メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2016年3月号   オンライン書店


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2016年3月号
   =====☆                    ☆=====
  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
                                No.169
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2016年3月15日発行 配信数 2570 無料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2016年3月号もくじ●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎特別企画:2016年国際アンデルセン賞の候補者たち その2
 スージー・リー(韓国)
 マリット・テルンクヴィスト(オランダ)
◎特別企画連動レビュー:『おねえちゃんにあった夜』
        シェフ・アールツ文/マリット・テルンクヴィスト絵/長山さき訳
◎賞速報
◎イベント速報
◎読者の広場

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特別企画●2016年国際アンデルセン賞の候補者たち その2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1月20日に国際アンデルセン賞の候補者の中から、作家賞、画家賞ともに5名のシ
ョートリストが発表された。作家賞のショートリストには、Cao Wenxuan(中国)、
Louis Jensen(デンマーク)、Mirjam Pressler(ドイツ)、Ted van Lieshout(オ
ランダ)、Lois Lowry(アメリカ)、画家賞には、Rotraut Susanne Berner(ドイツ)、
Pejman Rahimizadeh(イラン)、Alessandro Sanna(イタリア)、Suzy Lee(韓国)、
Marit Tornqvist(オランダ)が選ばれた。栄誉ある2016年国際アンデルセン賞の受
賞者は、来月4日からイタリアで開催されるボローニャ・ブックフェアの会場で、国
際児童図書評議会(IBBY)より発表の予定だ。
 本誌今月号では、2015年9月号に続き、アンデルセン賞の候補者の中から画家賞シ
ョートリストの2名、スージー・リー(韓国)とマリット・テルンクヴィスト(オラ
ンダ)を紹介する。
         (「Marit Tornqvist」の「o」の上にウムラウト(¨)がつく)

【参考】
▼国際児童図書評議会(IBBY)公式ウェブサイト
http://www.ibby.org/

▼2016年国際アンデルセン賞審査員および候補者リスト(IBBY内)
http://www.ibby.org/1492.0.html

▽国際アンデルセン賞について(本誌1999年10月号情報編)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/1999/10a.htm#a1bungaku

▽国際アンデルセン賞受賞者リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/andersen/index.htm

▽本誌2009年9月号「特別企画:2010年国際アンデルセン賞の候補者たち」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2009/09.htm#kikaku

▽本誌2011年11月号「特別企画:2012年国際アンデルセン賞の候補者たち その1」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/11.htm#kikaku

▽本誌2012年3月号「特別企画:2012年国際アンデルセン賞の候補者たち その2」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2012/03.htm#kikaku

▽本誌2015年9月号「特別企画:2016年国際アンデルセン賞の候補者たち その1」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2015/09.htm#kikaku

