国では考えられない光景に、ユリヨは驚き、アラビアに魅せられていく。
 巻末に付されている作者の解説によると、ユリヨは41歳の誕生日の前日に、突然この世を去ったという。短い年月に、情熱がぎゅっと凝縮された人生だったのだろうなと思う。ユリヨについて、地元フィンランドではあまり知られていないらしいのだが、アフリカを探検した英国人リヴィングストンと同時代の人。リヴィングストンが受賞した英国王立地学協会の賞を、ユリヨも受けているということだ。ユリヨのことや当時の状況をもっと調べてみたくなった。本書は平易な文章で書かれ、コンパクトにまとめられているので、冒険家の業績を知る入門編として手ごろであった。
 作者ライリ・ミッカネンは、歴史に題材をとった子どもの本を数多く発表している。

(古市真由美) 2008年11月公開

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フィンランドの賞レビュー集(その2)一覧 トペリウス賞  ルドルフ・コイヴ賞
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 やまねこ10周年記念「世界の児童文学賞ラリー」レビュー集

ルドルフ・コイヴ賞(フィンランド) レビュー集
Rudolf Koivu -palkinto
 

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最終更新日 2009/06/18 レビューを1点追加

  フィンランド児童文学研究所サイト内のルドルフ・コイヴ賞受賞作一覧のページ

★ルドルフ・コイヴ賞(Rudolf Koivu -palkinto)について
 画家ルドルフ・コイヴ(1890〜1946)の業績を称えて、コイヴの没後間もない1949年に創設された。授賞の目的は、児童書の挿絵の地位と水準を向上させることである。対象となるのは、過去2年間に発表された児童書の挿絵で、挿絵の技法や作品の形式は不問。電子的な形式のマルチメディア作品も対象となる。主催はフィンランドグラフィックデザイナー協会 Grafia(Grafia ry)。発表は隔年1月〜2月。(月刊児童文学翻訳2007年2月号の記事より )


"Herra kuningas"『ちいさなおうさま』  * "Mykka tytar〔Mykkä tytär〕"  * "Eelis mokilla〔Eelis mökillä〕" * "Tatun ja Patun oudot kojeet"(リンク)  * "Taikuri Into Kiemura"(リンク) * 
"Risto Rappaaja ja kauhea makkara 〔Risto Räppääjä ja kauhea makkara〕"
←追加


1987年ルドルフ・コイヴ賞受賞作

"Herra kuningas" (1986) Raija Siekkinen ライヤ・シエッキネン文 Hannu Taina ハンヌ・タイナ絵
『ちいさなおうさま』 さかいれいこ訳 冨山房 1989 (邦訳絵本)

その他の受賞歴
1987年ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞グランプリ

ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞レビュー集


ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞のレビュー集を参照のこと

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1985年ルドルフ・コイヴ賞(画家カーリナ・カイラが全業績に対し受賞)

"Mykka tytar〔Mykkä tytär〕"(1986)
by Sirkka-Liisa Heinonen シルッカ=リーサ・ヘイノネン
illustrations by Kaarina Kaila カーリナ・カイラ
(未訳絵本)

その他の受賞歴
1987年フィンランドの絵本賞(Suomen kuvakirja -palkinto)
1987年ライプチヒ世界で最も美しい本銀賞


 『口のきけない娘』(仮題)

 地の精の夫婦が授かった娘は、ほかの子と変わらない姿なのに、口をきくことだけはできませんでした。娘は成長し、すばらしい布を織る働き者になります。やがて娘の両親は年老いて、遠い影の国へ旅立つときを迎えました。父親はひとりで先にいきますが、母親は自分の足で歩けず、娘が背負っていくことになります。旅の途中で、娘は白いひげの小人に出会い……。

