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最終更新日 | 2013/09/15 | 新規公開 |
2013/09/19 |
『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』と『算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか?』の レビューへのリンクを追加、訳者メッセージへのリンクも追加 |
★注意★
・「月刊児童文学翻訳」2013年9月号の特集にあわせて、作成しました。便宜上、一般的に使用されている「障害」という言葉・表記を使用しています。
・翻訳作品だけを載せていますが、一部、本サイト内にレビューがある作品、シリーズの続きの作品については、未訳作品のタイトルもあげています。
・登場人物が障害を持っているという設定であるものの、作品のメインテーマとして深く扱われていない作品も含まれています。
●ハンディのある人を描いた作品
【ADHD(注意欠陥・多動性障害) 自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群ほか) 学習障害(LD) ダウン症ほか】(本ページ)
【聴覚障害 視覚障害 筋ジストロフィー・小児まひ・事故などによる身体の麻痺 事故などの傷による外見上のハンディ】(別ページ)
書籍名 | 書誌情報 (文/絵/訳者/出版社/出版年) |
Original Title (1st ed)/Country | 登場人物の紹介 | やまねこメモ |
ぼく、カギをのんじゃった! もう、ジョーイったら! | ジャック・ギャントス作 前沢明枝訳 徳間書店 2007 | Joey Pigza Swallowed the Key (1998) The Joey Pigza シリーズ #1 アメリカ | 主人公ジョーイ(小4)がADHD(物語の中で断定されているわけではない) で、どうしても過激な行動を取ってしまう様子が描かれる。校内の特別学級、校外の特別支援センターも。 | ・1998年全米図書賞ファイナリスト ・レビュー(世界の児童文学賞ラリー) |
父さんと、キャッチボール?(もう、ジョーイったら!2) | ジャック・ギャントス作 前沢明枝訳 徳間書店 2009 | Joey Pigza Loses Control (2000) The Joey Pigza シリーズ #2 | ・2001年ニューベリー賞オナーブック | |
(未訳) | What Would Joey Do? (2002) The Joey Pigza シリーズ #3 | |||
(未訳) | I am not Joey Pigza (2007) The Joey Pigza シリーズ #4 | |||
書籍名 | 書誌情報 (文/絵/訳者/出版社/出版年) |
Original Title (1st ed)/Country | 登場人物の紹介 | やまねこメモ |
ぼくはここにいる(絵本) | Peter Reynoldsピーター・レイノルズ文・絵 さかきたもつ訳 小峰書店 2013.06 | I'm Here (2011) | 小学校低学年?の男の子の主人公が、運動場でみんなから離れて、「ぼく」の世界を過ごしていると……。訳者あとがきでは、自閉症の 子どもについてわかってほしいとの思いから訳したと書かれている。 | |
マルセロ・イン・ザ・リアルワールド |
Francisco X. Stork 〔Francísco X. Stork〕 フランシスコ・X・ストーク作 千葉茂樹訳 岩波書店 2013.03 |
Marcelo in the Real World" (2009)/アメリカ | 17歳の主人公〈ぼく〉マルセロが、アスペルガー症候群と呼ぶのが一番近い障害を持っている。私立の養護学校に通っているが、夏に父親の法律事務所でアルバイトをすることになる。 |
・2010年シュナイダー・ファミリーブック賞ティーン部門 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2013年9月号) |
リーコとオスカーと幸せなどろぼう石 | アンドレアス・シュタインヘーフェル作 岩波書店 森川弘子訳 2012.07 | Rico,Oskar und der Diebstahlstein (2011) ドイツ | 特別支援学校に通うリーコ | |
リーコとオスカーとつぶれそうな心臓たち | アンドレアス・シュタインヘーフェル作 岩波書店 森川弘子訳 2010.03 | Rico,Oskar und das Herzgebreche (2009) ドイツ | 特別支援学校に通うリーコ | |
リーコとオスカーともっと深い影 | アンドレアス・シュタインヘーフェル作 岩波書店 森川弘子訳 2009.04 | Rico,Oskar und die Tieferschatten (2008) ドイツ | 特別支援学校に通うリーコ | |