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


〜スージー・リー(韓国)〜

 "Wave"、"L'onda"、"La Ola"、"Onda"、"La Vague"、"Welle"、"Fala"、"Val"、
『海浪』、言語は異なるものの、これらはすべてスージー・リーの文字なし絵本『な
み』(講談社)のタイトルである。アメリカで2008年に最初に出版され、イタリア、
スペインが後を追った。翌年ブラジル、ポルトガル、フランス、ドイツ、韓国、ポー
ランド、そして日本と続き、その後もスロベニア、中国で出版されている。
 南北アメリカからヨーロッパ、そしてアジアまで――これほど多くの国で出版され、
愛されていることに驚くのは、私だけではないはずだ。要因は、作者を語るのに欠か
せないシンプルで躍動的な絵と、直感的なテーマだろう。『なみ』は、チャコール
(木炭)の素朴な線描に海の青を彩色しただけのシンプルな絵で、場所を波打ち際に
固定し、少女が波とカモメと遊ぶ様子を描いた文字なし絵本だ。波という自然を相手
に遊ぶ楽しさだけでなく、現実と空想を行き来するさまがうまく表現されている。少
女が波に向かって、様子をうかがったり、けしかけたりしているのを見ると、読者は
そこに現実と空想世界の境界線があることに気づく。空想の世界で、波は、より大胆
に、より自由に動き、少女は波とカモメとともに楽しいひと時を夢中で過ごすのだ。
 その境界線に見開きの「中とじ」が利用されているのがこの本の特徴だ。このつく
りは "Mirror"(未訳)と『かげ』(講談社/本誌2010年12月号「注目の本」のレビ
ュー参照)にも共通しており、あわせて「境界絵本3部作」と呼ばれている。文字な
し(あるいはごくわずかな言葉のみ)で統一し、また縦横の向き・めくり方を変えな
がらも同じ版型でそろえるなど、こだわって作られた3冊だ。絵本に描かれている現
実と空想世界の境界線は、誰しも身に覚えがあるものだろう。そして題材に、波、鏡、
影――どこにでもありながら興味をひく奥深いものを取り上げることで、人種も、言
語も、文化も、宗教も越えて、すべての人々の心に入り込むことができたのだと思う。
 さて、このような絵本を送り出してきたスージー・リーとは、どういう人物なのか。
1974年韓国のソウルに生まれた。ソウル大学で絵画を学び、1996年に卒業。フリーラ
ンスのイラストレーターとして働いていたが、「本」という媒体の持つ力にひかれ、
ロンドン芸術大学のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツでブックアートを学
び、2001年に修士号を取得する。この時の修了作品がボローニャ・ブックフェアで展
示され、翌年イタリアの出版社から "Alice in Wonderland"(未訳)として刊行され
た。さらにスイス、イタリア、韓国の出版社との仕事が続く。『なみ』の制作中はア
メリカのテキサス州ヒューストンで暮らしており、この絵本は2008年にアメリカの出
版社から出された。その後シンガポールに拠点を移し、2012年からは故郷のソウルに
戻って暮らしている。
 イタリア、シンガポール、メキシコなど世界各地で、原画展や講演会、ワークショ
ップをおこない、子どもたちや読者とふれあっている。2013年には、本の中に本が、
その本の中にまた本があるという奇想天外なつくりの絵本『このあかいえほんをひら
いたら』(ジェシー・クラウスマイヤー文/石津ちひろ訳/講談社)が話題となり、
全米ブックフェスティバルのポスターを担当した。招待されておこなったスピーチの
様子をウェブキャストで見ることができるが、質疑応答の際の子どもたちの質問が何
ともほほえましく、作品がどれほど愛されているのかがよくわかる。
 お隣の国、韓国の女性が絵本の分野で世界的に活躍し、国際アンデルセン賞のショ
ートリストに残ったことはよろこばしい限りだ。さらに、彼女が感銘を受けたアーテ
ィストとして、ミヒャエル・ゾーヴァ、マイラ・カルマンとともに長新太の名前をあ
げているのを知り、あまりにうれしくて、彼女の受賞を祈らずにはいられなくなるの
だった。

【参考】
▼スージー・リー公式ウェブサイト
http://www.suzyleebooks.com/

▼スージー・リー紹介ページ(IBBY公式ウェブサイト内)
http://www.ibby.org/1202.0.html?&tx_ttnews%5Btt_news%5D=171&cHash=69c3a2178
bd9d55e111148a3970b7e2e

▼"Wave" の紹介動画(YouTube 内 Chronicle Books のチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=zTTIu78vtt0

▼2013年全米ブックフェスティバルでのスピーチ
                  (Library of Congress のウェブキャスト)
http://www.loc.gov/today/cyberlc/feature_wdesc.php?rec=6128