 80年代のフィンランドを代表する挿絵画家の一人、カーリナ・カイラの美しい絵が堪能できる作品。カイラの持ち味は、やわらかな色合いによる、叙情的で幻想的な雰囲気だ。そんなカイラの画風と、クラシカルな民話風の物語とが、たがいによく引き立てあっている。
 物語の前半は、ひんやりとした静寂に支配されていて、なんだかぞっとした。この静けさは、単に主人公が口をきけないからだけでなく、物語が死と悲しみのイメージに満たされていることによるものだろう。だが後半、若い生命の叫びがほとばしる瞬間があり、すると暗い静けさは消滅する。最後のページでは挿絵も明るく、大きく描かれた木の枝が、光に向かって伸びていくようだ。
 挿絵でいちばん見ごたえがあるのは、地の精の母親がまだ赤ん坊の娘をゆりかごに入れ、野原で子守唄を歌っているシーン。空に細い三日月がかかり、野原は淡い金と銀の光に照らされている。なんともいえずミステリアス。

 この作品はもともと、出版社 Otava 社が開催した絵本コンテスト(開催年不明)の入選作だったようである。カイラの絵による作品の邦訳としては、アンデルセンの『おやゆびひめ』(福井信子訳/福武書店/1991年)があるが、残念ながら絶版。カイラはアンデルセンの童話に多くの挿絵を描いており、それらをまとめた豪華な絵本もフィンランドで出ている。

(古市真由美) 2008年12月公開

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2007年ルドルフ・コイヴ賞候補作

"Eelis mokilla〔Eelis mökillä〕"(2006)
by Tittamari Marttinen
illustrations by Anne Peltola
(未訳絵本)

その他の受賞歴


 『夏の家のエーリス』(仮題)

 小さな男の子エーリスの両親は、車にどっさり荷物を積み込んでいます。これから一家そろって、「夏の家」へ行くのです。夏の家とは、町から離れた湖のほとりにある、シンプルな木造のコテージ。いとこの女の子イーリスの家族もやってきて、楽しい夏休みが始まります。さあ、今年はどんなすてきなことが待っているかな?

 北国フィンランドにつかのま訪れる夏の美しさと、夏の到来を心待ちにしている人々の思いとが、ストレートに伝わってくる作品です。この絵本のメッセージはただひとつ、「夏っていうのは、楽しむためにある季節!」ということ。とはいえ、「夏の家」での毎日には、特別なイベントが用意されているわけではありません。長く暗い冬のあと、ようやく空に戻ってきてくれた太陽の光を全身で受け、夏そのものを味わうために、人々は森や湖に囲まれてのんびりと過ごすのです。泳いだり、釣りをしたり、ソーセージを焼いたり、歌ったり踊ったり、絵本のすべてのページで、子どもも大人も、このすばらしい季節を満喫しています。みんな、いまは夏だというだけで、笑顔になってしまうのです。実際、夏にフィンランドを訪れると、誰もがにこにこしているんですよ。
 エーリスたちが、こだまに向かって「質問」を叫ぶと、こだまが「正しい答え」を返してくる、というシーンがあります。「質問」の最後の部分がこだまになって聞こえるので、質問のことばを工夫すれば、いつでも期待どおりの答えがもらえるわけです。いちばん重要な質問は、「どっちが楽しい? 今年の夏? 来年の夏?」というもの。こだまの答えはもちろん、「来年の夏!」去年より、今年の夏のほうが楽しくなった気がするし、来年の夏は、もっともっと楽しくなるはずなのです。それを信じて、人々はまた、次の冬を耐えるのですね。コラージュを用いたペルトラの絵は、にぎやかでかわいらしく、心はずむ夏休みのお話によく合っています。

(古市真由美) 2009年3月公開

2007年ルドルフ・コイヴ賞 子ども審査員団が選ぶ優秀作候補

"Tatun ja Patun oudot kojeet" (2005)
by Aino Havukainen アイノ・ハブカイネン and Sami Toivonen サミ・トイボネン
『タトゥとパトゥのへんてこマシン 14のおもしろ発明品を一挙大公開!』
いながきみはる訳 偕成社 2007(邦訳絵本)

その他の受賞歴
「タトゥとパトゥ」シリーズのうち、2007年に出版された5作目 "Tatun ja Patun Suomi"(仮題『タトゥとパトゥのフィンランド』)が2007年フィンランディア・ジュニア賞を受賞。


フィンランディア・ジュニア賞のレビュー集を参照のこと

2009年ルドルフ・コイヴ賞候補

"Taikuri Into Kiemura" (2007)
by Jukka Itkonen
illustrations by Christel Ronns 〔Christel Rönns〕
(未訳絵本)