モッキンバード | Kathryn Erskine キャスリン・アースキン作/ニキリンコ訳/明石書店/2013.01 |
Mockingbird (2010)/アメリカ | 10歳の主人公ケイトリン、アスペルガー症候群 | ・作者公式ウェブサイト ・NBA公式サイト内紹介ページ ・2011年ゴールデン・カイト賞フィクション部門オナーブック ・2010年全米図書賞児童書部門受賞作品 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2011年4月号) |
おいでよ ルイス!(絵本) | レスリー・エリー作 ポリー・ダンバー絵 もとしたいづみ訳 フレーベル館 2009 | Looking after Louis (2004)/イギリス | 転校生のルイスが自閉症、絵本。 | |
ルール! | Cynthia Lord シンシア・ロード作 おびかゆうこ訳 主婦の友社 2008 | Rules! (2006) | 12歳の主人公キャサリンの、8歳の弟デイビッドが自閉症。 弟が守るべき「ルール」を、キャサリンは自分のスケッチブックに書きだしている。また、弟が作業療法に通う病院で、 キャサリンは車椅子のジェイソンに出会う。ジェイソンは言語療法に通っていて、カードを指差して気持ちを伝える。 | ・2007年ニューベリー賞オナーブック ・2007年シュナイダー・ファミリーブック賞 中学生部門受賞作品 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2007年4月号) <作者公式サイト> |
名探偵アガサ&オービル〈ファイル1〉火をはく怪物の謎 | Laura J. Burns & Melinda Metz ローラ・J・バーンズ、メリンダ・メッシ作 森山由海絵 金原瑞人、小林みき訳 文溪堂 2007 |
Wright & Wong: The Case of the Prank that Stank (2005) | 主人公のひとり、オービル(7年生)がアスペルガー症候群 。天才的な頭脳を持つ。体を触られること、初対面の人、慣れない状況が苦手。どんな規則もきちんと守る。社会ルールの授業を受けている。 アメリカ、アリゾナ州 | |
名探偵アガサ&オービル〈ファイル2〉消えたおばあちゃん事件 | Laura J. Burns & Melinda Metz ローラ・J・バーンズ、メリンダ・メッシ作 森山由海 絵 金原瑞人、小林みき訳 文溪堂 2007 |
Wright & Wong: The Case of the Nana-Napper (2005) | (同上) | |
名探偵アガサ&オービル〈ファイル3〉伝説の殺人鬼 | Laura J. Burns & Melinda Metz ローラ・J・バーンズ、メリンダ・メッシ作 森山由海 絵 金原瑞人、小林みき訳 文溪堂 2007Gennifer Choldenko ジェニファ・チョールデンコウ |
Wright & Wong: The Case of the Trail Mix-Up (2005) | (同上) | |
名探偵アガサ&オービル〈ファイル4〉ふたつの顔を持つ男 | Laura J. Burns & Melinda Metz ローラ・J・バーンズ、メリンダ・メッシ作 森山由海 絵 金原瑞人、小林みき訳 文溪堂 2007 |
Wright & Wong: The Case of Slippery Soap Star (2005) | (同上) | |
アル・カポネによろしく | Gennifer Choldenko ジェニファ・チョールデンコウ こだまともこ訳 あすなろ書房 2006 | Al Capone Does My Shirts (2004) | 1935年アメリカのアルカトラズ島に、刑務所の職員と家族が住んでいた。主人公ムース(12才)の、姉ナタリー(16才)が自閉症で、家族は近くの寄宿学校に入れたいと願って いる。作者の姉が自閉症児で、ナタリーのモデルとなっている。 | ・2005年ニューベリー賞オナーブック ・2004年度カーネギー賞ショートリスト ・2004年度やまねこ賞未訳部門第5位 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2005年2月号) ・レビュー( 世界の児童文学賞ラリー) |
夜中に犬に起こった奇妙な事件 | Mark Haddon マーク・ハッドン作 小尾芙佐訳 早川書房 2003 | The Curious Incident of the Dog in the Night-time (2003) イギリス | 主人公の少年〈ぼく〉、15歳のクリストファーが、アスペルガー症候群。抜群の記憶力。イギリス、 |
・ブッカー賞ロングリスト ・2003年ブックトラスト・ティーンエイジ賞 ・2003年ウィットブレッド賞、小説部門&最優秀賞 ・やまねこ賞第4位(2003年度) ・2004年オランダ銀のキス賞 ・2003年度カーネギー賞候補作品(ショートリスト) ・2004年(第51回)産経児童出版文化賞【大賞】 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2003年10月号) <映画化権獲得の話あり> |