▽スージー・リー作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/l/suzylee.htm

                               (植村わらび)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


〜マリット・テルンクヴィスト(オランダ)〜

 1964年スウェーデンのウプサラでマリット・テルンクヴィストは生まれた。スウェ
ーデン人の父とオランダ人で児童文学者のリタ・テルンクヴィストを母に持つ。5歳
からオランダで育つが、毎年夏を過ごすためスウェーデンを訪れていた。アムステル
ダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーで絵を学び、25歳のときに絵本の挿絵
画家としてデビュー。デビュー作は2作品あり、1作が母親との共著『おじいちゃん
とのクリスマス』(大久保貞子訳/冨山房)で、もう1作がアストリッド・リンドグ
レーンの『こうしはそりにのって』(今井冬美訳/金の星社)だった。自身で文も絵
も手がけた『愛についてのちいさなおはなし』(野坂悦子訳/小峰書店)が1996年に
オランダで銀の石筆賞を、2006年には『小さな小さな魔女ピッキ』(トーン・テレヘ
ン文/長山さき訳/徳間書店)が同じくオランダで金の絵筆賞を受賞している。本国
では、リンドグレーンの絵本の挿絵画家として広く知られているが、その縁は幼いこ
ろからで、もともと母親がリンドグレーン作品をオランダ語に翻訳していたことがき
っかけだった。挿絵を担当すると決まったときもリンドグレーン本人が驚きとても喜
んでくれたという。
「光や明るさは、私にとって間違いなく最重要と言えるものです。色の明るさや濃淡
で、画面の空気感や雰囲気を表現する方法を、ずっと探してきました」そう機関誌の
インタビューでテルンクヴィスト本人が語っているように、水彩やアクリル絵の具を
使って画面に明るさや暗さを出し、主人公の心象風景を表現するような手法が特徴的
だ。リンドグレーン作品においても、ピッピやロッタちゃんなど明るく生き生きとし
たキャラクターが活躍する「動」のイメージの作品ではなく、あまり知られていない
もうひとつの側面、「静」のイメージの作品を手がけることが多い。近年挿絵を担当
した『夕あかりの国』(石井登志子訳/徳間書店)や『赤い鳥の国へ』(同左)は、
貧しい農家にもらわれ働くことを強いられる兄と妹や病気で歩けなくなった男の子な
ど難しい境遇の子どもたちが主人公の物語だ。現実ではかなわないと思っていた願い
が不思議な出来事をきっかけにかなっていくというものだが、テルンクヴィストの描
く淡い夕方の空の色や明るく幻想的な緑色を見ていると、すべては夢や幻に過ぎなか
ったのではないかという、何ともせつない気持ちにさせられる。『赤い鳥の国へ』で
テルンクヴィストは、苦しい現実世界をくすんだ暗い筆致で描き、それと対照的に子
どもたちの願いが込められた心象風景を目が覚めるほどに明るく美しく描いている。
前のシーンの色調が暗いぶん、願いがかなったシーンの画面に広がる透明感のある色
は、あまりにきれいで胸にしみる。2つの作品には、どんな境遇の子どもたちも心の
中は幸せであってほしいという作者の願いが込められており、挿絵にも祈りに似た静
けさがあるようだ。
 そんな願いが共通しているように思える作品に、本号連動レビューで取り上げた
『おねえちゃんにあった夜』(シェフ・アールツ文/長山さき訳/徳間書店)もある。
やはり難しい境遇に立たされている男の子が主人公のお話だが、詳しくは連動レビュ
ーをご参照いただきたい。
 心象風景を幻想的に描くことに力を入れているように思えるテルンクヴィストだが、
デビュー当初は物語に沿った風景を丁寧に描きこむオーソドックスな作品を発表して
いた。金の絵筆賞を受賞した『小さな小さな魔女ピッキ』の頃から物語の行間を読む
ような表現に変わり、後期印象派の絵のようだと評されるようになった。デビュー当
初から一貫して変わらないのは、どのような世界を表現するときもテルンクヴィスト
の絵にはどこか静けさがあり、やわらかくおだやかな空気が流れているということだ
ろう。近年は難しい題材を選び、辛い境遇にある子も含めたすべての子どものために
絵本を描くことを試みているようにも思える。彼女がこれからどのような作品を描く
のか、この先の動向に期待が膨らむ。

※『こうしはそりにのって』の画家名表記はマーリット・テーンクヴィスト、『おじ
いちゃんとのクリスマス』『愛についてのちいさなおはなし』はマリット・テーンク
ヴィスト。