その他の受賞歴
2007年アーヴィド・リーデッケン賞候補作品

2007年フィンランディア・ジュニア賞候補作品


フィンランディア・ジュニア賞のレビュー集を参照のこと

「リストとゆかいなラウハおばさん」シリーズのうち、2000年に出版された "Risto Rappaaja ja Nuudelipaa 〔Risto Räppääjä ja Nuudelipää 〕" が2001年ルドルフ・コイヴ賞(*注)を受賞 している。下のレビューは本シリーズの2作目にあたる。(*注 2001年のルドルフ・コイヴ賞においては、Aino Havukainen & Sami Toivonen による "Veera ja Menopelit"(2000) も同時に受賞している)

"Risto Rappaaja ja kauhea makkara 〔Risto Räppääjä ja kauhea makkara〕" (1998)
by Sinikka Nopola シニッカ・ノポラ, Tiina Nopola ティーナ・ノポラ文
illulstrated by Aino Havukainen アイノ・ハブカイネン and Sami Toivonen サミ・トイボネン
『リストとゆかいなラウハおばさん2 ぶつぶつソーセージの巻』
末延弘子訳 小峰書店 2008 (邦訳読み物)

本シリーズの、その他の受賞歴
◎IBBYオナーリスト(フィンランド) →参考
 2002年 "Risto Rappaaja ja Nuudelipaa 〔Risto Räppääjä ja Nuudelipää 〕" が受賞(シリーズ3作目)
◎プラッタ賞 Platta-palkinto 〔Plättä-palkinto〕 →参考
 2002年 "Risto Rappaaja ja pakastaja-Elvi 〔Risto Räppääjä ja pakastaja-Elvi 〕" が受賞(シリーズ4作目)
 2004年 "Risto Rappaaja ja sitkea finni 〔Risto Räppääjä ja sitkeä finni〕" が受賞(シリーズ6作目)


 リストは、ママが仕事で海外に行っている間、ラウハおばさんと一緒に暮らしている。独身のラウハおばさんは電話のセールスレディ。秋の新商品にと、日持ちするソーセージを探しはじめた。下の階に住むミスター・リンドベリが、ブダペストの屋外マーケットに「つて」があると言う。三人は買い出しにでかけることになったのだが、リストから話を聞いただけのラウハおばさんは、まさか海外まで行くとは思わず飛行機に乗り込み、ミスター・リンドベリは機内食を食べ始めた頃に飼い犬をほったらかしてきたことを思い出し、旅は最初からドタバタ続き。さて、無事にソーセージの買い付けができるのか!?

 1巻の『リストとゆかいなラウハおばさん1 なぞのきょうはく状の巻』(レビューはこちら)を読んだときに、ラウハおばさんって最高におもしろいと思ったけれど、2巻でも期待通りに、いや期待以上にやらかしてくれる。飛行機に乗ってもまだ、飛行機の形をしたソーセージ売り場だと思い込んでいるし、ブタペストで二人乗りリフトに乗ったときも、安全バーを降ろさないまま出発して大騒ぎになる。甥のリストから「おばさん、フィンランドにいるよりものびのびしてる」と思われる始末だ。そこから事件が発生して、1巻に負けず劣らずの盛り上がりに発展していく。
 ストーリーのおもしろさを2倍にも3倍にもパワーアップさせているのが、ふんだんに添えられているロイヴォネンとハヴカイネンによる絵だ。このふたりは、絵本『タトゥとパトゥのへんてこマシン 14のおもしろ発明品を一挙大公開!』(いながきみはる訳/偕成社 レビューはこちら)の作者――そう聞いただけで、笑ってしまう人も多いだろう。ふたりの描く表情の豊かさには脱帽だ(特に口に注目)。
 このシリーズ、フィンランドでは、テレビのアニメーション化に加え、2008年には実写版で映画化されるほどの人気を博している。小峰書店のサイトによると原書は現在9巻まで出版されており、邦訳も追いかけて出版してくれとのこと。嬉しい限りである。

(植村わらび) 2009年6月公開

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