ベンとふしぎな青いびん ぼくはアスペルガー症候群 | キャシー・フープマン作 代田亜香子訳 あかね書房 2003 | Blue Bottle Mystery (2001) | 主人公のベン(小学校中学年?)がアスペルガー症候群だと、物語の途中で診断される。作者のフープマンは、長年アスペルガー症候群の子どもたちとかかわって きた。 | |
Siobhan Dowd シヴォーン・ダウド (未訳) |
The London Eye Mystery (2007) イギリス | 12歳の主人公〈ぼく〉がアスペルガー症候群 | ・2008年(2007年度)カーネギー賞ロングリスト ・2008年チルドレンズ・ブック賞高学年向け部門ショートリスト ・2007-08年ビスト最優秀児童図書賞 ・2011年銀の石筆賞佳作 ・2012年イタリアアンデルセン賞最優秀読み物12歳以上受賞作品 ・レビュー(やまねこ10周年記念ラリー) |
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書籍名 | 書誌情報 (文/絵/訳者/出版社/出版年) |
Original Title (1st ed)/Country | 登場人物の紹介 | やまねこメモ |
算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか? (絵本) | バーバラ エシャム作 マイク&カール・ゴードン絵 品川 裕香訳 岩崎書店 2013.07 | Last To Finish: A Story about the Smartest Boy in Math Class (2008) アメリカ | 算数障害(ディスカリキュア・LDの一種) 小学校3年生のマックスは、算数が得意なはずだったのに、九九の計算が速くできない。 | ・レビュー(月刊児童文学翻訳2013年9月号) |
ネコの目からのぞいたら | シルヴァーナ・ガンドルフィ作 関口英子訳 2013.07 | OCCHIO AL GATTO | 主人公ダンテがディスレクシア。ベネチアが舞台。 | |
ありがとう、チュウ先生 わたしが絵かきになったわけ(絵本) | パトリシア・ポラッコ作 さくまゆみこ訳 岩崎書店 2013.06 | The Art of Miss Chew (2012) アメリカ | 『ありがとう、フォルカーせんせい 』の続編ともいえる作品。メインテーマは、(カリフォルニア州に住む)主人公のパトリシアが、絵の才能を認められていく過程。だが、字が読めるようになったものの、テストの時には時間がかかるなど 、パトリシアの問題も引き続きていねいに描かれている。 | |
負けないパティシエガール | ジョーン・バウアー作 灰島かり訳 小学館 2013.06 | Close to Famous (2011) | ・2012年シュナイダー・ファミリーブック賞ティーン部門 | |
さかさまになっちゃうの | クレア・アレクサンダー作 福本友美子訳 BL出版 2013 | Back to Front and Upside Down! (2012) | 主人公のアルフィーは、字を書こうとしても、字の形が上下さかさまになったり、右と左が反対になったりしてしまう。ディスレクシア? | ・2013年シュナイダー・ファミリーブック賞 子ども部門受賞作品 |
11をさがして | パトリシア・ライリー・ギフ作 岡本さゆり訳 文研出版 2010 | Eleven (2008) アメリカ | ディスレクシアの主人公サムは、偶然見つけた新聞記事から、自分の過去をさぐっていく。学校での学習の様子も描かれている。 | ・2009年MWA賞児童図書賞ショートリスト ・やまねこシノプシス勉強会課題本(2009.09開催) |
グリーンフィンガー 約束の庭 | ポール・メイ作 横山和江訳 さ・え・ら書房 2009 | Green Fingers (2002) イギリス | ロンドンから田舎に引っ越してきた主人公ケイト (12才くらい?)が、ディスレクシア。ロンドンでは、まわりに理解されず、学校を休みがちになっていた。 | <作者公式サイト> ・2002年度のカーネギー賞のロングリスト ・2009年やまねこ賞読み物部門第4位 ・2003年度 Askews Torchlight Children's Book Awardショートリスト |
13歳の冬、誰にもいえなかったこと ある学習障害の少女の手記 | サマンサ・アビール作 長尾力訳 春秋社 2006 | My Thirteenth Winer: A memoir () | ・2005年シュナイダー・ファミリーブック賞ティーン部門 | |
ぼくはビースト ポークストリート小学校のなかまたち〈1〉 | パトリシア・ライリー ギフ Patricia Reilly Giff作 もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房 2006 |