【参考】
▼マリット・テルンクヴィスト公式ウェブサイト
http://www.marittornqvist.nl/

▼マリット・テルンクヴィスト紹介ページ
             (アストリッド・リンドグレーン公式ウェブサイト内)
http://www.astridlindgren.se/en/mer-fakta/illustratorer/marit-tornqvist

▼マリット・テルンクヴィスト紹介ページ(Project MUSE ウェブサイト内)
http://muse.jhu.edu/journals/bookbird/summary/v052/52.2.kraayenbrink02.html

                                (岡田衣央)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2016年国際アンデルセン賞の候補者たち その2 連動レビュー●
                        幼い男の子の目からとらえた死
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『おねえちゃんにあった夜』
シェフ・アールツ文/マリット・テルンクヴィスト絵/長山さき訳
徳間書店 定価1,700円(本体) 2015.09 48ページ ISBN 978-4198640170
"Groter dan een droom" text by Jef Aerts, illustrations by Marit Tornqvist
Querido, 2013
Amazonで詳細を見る   hontoで詳細を見る   Amazonで原書を見る

★2014年銀の石筆賞受賞作品

 うちの壁に、おねえちゃんとぼくの写真が並んでかけてある。おねえちゃんの写真
のほうは白黒でくすんでいる。ぼくが生まれる前に死んじゃって、もういないから。
 ある日、鳥の形のおかしを食べていたら、不思議な声が聞こえた。「ねえ、あたし
のおとうと! いっしょにでかけよう。夜になったら、むかえにくるからね」これは
きっとおねえちゃんの声だ。会ったことはないけど、ぼくにはわかった。その夜、ふ
と気づくと、ベッドのそばにおねえちゃんがいた。「おきて! でかける時間よ」ぼ
くは、おねえちゃんにいろいろ聞きたかった。でも、なにもいわずにベッドからでて、
おねえちゃんと自転車ででかけた。いっしょに坂を下って、森をぬけて、小川をこえ
て、きょうそうもした。おねえちゃんは自転車にのるのははじめてといったけど、死
んだらなんでもできるみたい。空を飛ぶことだって……。
 主人公の男の子が生まれる前に亡くなった姉。でも、家の隅々に「悲しみ」として
存在しているのを、男の子は感じている。その姉が突然現れ、驚くのと同時に、知り
たいことが湧いてくる――死んでもしゃっくりはでるのか、願いがかなうなら生き返
りたいと思うか、などなど。姉と過ごしたこの一夜で、死にまつわる疑問は解決して
いないだろうが、「ほんもの」の姉と会ったことで、現実感のなかった姉の死を、リ
アルな死として男の子は感じとったと思う。作者アールツには、この男の子と同じよ
うに、自分が生まれる前に亡くなった姉がいたという。出会うはずのない姉弟の一夜
の体験は、アールツが姉と一緒にしたかったことなのかもしれない。
 幼い男の子の目から死を描いた本書には、そこはかとない悲しみの中に子どもらし
いおかしみも漂う。そんな切なく優しい世界を、画家テルンクヴィストがやわらかな
色彩で見事に描きだしている。グラデーションになった夕焼けや夜空は、悲しいくら
いに美しい。姉弟を見守るようにあちこちにいる鳥たちは、ふたりを結ぶ架け橋に思
える。ふたりがボートの上でおかしを分け合い、鳥が楽しそうにまわりを飛び交う場
面は、とりわけ胸にしみた。テルンクヴィストは絵を描くにあたり、実際に作者の故
郷を訪れたそうだ。幻想的ながらどこかリアリティーのある絵は、取材に裏打ちされ
たものだったのだ。本書を生みだしたこの作家と画家――名コンビ誕生の予感がする。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【文】シェフ・アールツ(Jef Aerts):1972年、ベルギー生まれの作家、詩人。ル
ーヴェン近郊の緑豊かな村で育つ。文学と演劇を学んだのち、劇作家、ジャーナリス
トの仕事を経て、1999年に作家となる。2012年に出版した初の児童書 "Het kleine
paradijs" は、オランダやベルギーで高い評価を得た。本書は初の邦訳作品で、ヨー
ロッパのほか、中国、韓国でも翻訳されている。3児の父。

