|
今回の本コーナーは、「やまねこ調査隊」に続けて、「第2回 やまねこ賞」の結果を発表する。 さて、絵本部門の結果だが―― ■絵本部門 ★大賞『ウエズレーの国』 ◆2位(2作同点2位)『夕あかりの国』
アストリッド・リンドグレーン作 マリット・テルンクヴィスト絵 石井登志子訳 徳間書店 ◆2位(2作同点2位)『ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった』 ◆4位『くまのオルソン』 ◆5位『クレリア えだのうえでおきたできごと』 読み物部門大賞の『ちいさくなったパパ』は、分類上読み物となっているが、スタルクの文章を日本の画家はたこうしろうが絵本化したもの。5位の『見えない道のむこうへ』も、絵本に近い構成の作品だ。ちなみに、特集記事の翻訳書ベスト10「絵本・児童書・ヤングアダルト」(※)では上位入賞を果たした『ハリー・ポッターと賢者の石』『黄金の羅針盤』は、99年末の発行であったため、やまねこ賞の対象時期からははずれている。 未訳部門大賞と3位は、言わずと知れた「ハリー・ポッター」シリーズ第3作と第2作。当分この人気は衰えそうもない。 絵本部門2位の『ストライプ』と未訳部門の NO, DAVID! は同じ作家によるもので、独特のユーモア感覚が人気。5位『クレリア』は、いつのまにかいなくなってしまう不思議な虫の物語で、読んだ子どもたちの間ではクレリアさがしがちょっとしたブームになったという。 (ながさわくにお) (※ 月刊『翻訳の世界』2000年4月号の特集「100人に聞く99年イチ押し翻訳書」の「ジャンル別ランキング E 絵本・児童書・ヤングアダルト部門」のことを指しています。) |
「キッズBOOKカフェ」(月刊『翻訳の世界』2000年4月号掲載)のホームページ版です。
表紙の画像は、出版社の許可を得て掲載しています(無断転載不可)。
copyright © 1998-2002 yamaneko honyaku club