The Beast in Ms.Rooney's Room (1984) アメリカ | ぼく(ルーニー)は、落第をして2度目の2年生。読むことが苦手で、毎日1時間、読み方教室で指導を受ける。 | |
9番教室のなぞ 幽霊からのメッセージ | ジュリア・ジャーマン作 ふなとよし子訳 松柏社 2005 | Ghost Writers (2002) イギリス | 小6(10歳か11歳にあたる)の主人公フランキーがディスレクシア。転校してきた学校で、担任の先生の理解は得られるものの、別の先生にはなまけていると思われる。視覚認知力が弱いが、言葉を絵にすることが得意で勘も鋭い。 | ・2002年度カーネギー賞ロングリスト ・2003年 Stockport Schools Book Award (Key Stage 2) →(参考) ・レビュー(メイプルストリート松柏社) |
タトゥーママ | ジャクリーン・ウィルソン作 小竹由美子訳 偕成社 2004 | The Illustrated Mum (1999) イギリス | 10歳のわたし(ドルフィン)が、ディスレクシアという設定。 | ・レビュー(キッズBOOKカフェ:洋書でブレイク) |
ありがとう、フォルカーせんせい(絵本) | パトリシア・ポラッコ作 香咲 弥須子訳 岩崎書店 2001 | Thank You, Mr. Falker (2001) アメリカ |
絵は上手だけれど、字や文章が読めないトリシャが、5年生になってフォルカー先生と出会い、指導を受けるようになる。 | |
「パーシー・ジャクソン」シリーズ | リック リオーダン作 金原瑞人訳 ほるぷ出版 2006 | 1巻原書タイトル: The Lightning Thief (Percy Jackson and the Olympians, Book 1) (2006) アメリカ |
主人公のパーシーがディスレクシアという設定。 |
書籍名 | 書誌情報 (文/絵/訳者/出版社/出版年) |
Original Title (1st ed)/Country | 登場人物の紹介 | やまねこメモ |
ウィッシュ 願いをかなえよう! | フェリーチェ・アリーナ作 横山和江訳 講談社 2011 | Wish (1999) オーストラリア | オーストラリアのアウトバックの牧場に住む、16歳のセブが主人公。ダウン症。母の病気を治してほしいという願いをかなえるために、空港のある遠い街まで出かけていく。 |
・2007年IBBY障害児図書資料センター推薦図書 ・2011年やまねこ賞読み物部門第5位 ・訳者メッセージ(月刊児童文学翻訳2013年9月号) |
SO B. IT(ソー・ビー・イット) | サラ・ウィークス作 佐々木早苗訳 エクスナレッジ 2006 | So. B. It (2004) アメリカ | 知的障害の母親を持つ、12才の少女ハイディが主人公。アメリカ、ネバダ州。 | |
サイレント・ボーイ | ロイス・ローリー訳 中村浩美訳 アンドリュース・プレス 2013 | The Silent Boy (2003) | 20世紀はじめのアメリカ、ペンシルバニア州が舞台。主人公の少女が、アサイラム(保護施設)で、精神に障害を持つ少年ジェイコブと出会う。 | |
わたしのおとうと、へん…かなあ | マリ・エレーヌ・ドルバル作 スーザン・バーレイ絵 おかだよしえ訳 評論社 2001 | Un petit frere | ||
わたしたちのトビアス | セシリア・スベドベリ編 山内清子訳 偕成社 1978 |
Varan Tobias : borjar sarskolan 〔Våran Tobias : börjar särskolan〕 スウェーデン |
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わたしたちのトビアス おおきくなる | ビヤネール多美子訳 偕成社 1979 | Varan Tobias blir storre | ||
わたしたちのトビアス 学校へいく | ボー・スベドベリ文・写真 ラグンヒルド・ロベレ、トビアスの兄姉たち絵 オスターグレン晴子訳 偕成社 1998 |
Varan Tobias borjar sarskolan |
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クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々 | ドロシー・バトラー作 百々佑利子訳 のら書店 1985 | 複雑な重い障害を持って生まれたクシュラが、絵本の読み聞かせで、広い世界を知っていく。 | ||
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担当:WYN-1001 ワラビ
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