【絵】マリット・テルンクヴィスト(Marit Tornqvist):本誌今月号の特別企画
「2016年国際アンデルセン賞の候補者たち その2」参照。

【訳】長山さき:1963年、兵庫県生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。1987年
にオランダ政府奨学生としてライデン大学に留学し、その後もオランダに在住。訳書
に『残念な日々』(ディミトリ・フェルフルスト作/新潮社)、『小さな小さな魔女
ピッキ』(トーン・テレヘン文/マリット・テルンクヴィスト絵/徳間書店)などが
ある。現在、夫と息子とアムステルダムで暮らしている。

【参考】
▼シェフ・アールツ公式ウェブサイト(オランダ語、一部英語)
http://www.jefaerts.com/

▼長山さき公式ブログ「長山さきのオランダ日記」
http://orandanikk.exblog.jp/

【特殊文字】
「Tornqvist」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく

                                (蒲池由佳)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2016年MWA賞候補作品発表(受賞作品の発表は4月28日の予定)
★2015年コスタ賞最優秀賞発表
★2016年アガサ賞児童書及びヤングアダルト部門候補作品発表
                     (受賞作品の発表は4月30日の予定)
★2016年度IBBYオナーリスト発表
★2016年ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト発表
★2016年カーネギー賞ロングリスト発表
(カーネギー賞およびケイト・グリーナウェイ賞ショートリストの発表は3月15日、
                      受賞作品の発表は6月20日の予定)

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 軽井沢絵本の森美術館「ピーター・パンの世界 〜2つの物語〜」
 高知県立文学館「宮沢賢治 ことばの宇宙展」 など

★講演会情報
 大阪高島屋「宮西達也ワンダーランド展&ギャラリートーク」
 MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
 「金原瑞人さん、ひこ・田中さんのトーク&サイン会」 など

★イベント情報
 ゲートシティホール「国際子どもの本の日2016 子どもの本の日フェスティバル」
 イタリア文化会館「イタリアブックフェア2016」 など 
 
 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

                          (山本真奈美/冬木恵子)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●読者の広場● 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる
お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ
ください。

※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。
※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。
※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。
※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編
集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ●

 本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。
こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。
http://www.yamaneko.org/info/order.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・

 詳細は10日頃、出版翻訳ネットワーク内「やまねこ翻訳クラブ情報」のページに掲
載します。どうぞお楽しみに!
          http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽

  やまねこ翻訳クラブ(yagisan@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆
 独創的なデザインで世界120ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代
表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ
ルは時計をファッションアクセサリーのひとつと考え、カジュアルでポップなライン
からフォーマルなシーンにも使えるアイテムまで、年間300種類以上のモデルを発売
し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグや革小物な
どのラインを展開しています。
TEL 03-5992-4611
http://www.fossil.com/      (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★☆     出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです     ☆★
             http://www.litrans.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★
          http://honyakuwhod.blog.shinobi.jp/
未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や
編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ広報ブログ =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

★広報ブログ「やまねこ翻訳クラブ情報」(litrans グループ ブログ内)
                  http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/
 ※各掲示板の話題やクラブの動きなど、HOTな情報をご紹介しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記●今月号では国際アンデルセン賞の候補者たちを特集しました。子どもた
ちの幸せを願い創作を続ける各国の候補者の思いを知り、編集作業は心温まるもので
した。来月の受賞者の発表がとても楽しみです。(み)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発 行 やまねこ翻訳クラブ
編集人 三好美香/蒲池由佳(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
企 画 赤塚きょう子 植村わらび 尾被ほっぽ 岡田衣央 加賀田睦美
    かまだゆうこ 手嶋由美子 冬木恵子 増山麻美 森井理沙 安田冬子
    山本真奈美
協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内
    からくっこ キジトラ くらら コアラン みちこ
    html版担当 ayo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信
しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。
・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。
・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。
・無断転載を禁じます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2016年03月号   オンライン書店

Copyright (c) 2016 yamaneko honyaku club. All rights reserved.

やまねこ翻訳クラブロゴ